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第6巻
#21 奥田不利
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林・事務所・二日後
ユートピアの件が落ち着き、俺は事務所で他の事件を調べていた。
「林、ちょっといいか、」
奥田が電話の受話器片手に俺を呼んだ。
「なんだよ」
「この件、行こう」
俺は奥田から受話器を受け取り、右耳に当てた。
「誰か変わったか?」
本部?!
「古城林だ」
「林事務所長か、まぁいい。で、今回君達に調査してほしい事件なのだが…」
本部のお偉いさんからの話は、『埼玉県の蕨市の方にある、とある中学校で虐め関係の殺人事件』だった。
俺と奥田はすぐ様、蕨市へ向かった。
蕨市の中学校
立派な校舎がある。此処で虐め絡みの殺人事件が起きたなんて、考えられない。俺達は近くの、結構大きい警察署に向かい、遺体を目にした。
「奥田、お前の活躍する所だぞ」
奥田に目をやった。凄く目が泳いでいた。
「どうした?」
「能力が、判別出来ない…」
「はぁ?!どーいう事だ!」
「能力の跡を、消してる」
奥田は遺体の脚を、細部まで細かく調べた。
「ダメだ、判別不可能だ。俺の能力を対策したよ」
「なんてこった」
俺は頭を抱えて、遺体の頭部を見た。顔面には、凄く大きいアザが出来ていた。
「此れって、」
「殴られた跡だな。多分、鉄パイプ」
奥田は凶器なる物を推測した。
「それか、花瓶」
「いくらなんでも、ねぇ」
俺は見るのをやめて、「中学校行こう」と言った。
ユートピアの件が落ち着き、俺は事務所で他の事件を調べていた。
「林、ちょっといいか、」
奥田が電話の受話器片手に俺を呼んだ。
「なんだよ」
「この件、行こう」
俺は奥田から受話器を受け取り、右耳に当てた。
「誰か変わったか?」
本部?!
「古城林だ」
「林事務所長か、まぁいい。で、今回君達に調査してほしい事件なのだが…」
本部のお偉いさんからの話は、『埼玉県の蕨市の方にある、とある中学校で虐め関係の殺人事件』だった。
俺と奥田はすぐ様、蕨市へ向かった。
蕨市の中学校
立派な校舎がある。此処で虐め絡みの殺人事件が起きたなんて、考えられない。俺達は近くの、結構大きい警察署に向かい、遺体を目にした。
「奥田、お前の活躍する所だぞ」
奥田に目をやった。凄く目が泳いでいた。
「どうした?」
「能力が、判別出来ない…」
「はぁ?!どーいう事だ!」
「能力の跡を、消してる」
奥田は遺体の脚を、細部まで細かく調べた。
「ダメだ、判別不可能だ。俺の能力を対策したよ」
「なんてこった」
俺は頭を抱えて、遺体の頭部を見た。顔面には、凄く大きいアザが出来ていた。
「此れって、」
「殴られた跡だな。多分、鉄パイプ」
奥田は凶器なる物を推測した。
「それか、花瓶」
「いくらなんでも、ねぇ」
俺は見るのをやめて、「中学校行こう」と言った。
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