彼女はクローバー

霜月麗華

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第2章

episode Ⅱ-Ⅲ 狙われている

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俺は家を出て、喫茶店に向かった。喫茶店には、野間が居た。
「野間さん、その人は?」
野間の隣には、見知らぬ女性が居た。
「コイツは、私の妹です」
「は、はぁ」
俺はその女性を見た。
紫苑しおんです。野間紫苑です」
「はじめまして」
俺は紫苑に挨拶した。
「野間さん、どういう事ですか?」
「紫苑を、実家に帰してもらいたいんです」
「は?」
俺は立ち上がった。
「何処に?」
「、、、咲来です」
野間は平然と言った。
「音威子府じゃねーか!」
「そうです、」
「野間さん、、、」
俺は野間の硬い表情を見て、根負けし、「はぁ、仕方ないな、」
「いいんですか?」
「あぁ、暇だし」
俺はそう言い、喫茶店を後にした。
「紫苑、よかったな」
「、、、咲来ね、久しぶりに帰る、、」
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