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4章〔近づいた心と二人のその先。〕
捕らわれ猫。
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壁向こうに集中していた私は、一匹の気配に気付くのが遅れた。
それはこのナギラの屋敷周りを巡回している屋敷で飼われている狼だった。
バフッ。
後ろから首をくわえられ、宙ぶらりん、ん。誰?今、力を出すとばれるからひとまずおとなしくしようかな?
狼はこの近辺に猫がいるのは見慣れているのか、襲うわけでもなくお気に入りのおもちゃを見つけたように私を捕獲しすみかに戻る。
私は狼に包まれながら、影だけ分散させ、ひとつはアクア様へもうひとつはナギラへ飛ばした。
アクア様を守り、ナギラの企みを止める。あわよくば《香》も消すつもりだ。
ここまで来れば私の気持ちとしてはナギラに様付けるのは腹ただしかった。
影だけの猫ララは、アクアの部屋へ侵入した。
「ララ?さっきと姿が違うみたいね。」
「すみません、今ナギラの狼に捕らわれてます、影だけで動くことにしました。ナギラは魔女を囲い、魔女が最後の力を使いリンゴを作り出しました。たぶん毒いりかと思われます。阻止するためにもうひとつの私の影がナギラについています。もしもの時は、これを使ってください。」
私の影はグニャリと歪むと影から黒い小石が現れ床にカランと落ち、私は元の猫の姿の影になった。
「この石は?」
「アクア様、リンゴを口にしなければならなくなりましたら、この石を一度口に含みすぐ吐き出してください。その後リンゴを食べるふりだけすれば、相手の目には完食したように幻が見えます。」
「ララはやっぱり魔女なのね?」
「はい、私はアクア様の側にできる限りおります。この影が動けないときは、先ほど話した通りにお願いします。」
「わかりました、ありがとう…ララ。」
さて、後はナギラだね、私はナギラに寄りそう私のもう1つの影へと意識を飛ばしたのだった。
それはこのナギラの屋敷周りを巡回している屋敷で飼われている狼だった。
バフッ。
後ろから首をくわえられ、宙ぶらりん、ん。誰?今、力を出すとばれるからひとまずおとなしくしようかな?
狼はこの近辺に猫がいるのは見慣れているのか、襲うわけでもなくお気に入りのおもちゃを見つけたように私を捕獲しすみかに戻る。
私は狼に包まれながら、影だけ分散させ、ひとつはアクア様へもうひとつはナギラへ飛ばした。
アクア様を守り、ナギラの企みを止める。あわよくば《香》も消すつもりだ。
ここまで来れば私の気持ちとしてはナギラに様付けるのは腹ただしかった。
影だけの猫ララは、アクアの部屋へ侵入した。
「ララ?さっきと姿が違うみたいね。」
「すみません、今ナギラの狼に捕らわれてます、影だけで動くことにしました。ナギラは魔女を囲い、魔女が最後の力を使いリンゴを作り出しました。たぶん毒いりかと思われます。阻止するためにもうひとつの私の影がナギラについています。もしもの時は、これを使ってください。」
私の影はグニャリと歪むと影から黒い小石が現れ床にカランと落ち、私は元の猫の姿の影になった。
「この石は?」
「アクア様、リンゴを口にしなければならなくなりましたら、この石を一度口に含みすぐ吐き出してください。その後リンゴを食べるふりだけすれば、相手の目には完食したように幻が見えます。」
「ララはやっぱり魔女なのね?」
「はい、私はアクア様の側にできる限りおります。この影が動けないときは、先ほど話した通りにお願いします。」
「わかりました、ありがとう…ララ。」
さて、後はナギラだね、私はナギラに寄りそう私のもう1つの影へと意識を飛ばしたのだった。
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