人魚の涙

uni

文字の大きさ
上 下
10 / 10
2

______7

しおりを挟む

2人はそれからいろんなキャラクターや
芸能人を想像してアプリで遊んだ。


「うわ!これも当たったぞ!すげえ!」



当たるたびに絶叫する祐二と依。



気づけば2人の座る距離も
心なしか近くなっていた。


(課長の肩、ずっとわたしの肩にくっついてる、、)




ふと気付いてから変に意識してしまう依。





そして、気がつくと時計の針は朝の5時を指していた




「え!課長!」


依が声を上げる。



「もう5時ですよ!?帰らなくて大丈夫ですか!?」



2人はアプリに夢中になりすぎて、会話も弾み
気がつくと朝まで一緒にいた。




「あ~、、そろそろ帰るかな」




祐二は少しだるそうに立ちあがる。




「今日楽しかったな、あ、もう昨日か。
ありがとな。」



職場でみる笑顔とは明らかに違う

祐二のプライベートな笑顔を見た依。



すこし自分が他の人より特別な位置にいる気がした。




「こちらこそ、こんな朝までありがとうございました
たのしかったです。」



上司として、お礼を言う依。




玄関先まで祐二を見送る




「じゃ、外でなくていいぞ、眠いやろ」



「いえ、笑いすぎて目が覚めました!」


「俺も」




そう言って祐二はドアを開ける。




「じゃ、また月曜な。」



「はい。おやすみなさい」



朝まで起きていたから別れの挨拶は
おやすみなさいにした依。




そして祐二は外に出た。



(外に出なくていいって言われたけど、
上からこっそり見送ろうかな)




依はドアからでて、マンションの廊下から
頭を出した。



(あ、車に乗った!)



駐車場をでる祐二を確認して、依は部屋に戻る。




(お礼のメッセージしておこうかな。)




『今日は本当にありがとうございました!
すごく楽しかったです。月曜日からまたよろしくお願します!』



メッセージを送信すると、すぐに返事が来た。




『こちらこそ。
またどっかいこうな。』




そっけないメッセージなのに、

また    という言葉に驚く依




(社交辞令だな)




そう思い、1人になると急に襲ってきた睡魔に

身を任せてそのまま布団に入った。




(月曜からがんばろ、、)



しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました

宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。 ーーそれではお幸せに。 以前書いていたお話です。 投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと… 十話完結で既に書き終えてます。

【R18完結】エリートビジネスマンの裏の顔

白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます​─​──​。 私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。 同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが…… この生活に果たして救いはあるのか。 ※サムネにAI生成画像を使用しています

【完結】maybe 恋の予感~イジワル上司の甘いご褒美~

蓮美ちま
恋愛
会社のなんでも屋さん。それが私の仕事。 なのに突然、企画部エースの補佐につくことになって……?! アイドル顔負けのルックス 庶務課 蜂谷あすか(24) × 社内人気NO.1のイケメンエリート 企画部エース 天野翔(31) 「会社のなんでも屋さんから、天野さん専属のなんでも屋さんってこと…?」 女子社員から妬まれるのは面倒。 イケメンには関わりたくないのに。 「お前は俺専属のなんでも屋だろ?」 イジワルで横柄な天野さんだけど、仕事は抜群に出来て人望もあって 人を思いやれる優しい人。 そんな彼に認められたいと思う反面、なかなか素直になれなくて…。 「私、…役に立ちました?」 それなら…もっと……。 「褒めて下さい」 もっともっと、彼に認められたい。 「もっと、褒めて下さ…っん!」 首の後ろを掬いあげられるように掴まれて 重ねた唇は煙草の匂いがした。 「なぁ。褒めて欲しい?」 それは甘いキスの誘惑…。

家に帰ると夫が不倫していたので、両家の家族を呼んで大復讐をしたいと思います。

春木ハル
恋愛
私は夫と共働きで生活している人間なのですが、出張から帰ると夫が不倫の痕跡を残したまま寝ていました。 それに腹が立った私は法律で定められている罰なんかじゃ物足りず、自分自身でも復讐をすることにしました。その結果、思っていた通りの修羅場に…。その時のお話を聞いてください。 にちゃんねる風創作小説をお楽しみください。

地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!

めーぷる
恋愛
 見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。  秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。  呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――  地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。  ちょっとだけ三角関係もあるかも? ・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。 ・毎日11時に投稿予定です。 ・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。 ・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。

振られた私

詩織
恋愛
告白をして振られた。 そして再会。 毎日が気まづい。

私の心の薬箱~痛む胸を治してくれたのは、鬼畜上司のわかりづらい溺愛でした~

景華
恋愛
顔いっぱいの眼鏡をかけ、地味で自身のない水無瀬海月(みなせみつき)は、部署内でも浮いた存在だった。 そんな中初めてできた彼氏──村上優悟(むらかみゆうご)に、海月は束の間の幸せを感じるも、それは罰ゲームで告白したという残酷なもの。 真実を知り絶望する海月を叱咤激励し支えたのは、部署の鬼主任、和泉雪兎(いずみゆきと)だった。 彼に支えられながら、海月は自分の人生を大切に、自分を変えていこうと決意する。 自己肯定感が低いけれど芯の強い海月と、わかりづらい溺愛で彼女をずっと支えてきた雪兎。 じれながらも二人の恋が動き出す──。

処理中です...