死んでしまった魔法少女

06

長谷は更に、「猫、私の猫！」
「猫？知らないよ、私」
「あーもう！ふざけないでよ！」
長谷は頭を掻き毟った。美玲は席から立ち、先生を呼んだ。
「長谷、また人を堕とす為の噓か？冗談はよしてくれ、」
「はぁ？！噓じゃないわよ！」
「もう、とにかく来い」
先生はそう言い、長谷を引っ張って行った。
「美玲、猫殺したって、ホント？」
私は彼女に聞いた。すると彼女は、

『そう。殺した』

と。彼女は平然と言った。長谷の言っていた事は、冗談なんかではなかった。
「な、何言ってるの？ホントなの？」
彼女は頷く。
「噓、でしょ？」
「噓じゃないよ」
彼女は笑って、「復讐よ？」
私は彼女が、また分からなくなった。
夜、彼女から電話が来た。

『もえた』

彼女はそう言った。