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最終章 ~それぞれの道~

12,またしても……

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どう考えてもあそこまで激しいことをしてしまえばどこか筋肉痛になってしまう。

 そう考えてタツシはスライムに、クラリスに回復魔法をかけるように頼んだ。

 HPを回復させるだけであれば中級の魔法で足りるのだが、クラリスが消耗しているのはHPではない。

 したがって、総合的にあらゆるものを治せる上級魔法を使う必要がある。


 スライムは慎重にクラリスを回復させていった。

 そしてクラリスの体を綺麗にしてからしっかしナイトドレスを着させ、タツシも服を着てからクラリスの横に寝た。


 タツシの場合、スライムの魔法を駆使すればほとんど眠らなくても大丈夫なのだが、純粋にクラリスと一緒に寝たかったのだ。

 タツシもクラリスとの行為が嬉しすぎて頭が回っていなかったのか、特に翌朝時間を指定してスライムに起こすように命じることもなくそのまま眠った。




 翌朝。

(ん~、ん?なんだが唇が温かいような……)

 うっすら目を開けると自分の唇に唇を重ねているクラリスが目の前にいた。

 昨晩寝たときは二人とも横に並んで寝ていたが、いつの間にかタツシがクラリスに抱き着きに行っていまはお互い向かい合うように抱き合っている。


 クラリスはタツシが目を開けたのを確認してすぐに唇を離した。

「おはよう、タツシ」

「お、おはよう……どうして、朝からキスを……?」

「タツシがなかなか起きないからずっとしてたのよ。」

 かなり積極的になっていくクラリス。


「ああ、ごめんごめん。もうこんな時間……あれ? まだ仕事まで結構あるんじゃない?」

「そうよ。でも、あのね、私……」

 タツシは少し嫌な予感がした。

「またしたくなっちゃった。」

「いやいやいやいや、昨日結構キツそうだったよね? 流石に朝はやめたほうがいいと思うんだけど」

「でも、朝目覚めたらすごく体調がいいのよ!」

 満面の笑みを浮かべるクラリス。

 そう、クラリスの体力はすでに昨晩尽きていたのだが、そのあとスライムが回復したのだ。

 それのおかげでクラリスはかなり元気になった。


 いままではタツシが遊びたいという目的で女の子にイタズラをしていたためシたいと言われたら「そんなエッチこと言っていいのかな~?」とか言いながらすぐにシていたのだが、さすがに大事な嫁で、しかもこれから仕事ともなると少し不安になる。

「じゃあ、分かった、一回、君がイったらでいい?」

「いやよ、あなたもイったら終わりがいい。」

 子供みたいにねだるクラリス。


 結局タツシはそれで了承し、部屋を照らそうとする朝日をカーテンで遮りながら二人はセックスを楽しんだ。

 最終的に3回してしまったのはクラリスのわがままによるものである。
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