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第6巻
#22 肉
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二千二十年・夏
俺は例の中学校のすぐ脇の道路を、奥田と歩いていた。
「全く、見てみろよ」
奥田がスマホで、ニュースを俺に見せた。
『またピエロピエロピエロ、蕨市連続殺人事件四人目』
スマホ
「ピエロ?」
「最近此処らでピエロの服を着た男が、誰彼構わず人を殺すっていう事件だよ」
俺はイヤホンを耳に付け、スマホから曲を流した。すると、ガシャンという大きな音が鳴った。校舎からだ。校舎の方を見ると、其処には上から何かの液体をかけられている女子が居た。
「おっと…」
「この学校は、危険な匂いがするなぁ」
女子は握り拳を握り、校門側へ走った。女子は校門を出て、此方に走ってきた。
女子は前を見ずに、俺にぶつかった。
「大丈夫か?」
「た、た…たす…け、て…」
「えぇ?お、おぅ、任せな」
銭湯屋入口
女子に新しい服などをプレゼントし、銭湯屋に行かせた。三十分待つと、銭湯屋から女子が出てきた。
「来たな。此処じゃ話せないから、喫茶店に行こう」
俺と奥田、女子は喫茶店に入り、コーヒーを三杯頼んだ。
「君は、どうしたんだ?虐められてるのか?」
女子は頷いた。
「名前はなんだい?」
奥田は女子に早速名前を聞いた。
「名前を最初に聞くか?!」
「虹間妙子」
「うわー簡単にサラッと言いおったぞーこの子」
奥田は更に、「なんでも言ってご覧?」
「もう知らんぞ奥田」
「虐められてる、先生が無視する、校長に言うと「虐めはこの学校にありません」と、口が酸っぱくなるくらい言う」
「もう、とことん屑な学校だ事。腹立つわ!」
奥田はコーヒーを一気に飲み干し、「俺達は、君の味方だ。此れを渡す。何かあったらこの電話番号に電話しな」と言って名刺を虹間妙子に渡した。奥田は渡すなり立って、喫茶店を出て行った。俺はテーブルに金を置き、「奥田!おい!」
「……変なの」
喫茶店外の道
俺は奥田の後を追う様にして歩いた。
「奥田、急にどうしたんだよ。喫茶店を出て行って」
「俺は今、凄くイラついてる!考えてるんだ!」
「何をだよ!」
「あの学校をどう潰すか?」
俺は頭を抱えて、「バカ!」
「何?」
「学校を潰すんじゃねーよ!俺達は何の捜査で此処にいる?」
奥田は溜息を吐いて、「虐め撲殺」
「このバカ」
妙子・夜道
暗い。妙に暗い。
「怖い…」
「怖い?」
裏路地から声がした。
「何が怖いんだい?」
ピエロの男。
「ここ、こ、こんな物があるよ。ふへへへ」
笑うピエロ。右手から懐中電灯が出る。
「これがアレば、夜道もあーんぜんさ!フヒャヒャヒヤ」
私は懐中電灯が欲しくなり、近づく。暗いのは、怖いし、嫌だからだ。
「そうだ。おいで、これがないと大変だろう?えぇ?ヒャヒャヒャ……怯えるんじゃなーい。ボクちんが嫌いかい?」
懐中電灯が手に取れる。
「うん、うん、そうだ、そうだぁ。手に取れー」
私は遂に懐中電灯を手に取れた!
「ありがとう!」
ピエロの男が居た方を見た。けど、居なかった。帰路に戻る為、後ろを向いた。だが其処には、口の裂けたピエロの男が立って、「タダで帰すと思ったかぁ?」
「いやぁーー!」
ゴキッ
ゴクンッ
「いやー人の肉は美味いなぁ。次は誰にしようかなぁ?」
ゴロッ
取れた頭が転がる。
俺は例の中学校のすぐ脇の道路を、奥田と歩いていた。
「全く、見てみろよ」
奥田がスマホで、ニュースを俺に見せた。
『またピエロピエロピエロ、蕨市連続殺人事件四人目』
スマホ
「ピエロ?」
「最近此処らでピエロの服を着た男が、誰彼構わず人を殺すっていう事件だよ」
俺はイヤホンを耳に付け、スマホから曲を流した。すると、ガシャンという大きな音が鳴った。校舎からだ。校舎の方を見ると、其処には上から何かの液体をかけられている女子が居た。
「おっと…」
「この学校は、危険な匂いがするなぁ」
女子は握り拳を握り、校門側へ走った。女子は校門を出て、此方に走ってきた。
女子は前を見ずに、俺にぶつかった。
「大丈夫か?」
「た、た…たす…け、て…」
「えぇ?お、おぅ、任せな」
銭湯屋入口
女子に新しい服などをプレゼントし、銭湯屋に行かせた。三十分待つと、銭湯屋から女子が出てきた。
「来たな。此処じゃ話せないから、喫茶店に行こう」
俺と奥田、女子は喫茶店に入り、コーヒーを三杯頼んだ。
「君は、どうしたんだ?虐められてるのか?」
女子は頷いた。
「名前はなんだい?」
奥田は女子に早速名前を聞いた。
「名前を最初に聞くか?!」
「虹間妙子」
「うわー簡単にサラッと言いおったぞーこの子」
奥田は更に、「なんでも言ってご覧?」
「もう知らんぞ奥田」
「虐められてる、先生が無視する、校長に言うと「虐めはこの学校にありません」と、口が酸っぱくなるくらい言う」
「もう、とことん屑な学校だ事。腹立つわ!」
奥田はコーヒーを一気に飲み干し、「俺達は、君の味方だ。此れを渡す。何かあったらこの電話番号に電話しな」と言って名刺を虹間妙子に渡した。奥田は渡すなり立って、喫茶店を出て行った。俺はテーブルに金を置き、「奥田!おい!」
「……変なの」
喫茶店外の道
俺は奥田の後を追う様にして歩いた。
「奥田、急にどうしたんだよ。喫茶店を出て行って」
「俺は今、凄くイラついてる!考えてるんだ!」
「何をだよ!」
「あの学校をどう潰すか?」
俺は頭を抱えて、「バカ!」
「何?」
「学校を潰すんじゃねーよ!俺達は何の捜査で此処にいる?」
奥田は溜息を吐いて、「虐め撲殺」
「このバカ」
妙子・夜道
暗い。妙に暗い。
「怖い…」
「怖い?」
裏路地から声がした。
「何が怖いんだい?」
ピエロの男。
「ここ、こ、こんな物があるよ。ふへへへ」
笑うピエロ。右手から懐中電灯が出る。
「これがアレば、夜道もあーんぜんさ!フヒャヒャヒヤ」
私は懐中電灯が欲しくなり、近づく。暗いのは、怖いし、嫌だからだ。
「そうだ。おいで、これがないと大変だろう?えぇ?ヒャヒャヒャ……怯えるんじゃなーい。ボクちんが嫌いかい?」
懐中電灯が手に取れる。
「うん、うん、そうだ、そうだぁ。手に取れー」
私は遂に懐中電灯を手に取れた!
「ありがとう!」
ピエロの男が居た方を見た。けど、居なかった。帰路に戻る為、後ろを向いた。だが其処には、口の裂けたピエロの男が立って、「タダで帰すと思ったかぁ?」
「いやぁーー!」
ゴキッ
ゴクンッ
「いやー人の肉は美味いなぁ。次は誰にしようかなぁ?」
ゴロッ
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