中の島

第2巻

#07 家族

夏。俺達白組は、海沿いの街に居た。海に入る為ではなく、とある事件が発生し、調査、事件解決の為だった。奥田には事務所で居てもらって、御陵を連れて向かった。この海沿いの街は、聖の住んでいる街で、もうなんか色々あった街。俺は宿を取ってない為、仕方なく聖の家で調査する事にした。まず、聞き込み調査。俺と御陵は二手に別れ、事故現場周辺の家を徹底的に聞き込み調査した。聞き込み調査は簡単に情報が手に入る為、楽。どうやら事件の犯人は女の子らしく、中学生っぽい子。俺と御陵は聖の家に戻り、この街の中学生について調べた。生徒記録表。これがあってホント良かった。俺と御陵はとりあえず、人を殺める為の能力を持つ超能力者から調べた。1人目は木村恵子きむらけいこ。事件の発生した時間、何をしていたのか聞いた。すると木村恵子は目を擦りながら、「あ、あたしは塾で勉強してました」そう供述した。この街に一つしか無い塾の監視カメラを調べると、確かにそこに写っていた。これで木村恵子の疑いは晴れた。木村の能力は、何処からともなく武器を出現させる能力と、誰かに似たクローンを作成できる能力の2つ。次、2人目は飯塚幽々子いいつかゆゆこ。飯塚の能力は、遠距離系銃火器を出現させる能力。俺はあの日、何をしていたか、聞いた。
「私はあの日の夜、外を見ていました」
彼女の供述は、信じる事が出来ないような内容だったが、俺は気付いた。御陵は分からず、「私にはわからない」と言っていた。俺は犯人の元へ向かった。犯人は凄い怖い目で、俺達を睨んだ。

「バレないと思ってた？白組を舐めんじゃねーよ、木村恵子」