139 / 243
第4章 聖女の近侍、ラネル
16,可愛い
しおりを挟む
ラネルは起きた。
「いや!? 私、眠ってしまっていましたか?」
そういいながらラネルは自分の胸を腕で覆う。今はすでに服の中からスライムもはい出し、膣の中にももちろんスライムはいない。
「はい、とても気持ちよく寝ていましたよ。気持ちよかったですか?」
「はい、とても気持ちよかった……です。」
「それはよかった。かなり日頃の疲れもとれてすっきりしているでしょう?」
「確かに……そうですね。」
「ラネルさん途中なかなか脱力していただけなくて、結構体が動いてしまっていましたからどうしようかとおもったんですが、あの後はかなりリラックスしていただけたので良かったです。」
「え……?」
「あれ? 覚えていませんか?」
「は、はい……」
「だったら問題ないですが、一応言っておくと、あんな感じでなかなか脱力していただけない状態、原因は分かりませんがよく女性がなってしまうので気にしないでくださいね?」
「はぁ、分かりました。」
「それで……クラリスさん、起きませんねぇ」
「あの子……ゴホン! クラリスさんは寝起きだけは悪くって……日頃4時間しか寝ていないせいでしょうけど……」
「うーん、なるほど。どうやって起こしたらいいんでしょう?」
「まあ、いつも通りにやってみます。」
そういってラネルはクラリスの前に行くと叫んだ。
「起きてください! でないと人々を回復させてあげられなくなりますよ!!」
「ん……あと5分だけ寝かせてぇ~」
(え? クラリスさん、可愛い……)
想像以上に甘えているクラリスを見て癒されているタツシをよそに、ラネルは必死に起こそうとした。
「ちょっと!? いいんですか!? 今も骨折して動けなくなった兵士の方々があなたの治療を待っているんですよ!?」
「でもまだ魔力回復していないも~ん」
「ああもう……」
「クラリスさん? 起きてくださいよー。マッサージ終わりましたよ。」
「んん……ひああ! タツシさん!? あっすみません。すっかり寝込んでいました。その、ええと……いや、いつもはこんなに寝起き悪くないんですけど……」
ガバッっとすごい勢いで体を起こしたクラリス。
ラネルは、すごい目つきでクラリスを睨んでいる!
「あまりにも気持ちよくってつい寝すぎてしまいました! あはははは」
「そうですか。気持ちよくなっていただければよかったです。」
「あ、あのっラネル、ラネルは今、私を起こしてないわよ……ね?」
「あの、クラリス様、『起きてください! でないと人々を回復させてあげられなくなりますよ!!』と申し上げたところ『ん……あと5分だけ寝かせてぇ~』とおっしゃてました。
もちろんタツシ様の前で。」
クラリスは顔を下に向けてしまった。
泣きそうなくらい恥ずかしいようだ。
「あはは。大丈夫ですよ。マッサージ中に寝てしまったほうがより効果が増すくらいですから、すこし寝起きが悪くっても気にすることはありません。」
「はい……本当にすみませんでした。」
「さて、マッサージも終わりましたし、私はこれで失礼しますね。」
「はい! 今日もわざわざ本当にありがとうございました! また来週お願いします!」
「はい、こちらこそありがとうございました。来週もまたお願いしますね。」
そういってタツシはラネルに案内されて部屋を出た。
「クラリス様の見苦しいところを見せてしまって本当に申し訳ございませんでした。あの子、ゆすってもたたいても絶対に起きませんの。
民を救うことだけは絶対としているのでそれを引き合いに出せばなんとか起きるのですけどねぇ……」
「ははは。でもまあいつも頑張っているクラリスさんのことですからあれくらいはいいんじゃないですか?」
「でもですよ。そう思って長い時間起こさないでそっとしておくと、今度は後で『なんで起こしてくれなかったの!? 魔法を練習する時間が減っちゃったじゃない!』って仰って……。」
「あはは。ラネルさんも大変ですねぇ。」
タツシは、思ったより可愛いところもある聖女の姿を知れて、とても喜んでいた。
「では、気を付けてお帰りください。」
門でラネルが綺麗なお辞儀をする。
そうしてタツシはまた店兼家に戻った。
ラネルもクラリスの部屋へある魔道具を回収しに行った。
「いや!? 私、眠ってしまっていましたか?」
