【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話

白木 白亜

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第4章 聖女の近侍、ラネル

1,神殿の個室

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 タツシは王都の中央付近、スライムリフレから徒歩10分ほどのところにある神殿に来ていた。



「いやあ、出張マッサージっていうけどさ、普通は家に行くもんだと思うんだよなぁ……」



 荘厳な神殿を見上げつつめちゃくちゃ嬉しそうな顔をするタツシ。



 そう、この日は新王就任パーティーからちょうど2か月経った日だ。



 すでに木々は色めき朝は寒い時期。



 朝外に出るとひんやりする季節。



「ああ、俺、本当にこの店始めてよかったわ……」



 そういいながらタツシは神殿へと入っていった。



 中には何人もの警備員がいる。



 さすがにマッサージの時の施術服だと申し訳なさすぎるため新設した出張マッサージコースではしっかりした正装で相手の家に伺う。



 この2か月間の間にタツシの餌食になった令嬢が数人いるのだがその話は需要があれば別で書くとしよう。



(近くで見るとめちゃくちゃデカいよなぁ……)



 何度通りかかってもそのたびに感嘆してしまうほどの大きな白い神殿。溝の入った円柱で大きな屋根が支えられている。



 門のところに行くと話しかけられた。



「あなたが、タツシ様ですか?」



 門の前で綺麗な姿勢で手を前に組んで立っていた女性。メイド服を着ていて、髪は黒色。頭に白いカチューシャをつけている。少し身長は低い。



(うぉ!? ガチなメイドじゃん。異世界にもいるんだな……何の用だ?)

「え? あ、はい。そうです。タツシです。」



「今日はよろしくお願いします。私は聖女クラリスの近侍のラネル、と申します。」



(ああ、なるほど。クラリスさんって侍女ついてたんだ……。)



「こちらこそよろしくお願いします。スライム・リフレ店長のタツシです。」



「では、こちらへお願いします。」



 神殿の中はタツシも一度入ったことがある。



 構造としては中に大きなホールがあって、前方に大きな女神像が祀られている。



 この王都では戒律などが厳しい宗教はないが、昔から伝えられている女神の存在に感謝するという風習のようなものは残っているようだ。



 聖女は偶に感謝の儀などで姿を現し、人々と共に祈りを捧げる。







 今タツシが案内されているのは神殿の横から渡り廊下で繋がっている小さな建物だ。



 聖女や、その他重要人物数人が暮らす建物。



 どうやら神殿近くのほうが女神の加護が受けやすい、ということらしい。



「あれ、この建物って思ったより大きいんですね。」



「そうなんですよ。どうも神殿があまりにも大きいせいで遠くから見ると小さく見えてしまうようなのです。さあ、お入りください。」



 居住スペースにしては豪華すぎるその建物に入る。



 玄関のところもツルツルの大理石でびっしりだ。



(大理石にガラス張りの窓で、てっきり中も寒いかと思ったらそんなこともないんだな……。)



 ラネルと名乗った侍女の後を付いていく。



(うっわ! まじかよ! 螺旋階段じゃん! この世界に来て初めて見たわ。)



 とんでもなく豪華なつくりの建物の3階に上がると、そこに「聖女の間」と書かれた石板が見えた。



「こちらが聖女様のフロアになります。今回は聖女様の私室でやっていただくので大丈夫でしょうか?」



「ええ、どこでも大丈夫ですよ。」



 周りに人さえいなければ。



「クラリス様ー。タツシ様が来られましたよー?」



(クラリスさん相手だとちょっとフランクな感じになるのか。一体この侍女さんとクラリスさんはどれくらいの期間の付き合いなんだろう)



 そんなことを思いつつタツシは開けられたドアの中に入る。



「お久しぶりです、タツシさん。本日は本当にありがとうございます。」



(私服じゃん! こんなの見れるなんて至福だわ~)

 声に出していないせいで誰も寒くならないのが不幸中の幸いか。



 クラリスは薄い緑色のワンピースを着ていた。



「いえいえ、こちらこそわざわざお時間を作っていただいて本当にありがとうございます。」



 パーティーで話したときとは違って、かなりフランクな対応のクラリス。



(クラリスさん、こうして近くで見るとめちゃくちゃスタイルイイよなぁ……。顔も国宝級とか言われちゃってるし、どうなってんだこれ。しかも前はいかにも貴族令嬢っていう感じの雰囲気だったのに、いまはすごく接しやすい態度を取ってくれているし……。



 やばい、クラリスさんが美しすぎて勃たん……)



 クラリスの美貌はタツシの息子を撃沈した!







「それにしてもお綺麗な部屋ですねえ。こんな美しい絨毯、他じゃあ絶対お目にかかれませんよ。それにあの綺麗なインテリアも……」



 タツシは棚に飾られているガラス細工を見て言った。



「あら? 一昨日私が見たときはこんなに綺麗じゃな……んぶっ」



「ん? なにか言いましたか??」



 急にラネルはなぜか急に言葉を切って黙り込んだ。



「いえ、失礼しました。なんでもありません。さあ、さっそく始めてくださいな。」



「ええ、分かりました。」



(ええ!? 絶対いまラネルさん、もともと部屋は綺麗じゃなかったって言ってたよね? 俺が来るから綺麗にしてくれたのかな!?)



 ちょっと期待しちゃう精神年齢15歳のタツシであった。
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2章3話読了後にぜひこちらもお読みください!
クレナのサイドストーリー


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