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第4巻
#14 ディストピア
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舞子・数日後
草津から戻った。あたしは、新宿の路地裏を、腹抱えてゆっくり、歩いた。
「くっそう、痛い」
ポタポタ、垂れる。あたしは地面に座り込む。あたしの血が排水溝に流れていく。
「はぁ、はぁ、回復系能力者が居ないって、鬼畜」
路地裏には、誰も来ない。
「ねぇ、誰?」
あたしは、姿を消している誰かに、言った。
「バレちゃった?」
目の前の雑居ビルの屋上から女が降りてきた。
「バレるよ、視線で。アンタだれ?」
女は中学生っぽい身長で、髪は青色だった。
「私?」
「アンタ以外に誰がいんの」
「私は氷竜京香。よろしく、最強ねぇちゃん」
「その言い方やめて…」
あたしは腹から手を離した。
「なんでそうなったの?」
「何が?」
「血よ」
「私が今迄倒して来た能力者共が、集団で襲って来た」
「無理があるでしょ、」
氷竜はあたしの横に座った。
「それに、その集団は、結構ヤバい集団で、白組達がお手上げって言った、『ディストピア』の集団だったんだよ」
「ディストピアって、CRクラスの奴らがうじゃうじゃ居る集団じゃん」
「はぁ、やられた。殺してやりたいよ」
あたしがそう言うと、
「ディストピアを敵に回したら、大変だよ。オマケにその怪我じゃ無理。来て」
氷竜はあたしの右手を握った。すると、いつの間にか何処かの施設の中に居た。
「此処は?」
「私の所属する集団。ディストピアを潰す集団、『ユートピア』よ。此処には凄腕の医師達が沢山所属してるわ」
「…面白そうじゃないの?所属したいわね」
氷竜は右手を、私の目の前に出した。
「交渉成立かしら」
私は氷竜の右手を握った。
草津から戻った。あたしは、新宿の路地裏を、腹抱えてゆっくり、歩いた。
「くっそう、痛い」
ポタポタ、垂れる。あたしは地面に座り込む。あたしの血が排水溝に流れていく。
「はぁ、はぁ、回復系能力者が居ないって、鬼畜」
路地裏には、誰も来ない。
「ねぇ、誰?」
あたしは、姿を消している誰かに、言った。
「バレちゃった?」
目の前の雑居ビルの屋上から女が降りてきた。
「バレるよ、視線で。アンタだれ?」
女は中学生っぽい身長で、髪は青色だった。
「私?」
「アンタ以外に誰がいんの」
「私は氷竜京香。よろしく、最強ねぇちゃん」
「その言い方やめて…」
あたしは腹から手を離した。
「なんでそうなったの?」
「何が?」
「血よ」
「私が今迄倒して来た能力者共が、集団で襲って来た」
「無理があるでしょ、」
氷竜はあたしの横に座った。
「それに、その集団は、結構ヤバい集団で、白組達がお手上げって言った、『ディストピア』の集団だったんだよ」
「ディストピアって、CRクラスの奴らがうじゃうじゃ居る集団じゃん」
「はぁ、やられた。殺してやりたいよ」
あたしがそう言うと、
「ディストピアを敵に回したら、大変だよ。オマケにその怪我じゃ無理。来て」
氷竜はあたしの右手を握った。すると、いつの間にか何処かの施設の中に居た。
「此処は?」
「私の所属する集団。ディストピアを潰す集団、『ユートピア』よ。此処には凄腕の医師達が沢山所属してるわ」
「…面白そうじゃないの?所属したいわね」
氷竜は右手を、私の目の前に出した。
「交渉成立かしら」
私は氷竜の右手を握った。
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