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最終章 ~それぞれの道~
14,性欲の正体
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まだセレモニーの最中であり、タツシは結局王立図書館に行けていない。
王立図書館は最高レベルの結界が張られていて勝手に侵入することなど到底できないのだが、王国内にはほかにもいくつかの図書館がありそこはスライムが何とか侵入できそうだったため勝手に入って本の中身を見た。
そしてその情報をタツシのそばにいるスライムに送ることで本を読むことが出来た。
今主に読んでいるのは恋愛小説である。
「うーん、この話もかあ。なんか、昔から王族ってみんなお盛んだったんだなあ。」
王族に関する情報は、地方の図書館には当然ないものの王族にまつわる恋愛小説なんかは複数存在した。
それを読んでいると共通するのが、王族(おそらくずっとクラリスの祖先が王族であり、血が途絶えていない)は皆非常に一途で、かつ子だくさんだということだ。
相当昔から全く血が途絶えていないことから分かるように、王様はたくさん子供を作るようだ。
しかし他の国の様に何人もの女を妻にするのではなく、あくまで一人としか結婚しない。
そして、とある小説の中で第二王子が不倫をしてしまい、大問題になる、というものがあった。
その不倫の原因は妻が行為を嫌がったから、とのことだった。
「あ~、そうか、性欲のつよ~い王族の妻には、毎晩ヤっても全然へっちゃらっていう人しか適さないのか。
しかも、能力が高くて美人で……」
これは王族の結婚相手を探すのも楽じゃなさそうだ、と思った。
と同時に、クラリスの性欲が強い理由も完全に分かった。
「原因は、単に血筋、と。そりゃあこんな先祖を持っていたら、子供はみんなああなるよなぁ。」
王族とはいえ学園にいる間は彼女を作っては別れて……というのは許されている。
つまりその間に王子たちは体の相性がよさそうなパートナーを探すというわけだろう。
「って、ただの変態な……おっと、これ以上いうと俺の人生が詰んでしまうからやめておこう。」
タツシはその変態な家系のおかげで最高の嫁に出会えたのだが。
小説がどこまで信用できるかという問題もあるが、おおよその考え方は間違っていないだろう。
タツシは面白くなって他のも読んでいると、やっぱり過去に問題になっている王族はそこそこいるようだ。王族と言っても直系以外も含めるからかなりの人数になるのだが。
ある王女は結婚後数年間は全く問題なかったのに、夫の性欲が衰えてきてから我慢しきれなくなり浮気。
またある王子は学園の頃18人の彼女を作り問題になり。
かなり昔の話のようだが、大概そういうことがあると謹慎処分になるという。
だが、王族はやはり王族と言うだけあって、謹慎している間に勉強やら魔法やら剣術やら自分の得意なものを見つけるとそれに非常に熱心に取り組み、異性のことを忘れてその世界で頂点に上り詰める人も少なくなかったようだ。
ただやはりその後再び性欲が爆発してしまう人もいたようである。
「クラリスも、まあ同じようなもんだよな。」
クラリスが過去のそういった王族と違うのは性欲魔人(一応勇者)と出会えたことだろうか。
王立図書館は最高レベルの結界が張られていて勝手に侵入することなど到底できないのだが、王国内にはほかにもいくつかの図書館がありそこはスライムが何とか侵入できそうだったため勝手に入って本の中身を見た。
そしてその情報をタツシのそばにいるスライムに送ることで本を読むことが出来た。
今主に読んでいるのは恋愛小説である。
「うーん、この話もかあ。なんか、昔から王族ってみんなお盛んだったんだなあ。」
王族に関する情報は、地方の図書館には当然ないものの王族にまつわる恋愛小説なんかは複数存在した。
それを読んでいると共通するのが、王族(おそらくずっとクラリスの祖先が王族であり、血が途絶えていない)は皆非常に一途で、かつ子だくさんだということだ。
相当昔から全く血が途絶えていないことから分かるように、王様はたくさん子供を作るようだ。
しかし他の国の様に何人もの女を妻にするのではなく、あくまで一人としか結婚しない。
そして、とある小説の中で第二王子が不倫をしてしまい、大問題になる、というものがあった。
その不倫の原因は妻が行為を嫌がったから、とのことだった。
「あ~、そうか、性欲のつよ~い王族の妻には、毎晩ヤっても全然へっちゃらっていう人しか適さないのか。
しかも、能力が高くて美人で……」
これは王族の結婚相手を探すのも楽じゃなさそうだ、と思った。
と同時に、クラリスの性欲が強い理由も完全に分かった。
「原因は、単に血筋、と。そりゃあこんな先祖を持っていたら、子供はみんなああなるよなぁ。」
王族とはいえ学園にいる間は彼女を作っては別れて……というのは許されている。
つまりその間に王子たちは体の相性がよさそうなパートナーを探すというわけだろう。
「って、ただの変態な……おっと、これ以上いうと俺の人生が詰んでしまうからやめておこう。」
タツシはその変態な家系のおかげで最高の嫁に出会えたのだが。
小説がどこまで信用できるかという問題もあるが、おおよその考え方は間違っていないだろう。
タツシは面白くなって他のも読んでいると、やっぱり過去に問題になっている王族はそこそこいるようだ。王族と言っても直系以外も含めるからかなりの人数になるのだが。
ある王女は結婚後数年間は全く問題なかったのに、夫の性欲が衰えてきてから我慢しきれなくなり浮気。
またある王子は学園の頃18人の彼女を作り問題になり。
かなり昔の話のようだが、大概そういうことがあると謹慎処分になるという。
だが、王族はやはり王族と言うだけあって、謹慎している間に勉強やら魔法やら剣術やら自分の得意なものを見つけるとそれに非常に熱心に取り組み、異性のことを忘れてその世界で頂点に上り詰める人も少なくなかったようだ。
ただやはりその後再び性欲が爆発してしまう人もいたようである。
「クラリスも、まあ同じようなもんだよな。」
クラリスが過去のそういった王族と違うのは性欲魔人(一応勇者)と出会えたことだろうか。
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