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7,班員の苦悩
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クレナとその班員が王都の外周部を警備している時だった。
「うおっ! めっちゃ美人な騎士さんじゃねえか! おい、どうだ、俺らと一杯やらねえか?」
クレナのその美貌に引き付けられる男性は少なくない。というかほぼすべての男性がすれ違う時にチラ見している。
「あいにくだが、アタシは今勤務中だ」
「じゃあ勤務終わってから……」
「アタシは酒が嫌いなんだ。」
「そこをなんとか……」
「おい、君たち、うちの班員に何か用なら騎士団の本部にでも掛け合いな!」
「ちっ」
班長が声をかけてその時は終わった。
王都の中心部は大変治安がよろしいのだが、外側に行くにつれていろいろな人が現れる。
また別の日。
クレナとその班員が町の階段を登ろうとしたら、後ろから変な男数人が付いてくる。
「ん? なんなんだあの男たちは」
「さ、さあ……なんなんでしょうかね?」
どう考えても彼女の噂を聞きつけた者が彼女のスカートの中を覗こうとしているのは分かるのだがそれを本人に言うわけにはいかない。
なぜなら言ってしまったら彼らもまた同じことをしているとバレてしまうからだ。
しかし、いくつかの階段を上っていると怪しい男集団はずっとついてくる。
「あいつら変じゃないか!?!?」
「そうですね、注意してきましょう。」
クレナに事の本筋がバレないように注意しなければならない。
「すみません、先ほどから我々の後についてきているようですが何が御用でも?」
「あっいえっ別にそんな……」
「何でもないっす!」
「たまたま行き先が同じだっただけですよ」
「で、行き先はどこなんですか?」
「え、ええと……王都の高台の公園の……」
「じゃあここでお別れですね。失礼しました。くれぐれも女性の騎士を見たからといって変な気を起こさないように。」
集団は目を泳がせていた。
「それでは。」
しかし、目を泳がせることなく日頃から彼女のスカートを覗くことをもくろむ騎士団員が言ってしまってはブーメランだ。
「うおっ! めっちゃ美人な騎士さんじゃねえか! おい、どうだ、俺らと一杯やらねえか?」
クレナのその美貌に引き付けられる男性は少なくない。というかほぼすべての男性がすれ違う時にチラ見している。
「あいにくだが、アタシは今勤務中だ」
「じゃあ勤務終わってから……」
「アタシは酒が嫌いなんだ。」
「そこをなんとか……」
「おい、君たち、うちの班員に何か用なら騎士団の本部にでも掛け合いな!」
「ちっ」
班長が声をかけてその時は終わった。
王都の中心部は大変治安がよろしいのだが、外側に行くにつれていろいろな人が現れる。
また別の日。
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「ん? なんなんだあの男たちは」
「さ、さあ……なんなんでしょうかね?」
どう考えても彼女の噂を聞きつけた者が彼女のスカートの中を覗こうとしているのは分かるのだがそれを本人に言うわけにはいかない。
なぜなら言ってしまったら彼らもまた同じことをしているとバレてしまうからだ。
しかし、いくつかの階段を上っていると怪しい男集団はずっとついてくる。
「あいつら変じゃないか!?!?」
「そうですね、注意してきましょう。」
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「あっいえっ別にそんな……」
「何でもないっす!」
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「で、行き先はどこなんですか?」
「え、ええと……王都の高台の公園の……」
「じゃあここでお別れですね。失礼しました。くれぐれも女性の騎士を見たからといって変な気を起こさないように。」
集団は目を泳がせていた。
「それでは。」
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