豁サ逕コ

霜月麗華

文字の大きさ
上 下
2 / 9
事故死編

第2話 呪い

しおりを挟む
痛々しい。シャーペンの刺さった左眼から、かなりの量の血が出ていた。階段の目の前なのに、何をどうしたらこんな事が起きたのだろうか?階段の前は、女子の血で、血溜りができている。先生達が来た。
「警察と、救急車を呼んで!」
と、言っていた。
そういえば、さっき純一郎が何か言ってたよな?
「なぁ?さっき何言ってたんだ?」
鉄次は桑田達に聞いてみた。
「始まったんだよ」
「何が?」
「君は転校初日だからまだわからないのか」
「何のことだ?」
「呪いさ。この高校のな」
純一郎はさらに説明した。
「毎年必ず死亡者やら負傷者やらが出るんだ。さらには、2週間に1回から3回位の死亡者が出たケースもあるんだ」
「怖いな。てことは、次がもしかしたら純一郎かもしれないってことかな?」
「やめろよ、、、でも、そうかもしれないな」
純一郎はそう言った。
その日はシャーペンの事件のせいで早く帰る事ができた。家は学校から2キロ程だ。家に着いた時、ばぁちゃんが出てきた。
「大丈夫かい?あんたのクラス子だろ?」
「うん」
「気をつけてなさいね」
と、言ってきた。気をつけるも何も呪いだから、防ぎようがない。鉄次は絶望した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

豁サ逕コ season2

霜月麗華
ミステリー
豁サ逕コの続きです。呪いを祓う方法とは? 呪いに立ち向かう5人のストーリーです。 恋愛要素少しありです

豁サ逕コ 〜0STORY〜

霜月麗華
ミステリー
本編に直接繋がる話です

死町

霜月麗華
ミステリー
 2020年秋。大月愴璽(おおつきそうじ)は広い盆地にある四境市に引っ越した。  愴璽は引っ越して、確信した。 「来なければ良かった」 *イラストは堕天使です。イラストも何かのヒントになり得るかも…*

シャーロック・モリアーティ

名久井悟朗
ミステリー
大正時代日本によく似た世界。  西岩森也(にしいわ しんや)という、放蕩が過ぎ家を追い出された少年がいた。  少年は何の因果か、誰の仕業か、他自共に認める名探偵にして最悪の性格破綻者寺、城冬華(てらしろ とうか)の下で働く事となり、怪事件の渦中へと足を踏み入れいていく。

どんでん返し

あいうら
ミステリー
「1話完結」~最後の1行で衝撃が走る短編集~ ようやく子どもに恵まれた主人公は、家族でキャンプに来ていた。そこで偶然遭遇したのは、彼が閑職に追いやったかつての部下だった。なぜかファミリー用のテントに1人で宿泊する部下に違和感を覚えるが… (「薪」より)

魂は細部に宿る

ごはんがススム
ミステリー
3ヶ月前、小学5年生の少女の腹を裂かれる事件が起きた。地域の宗教団体の捜査妨害もあり、犯人は未だ見つからず事件解決には至らない。 そんな中、暇を持て余した探偵、松永の元に事件に関する依頼が持ち込まれた。 松永は民間人を装い事件解決の糸口を見つけていくが...

中学生捜査

杉下右京
ミステリー
2人の男女の中学生が事件を解決していく新感覚の壮大なスケールのミステリー小説!

リモート刑事 笹本翔

雨垂 一滴
ミステリー
 『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。  主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。  それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。  物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。  翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?  翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!

処理中です...