中の島

霜月麗華

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第1巻

#01 新宿

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超能力。ある特定の人物にだけ持つ、不思議な力。此処は新宿駅、14番線。高速で列車が入る、山手線のホーム。怪しい動きをする、女性が居る。ホームドアがあり、進めない模様。俺は少し安心した。列車が進入する。すると女性はホームドアを乗り越えて、線路に飛び降りた。汽笛が大音量で鳴る。そして、女性は俺の目の前で、轢かれた。ジリリリリという電子音の様なものが、ホームに鳴り響いた。俺は胸ポケットから手帳を取り出し、駅員に、「白組です。殺人事件として捜査させてもらう」
俺はそう言い、手帳を胸ポケットに入れ、線路に降りた。
「派手だな。此処まで飛んでやがる」
言えない様な物が、ホーム中間まで吹っ飛んでいる。言えない様なものを持った時、ホームから声が聞こえた。
古城ふるしろ、来たぞ」
古城。それが俺の名前。古城林ふるしろりん、本名。
「ちょうど良い。来い、奥田おくだ
俺の名を呼んだ者は、奥田輝幸おくだてるゆき。白組の1人。まぁ、俺もだが。白組とは、この世界での、超能力者警察。超能力者を捕まえる、警察。奥田は線路に降り、言えない様なものを見て、「ひっでぇな、コリャ」と言って、腕の様な物を持ち、「精神崩壊系の能力かねー、これ」と、能力を特定した。奥田の能力は、敵の能力を特定し、皆に伝える能力。奥田の能力は特に便利だ。
「ふうーん。メンドクセーな」
俺は腕を組みながら言った。
「仕方ない。そんなもんさ」
奥田はそう言い、携帯を取り出して仲間に連絡した。
「、、、2時間、か」
俺はホームに上がり、能力で列車の1号車を隣の線路に移動させた。
「古城の能力は、色んな意味で便利だよ」
奥田はそう言い、惨い物を見た。
「相変わらず酷い」
その時、増援が来た。
「古城、どうすんだ?」
「嶋岡達は、線路に降りて、肉片やらを回収してくれ。殺人事件として、捜査だ」
俺は嶋岡という者に、命令した。
「いつも通りの、東京だ」
俺はそう言い、どんよりとした空を見た。俺は笑って、「まぁ、仕方ないか。なんで変わっちまったんだ。東京が」と言う。
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