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#003 安全地区
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安全地区。生き延びて逃げた者達は東京に、安全と言えるであろう鋼鉄の壁を作成した。其処での暮らしは苦ではなく、以前と同じ様に暮らせる、楽な環境だった。突如として出現した殺戮マシン集団と、更に後に出現した巨大不明浮遊物体について調査する為、人類は『不明物体調査連合』通称『UOIU』を設立し、殺戮マシン集団及び、巨大不明浮遊物体の調査及び、破壊を目的として、今も尚活動中だ。
◾️
ー私はUOIUに所属し、殺戮マシン集団の調査を実施している。UOIUには部が分けられており、戦闘軍部、調査研究部、そしてα部だ。戦闘軍部は定期的に鋼鉄の壁の外に出て、敵対物の処理を行い、戦闘データや得られた物を回収する部だ。調査研究部は、戦闘軍部で得られた敵対物の戦闘データなどで敵対物の研究を行う部。私はその調査研究部の1人だ。そしてα部は、UOIUの上の者達で構成されており、戦闘軍部と調査研究部の行動を全て握っている存在だ。私達はα部のお陰で、此処まで進めた。
私は研究室で、殺戮マシン集団に対抗することが可能な、実用性の高い、特別な兵器を開発中だった。
「、、、ダメかー、、あーもう!」
「どうした?」
其処に現れたのは、幼馴染みの吉川美南だ。彼は戦闘軍部に所属している。
「この実用性が高い、この兵器が毎回毎回誤作動を起こすの!」
「そうか、」
彼は私の汚いデスクを、ゆっくりと見て、「此れを入れれば?」
「それって、」
彼が手にした物は、私が以前開発したK2という、余りにも危険過ぎた実用性皆無な兵器の、一部分だった。
「此れを、あの兵器の開いてる場所に挿し込めば、少しはマシにあるんじゃないか?」
私はゆっくりと頷き、彼の持っているK2の一部を取り、兵器の穴が開いている場所に挿し込んだ。デスクに戻って兵器を作動させた。兵器は誤作動を起こさず、最後まで順調だった。
「、、、後は量産、」
「よかったな」
彼はそう言い、隣の未使用デスクの椅子に座った。
「あれから半年か」
「そうね」
「君が襲われず、四津波が襲われる、、、何があったんだ?」
「私にも、分からない。サッパリよ」
「君は死んでもおかしくない状況だった」
私は頷いた。すると彼は、「もしかしたら、君は何か特別な人なのかもね?」
「いや、そんな事ないわよ。至って普通だった」
「そうか、」
彼は椅子から立ち上がり、「上の奴らと話してくる」と言って、部屋を出て行った。
安全地区。生き延びて逃げた者達は東京に、安全と言えるであろう鋼鉄の壁を作成した。其処での暮らしは苦ではなく、以前と同じ様に暮らせる、楽な環境だった。突如として出現した殺戮マシン集団と、更に後に出現した巨大不明浮遊物体について調査する為、人類は『不明物体調査連合』通称『UOIU』を設立し、殺戮マシン集団及び、巨大不明浮遊物体の調査及び、破壊を目的として、今も尚活動中だ。
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ー私はUOIUに所属し、殺戮マシン集団の調査を実施している。UOIUには部が分けられており、戦闘軍部、調査研究部、そしてα部だ。戦闘軍部は定期的に鋼鉄の壁の外に出て、敵対物の処理を行い、戦闘データや得られた物を回収する部だ。調査研究部は、戦闘軍部で得られた敵対物の戦闘データなどで敵対物の研究を行う部。私はその調査研究部の1人だ。そしてα部は、UOIUの上の者達で構成されており、戦闘軍部と調査研究部の行動を全て握っている存在だ。私達はα部のお陰で、此処まで進めた。
私は研究室で、殺戮マシン集団に対抗することが可能な、実用性の高い、特別な兵器を開発中だった。
「、、、ダメかー、、あーもう!」
「どうした?」
其処に現れたのは、幼馴染みの吉川美南だ。彼は戦闘軍部に所属している。
「この実用性が高い、この兵器が毎回毎回誤作動を起こすの!」
「そうか、」
彼は私の汚いデスクを、ゆっくりと見て、「此れを入れれば?」
「それって、」
彼が手にした物は、私が以前開発したK2という、余りにも危険過ぎた実用性皆無な兵器の、一部分だった。
「此れを、あの兵器の開いてる場所に挿し込めば、少しはマシにあるんじゃないか?」
私はゆっくりと頷き、彼の持っているK2の一部を取り、兵器の穴が開いている場所に挿し込んだ。デスクに戻って兵器を作動させた。兵器は誤作動を起こさず、最後まで順調だった。
「、、、後は量産、」
「よかったな」
彼はそう言い、隣の未使用デスクの椅子に座った。
「あれから半年か」
「そうね」
「君が襲われず、四津波が襲われる、、、何があったんだ?」
「私にも、分からない。サッパリよ」
「君は死んでもおかしくない状況だった」
私は頷いた。すると彼は、「もしかしたら、君は何か特別な人なのかもね?」
「いや、そんな事ないわよ。至って普通だった」
「そうか、」
彼は椅子から立ち上がり、「上の奴らと話してくる」と言って、部屋を出て行った。
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