【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話

白木 白亜

文字の大きさ
上 下
226 / 243
最終章 ~それぞれの道~

14,性欲の正体

しおりを挟む
 まだセレモニーの最中であり、タツシは結局王立図書館に行けていない。

 王立図書館は最高レベルの結界が張られていて勝手に侵入することなど到底できないのだが、王国内にはほかにもいくつかの図書館がありそこはスライムが何とか侵入できそうだったため勝手に入って本の中身を見た。

 そしてその情報をタツシのそばにいるスライムに送ることで本を読むことが出来た。

 今主に読んでいるのは恋愛小説である。

「うーん、この話もかあ。なんか、昔から王族ってみんなお盛んだったんだなあ。」

 王族に関する情報は、地方の図書館には当然ないものの王族にまつわる恋愛小説なんかは複数存在した。

 それを読んでいると共通するのが、王族(おそらくずっとクラリスの祖先が王族であり、血が途絶えていない)は皆非常に一途で、かつ子だくさんだということだ。


 相当昔から全く血が途絶えていないことから分かるように、王様はたくさん子供を作るようだ。

 しかし他の国の様に何人もの女を妻にするのではなく、あくまで一人としか結婚しない。

 そして、とある小説の中で第二王子が不倫をしてしまい、大問題になる、というものがあった。

 その不倫の原因は妻が行為を嫌がったから、とのことだった。

「あ~、そうか、性欲のつよ~い王族の妻には、毎晩ヤっても全然へっちゃらっていう人しか適さないのか。

 しかも、能力が高くて美人で……」

 これは王族の結婚相手を探すのも楽じゃなさそうだ、と思った。

 と同時に、クラリスの性欲が強い理由も完全に分かった。

「原因は、単に血筋、と。そりゃあこんな先祖を持っていたら、子供はみんなああなるよなぁ。」

 王族とはいえ学園にいる間は彼女を作っては別れて……というのは許されている。

 つまりその間に王子たちは体の相性がよさそうなパートナーを探すというわけだろう。

「って、ただの変態な……おっと、これ以上いうと俺の人生が詰んでしまうからやめておこう。」

 タツシはその変態な家系のおかげで最高の嫁に出会えたのだが。


 
 小説がどこまで信用できるかという問題もあるが、おおよその考え方は間違っていないだろう。

 タツシは面白くなって他のも読んでいると、やっぱり過去に問題になっている王族はそこそこいるようだ。王族と言っても直系以外も含めるからかなりの人数になるのだが。

 ある王女は結婚後数年間は全く問題なかったのに、夫の性欲が衰えてきてから我慢しきれなくなり浮気。

 またある王子は学園の頃18人の彼女を作り問題になり。


 かなり昔の話のようだが、大概そういうことがあると謹慎処分になるという。

 だが、王族はやはり王族と言うだけあって、謹慎している間に勉強やら魔法やら剣術やら自分の得意なものを見つけるとそれに非常に熱心に取り組み、異性のことを忘れてその世界で頂点に上り詰める人も少なくなかったようだ。

 ただやはりその後再び性欲が爆発してしまう人もいたようである。

「クラリスも、まあ同じようなもんだよな。」

 クラリスが過去のそういった王族と違うのは性欲魔人(一応勇者)と出会えたことだろうか。
しおりを挟む
2章3話読了後にぜひこちらもお読みください!
クレナのサイドストーリー


感想 80

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

処理中です...