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4章〔近づいた心と二人のその先。〕
ララのその先。
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この日の夜は、ナギラは寝るための準備を始め…何事もなく夜の闇は深くなった。
次の日、日中はナギラの小さい影に潜んで同行した。
朝、ナギラは厨房に寄り、アクアをもてなすように、リンゴを渡した。ナギラは、アクアだけに食べてもらうよう念を押す。
厨房のものは頷き、サラダをつくりリンゴを刻みまるっと1個分盛り付けた。
侍女は受けとりアクアのもとへパンとミルクと一緒に運んで行く。
私は《香り》の元がどこから放たれているか様子を見ていると、執務室に入ったとき、ナギラは胸ポケットのハンカチを直していた。
どうやらそのハンカチが魔力を宿しているようで私は執務室に入った直前に通過する暗闇の通路をナギラが通った隙に、ハンカチを奪うと魔法を使い燃やして灰にした。
それは一瞬のことで、ダイラーの前にたどり着いたとき、ナギラは異変に気づいた。
執務机に構えるダイラーは、以前のようなキラキラした表情をして、ナギラの領地の税あげの要望を笑顔でバッサリ引き下げた。
「叔父さん僕は長い夢を見ていたようです。叔父さんが懸命なのはわかりますが、やはり僕がやりたいことと、あなたのやりたいことは違うようです。」
ナギラは胸ポケットのハンカチが消えたことにようやく気づき、慌ただしく屋敷を飛び出した。
そしてその頃アクアは朝食のサラダにてをつける前に石を口に含み吐き捨て、サラダを食べたふりをした。
持ち込ん侍女の目には空になったサラダの器が目にはいり、本当は全く減っていないサラダとカットしたリンゴが盛られた状態で持ちかえられた。
「ララ、うまくいったわよ、ありがとう。」
ララの影にアクアが告げたが、影はグニャリと歪むとその場から消えた。
アクアは不安が募り、再び部屋に鍵をかけ、ララの無事を祈った。
その頃ララは役目を果たしたものの、ララを捕獲した狼に油断して、首に噛みつかれた。
2ヶ所に放った意識を元の体に引き戻すと、狼を怪力で噛みつき投げ飛ばす。キャンキャンと泣き尻尾を丸めて逃げ出した。
ララはふらつきながらアクアの元へと帰りつき、アクアに介抱された。
傷を塞ぐために小さくうずくまり丸一日眠りについた。
ララは役目を果たし、アクアはダイラーの計らいもあり追い出される話はなくなり、近くに住まいを建設することに決まった。
そこで子育てをして余生を過ごす。ララが眠る一日に進展したことだった。
次の日、日中はナギラの小さい影に潜んで同行した。
朝、ナギラは厨房に寄り、アクアをもてなすように、リンゴを渡した。ナギラは、アクアだけに食べてもらうよう念を押す。
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侍女は受けとりアクアのもとへパンとミルクと一緒に運んで行く。
私は《香り》の元がどこから放たれているか様子を見ていると、執務室に入ったとき、ナギラは胸ポケットのハンカチを直していた。
どうやらそのハンカチが魔力を宿しているようで私は執務室に入った直前に通過する暗闇の通路をナギラが通った隙に、ハンカチを奪うと魔法を使い燃やして灰にした。
それは一瞬のことで、ダイラーの前にたどり着いたとき、ナギラは異変に気づいた。
執務机に構えるダイラーは、以前のようなキラキラした表情をして、ナギラの領地の税あげの要望を笑顔でバッサリ引き下げた。
「叔父さん僕は長い夢を見ていたようです。叔父さんが懸命なのはわかりますが、やはり僕がやりたいことと、あなたのやりたいことは違うようです。」
ナギラは胸ポケットのハンカチが消えたことにようやく気づき、慌ただしく屋敷を飛び出した。
そしてその頃アクアは朝食のサラダにてをつける前に石を口に含み吐き捨て、サラダを食べたふりをした。
持ち込ん侍女の目には空になったサラダの器が目にはいり、本当は全く減っていないサラダとカットしたリンゴが盛られた状態で持ちかえられた。
「ララ、うまくいったわよ、ありがとう。」
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その頃ララは役目を果たしたものの、ララを捕獲した狼に油断して、首に噛みつかれた。
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