そういいながらラネルは自分の胸を腕で覆う。今はすでに服の中からスライムもはい出し、膣の中にももちろんスライムはいない。
「はい、とても気持ちよく寝ていましたよ。気持ちよかったですか?」
「はい、とても気持ちよかった……です。」
「それはよかった。かなり日頃の疲れもとれてすっきりしているでしょう?」
「確かに……そうですね。」
「ラネルさん途中なかなか脱力していただけなくて、結構体が動いてしまっていましたからどうしようかとおもったんですが、あの後はかなりリラックスしていただけたので良かったです。」
「え……?」
「あれ? 覚えていませんか?」
「は、はい……」
「だったら問題ないですが、一応言っておくと、あんな感じでなかなか脱力していただけない状態、原因は分かりませんがよく女性がなってしまうので気にしないでくださいね?」
「はぁ、分かりました。」
「それで……クラリスさん、起きませんねぇ」
「あの子……ゴホン! クラリスさんは寝起きだけは悪くって……日頃4時間しか寝ていないせいでしょうけど……」
「うーん、なるほど。どうやって起こしたらいいんでしょう?」
「まあ、いつも通りにやってみます。」
そういってラネルはクラリスの前に行くと叫んだ。
「起きてください! でないと人々を回復させてあげられなくなりますよ!!」
「ん……あと5分だけ寝かせてぇ~」
(え? クラリスさん、可愛い……)
想像以上に甘えているクラリスを見て癒されているタツシをよそに、ラネルは必死に起こそうとした。
「ちょっと!? いいんですか!? 今も骨折して動けなくなった兵士の方々があなたの治療を待っているんですよ!?」
「でもまだ魔力回復していないも~ん」
「ああもう……」
「クラリスさん? 起きてくださいよー。マッサージ終わりましたよ。」
「んん……ひああ! タツシさん!? あっすみません。すっかり寝込んでいました。その、ええと……いや、いつもはこんなに寝起き悪くないんですけど……」
ガバッっとすごい勢いで体を起こしたクラリス。
ラネルは、すごい目つきでクラリスを睨んでいる!
「あまりにも気持ちよくってつい寝すぎてしまいました! あはははは」
「そうですか。気持ちよくなっていただければよかったです。」
「あ、あのっラネル、ラネルは今、私を起こしてないわよ……ね?」
「あの、クラリス様、『起きてください! でないと人々を回復させてあげられなくなりますよ!!』と申し上げたところ『ん……あと5分だけ寝かせてぇ~』とおっしゃてました。
もちろんタツシ様の前で。」
クラリスは顔を下に向けてしまった。
泣きそうなくらい恥ずかしいようだ。
「あはは。大丈夫ですよ。マッサージ中に寝てしまったほうがより効果が増すくらいですから、すこし寝起きが悪くっても気にすることはありません。」
「はい……本当にすみませんでした。」
「さて、マッサージも終わりましたし、私はこれで失礼しますね。」
「はい! 今日もわざわざ本当にありがとうございました! また来週お願いします!」
「はい、こちらこそありがとうございました。来週もまたお願いしますね。」
そういってタツシはラネルに案内されて部屋を出た。
「クラリス様の見苦しいところを見せてしまって本当に申し訳ございませんでした。あの子、ゆすってもたたいても絶対に起きませんの。
民を救うことだけは絶対としているのでそれを引き合いに出せばなんとか起きるのですけどねぇ……」
「ははは。でもまあいつも頑張っているクラリスさんのことですからあれくらいはいいんじゃないですか?」
「でもですよ。そう思って長い時間起こさないでそっとしておくと、今度は後で『なんで起こしてくれなかったの!? 魔法を練習する時間が減っちゃったじゃない!』って仰って……。」
「あはは。ラネルさんも大変ですねぇ。」
タツシは、思ったより可愛いところもある聖女の姿を知れて、とても喜んでいた。
「では、気を付けてお帰りください。」
門でラネルが綺麗なお辞儀をする。
そうしてタツシはまた店兼家に戻った。
ラネルもクラリスの部屋へある魔道具を回収しに行った。
0
お気に入りに追加
4,045
あなたにおすすめの小説


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。




今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる