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祈殺し編
第5-6(2)話 狙い
しおりを挟む遥は下腹部を触っていた。
「う、少し痛い」
「大丈夫か?」
鉄次は遥を抱く。多分だが、ガブリエルの魔法が解けていっているようだ。魔法陣が少し、薄れていた。
「さっきの男の人は?」
「、、、サンダルフォンだよ」
「、、、よく平然といられるね?」
「、、、神に一回会ってんだぞ?」
遥は黙り、ベッドに横になった。
「う、痛い、」
「遥、サンダルフォンって何かな?」
鉄次は遥に聞いた。
「、、、胎児、双子、兄弟?」
「うん、双子だよ」
「、、、産まれてくる子が双子なの?」
「そう言う事だ」
遥は再び少し大きい下腹部を触り、寝た。
「遥、、、」
鉄次は病室を出た。廊下にはあの青年が居た。
「あの人は、大丈夫でしたか?」
「あぁ、」
鉄次は病院を出て、こう言った。
「、、、神ね、」
金沢・兼六園・早苗
早苗達6人は兼六園を歩いていた。
「、、、遥、鉄次、」
「大丈夫ですよ、彼女は」
凛が言った。
「ねぇ、わかんない?」
急に槍雲が舞と京子、明日香に言った。
「うん、居るね」
明日香は言い、辺りを見渡す。
「桜花爛漫だね、これは」
京子は兼六園の道を走って行った。
「どう言う事?」
早苗は槍雲に聞いた。
「敵がいる、て言う事」
早苗は凛に抱きつき、少し怯えた。
「怖いのも、わかるわよ」
そう言うと、槍雲は明日香を連れて金沢城の方向へ向かった。
「私達2人でここらを見張りましょう」
凛はそう言い、辺りを見渡す。その時だった。早苗達の目の前でアンドロイドの結界ができたのだ。
「ひっ!」
早苗は凛に守ってもらう事にした。目の前に女性が出てきた。
京子、舞、明日香、槍雲が来た。
「出てきたね、桜花爛漫」
「私の事を知ってる様ね?」
桜花爛漫は槍雲に聞いた。
「そりゃあ、アンドロイドの中で2位の強さの奴ですもん。誰でも知っているわよ」
槍雲は桜花爛漫に言った。
「フフフ、そう。あなた達はとんだ勘違いをしているね?」
桜花爛漫は剣を取り出し、空を飛び、真っ直ぐ早苗に突っ込んで来た。
「早苗!」
槍雲が桜花爛漫を止めようとする。早苗は目を瞑った。
「槍雲!」
ザシュッ
「うぐ!オェ!」
槍雲は血を吐いた。
「槍雲!」
早苗は目を開け、槍雲の身体を運び、血を止めようとする。
「槍雲さん!起きて!お願い!」
「、、、桜花爛漫、覚悟」
凛と舞はそう言い、指輪のスイッチを押し、桜花爛漫に突っ込んだ。
「効かないのに、、、」
桜花爛漫は攻撃を素手で止め、2人を奥へ吹っ飛ばす。
「後はあなた達人間よ?」
桜花爛漫は3人に近づいた。
「死にな!」
その時だった。後ろから鉄パイプを持った鉄次が来た。鉄次は桜花爛漫を鉄パイプで殴り、3人を守った。
「お前ら!早くあの3人のところに!」
「わかった!」
3人は槍雲、舞、凛に寄り添った。
「何故結界外の者が動ける?!」
「知ってると思ったら大間違いだ!」
鉄次は謎の高速ダッシュをし、桜花爛漫を翻弄する。
「すばしっこいなぁ!」
桜花爛漫は剣を振った。だが、鉄次には当たらなかった。
「残念、俺はここだ」
鉄次は鉄パイプを振り、桜花爛漫を叩いた。桜花爛漫はその場で倒れた。結界が消え、時間が元通りになった。鉄次はすぐ救急車を呼んだ。桜花爛漫はその時、こう言った。
「血で血を洗う歴史は封印された 穏やかな時が流れた しかしいつまでも平穏は続かない 新たな脅威が迫っている ほらそこまで」
鉄次は全て聞いた。桜花爛漫はこれを言い、息絶えた。鉄次は解読しようとした。
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