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しおりを挟む2人はそれからいろんなキャラクターや
芸能人を想像してアプリで遊んだ。
「うわ!これも当たったぞ!すげえ!」
当たるたびに絶叫する祐二と依。
気づけば2人の座る距離も
心なしか近くなっていた。
(課長の肩、ずっとわたしの肩にくっついてる、、)
ふと気付いてから変に意識してしまう依。
そして、気がつくと時計の針は朝の5時を指していた
「え!課長!」
依が声を上げる。
「もう5時ですよ!?帰らなくて大丈夫ですか!?」
2人はアプリに夢中になりすぎて、会話も弾み
気がつくと朝まで一緒にいた。
「あ~、、そろそろ帰るかな」
祐二は少しだるそうに立ちあがる。
「今日楽しかったな、あ、もう昨日か。
ありがとな。」
職場でみる笑顔とは明らかに違う
祐二のプライベートな笑顔を見た依。
すこし自分が他の人より特別な位置にいる気がした。
「こちらこそ、こんな朝までありがとうございました
たのしかったです。」
上司として、お礼を言う依。
玄関先まで祐二を見送る
「じゃ、外でなくていいぞ、眠いやろ」
「いえ、笑いすぎて目が覚めました!」
「俺も」
そう言って祐二はドアを開ける。
「じゃ、また月曜な。」
「はい。おやすみなさい」
朝まで起きていたから別れの挨拶は
おやすみなさいにした依。
そして祐二は外に出た。
(外に出なくていいって言われたけど、
上からこっそり見送ろうかな)
依はドアからでて、マンションの廊下から
頭を出した。
(あ、車に乗った!)
駐車場をでる祐二を確認して、依は部屋に戻る。
(お礼のメッセージしておこうかな。)
『今日は本当にありがとうございました!
すごく楽しかったです。月曜日からまたよろしくお願します!』
メッセージを送信すると、すぐに返事が来た。
『こちらこそ。
またどっかいこうな。』
そっけないメッセージなのに、
また という言葉に驚く依
(社交辞令だな)
そう思い、1人になると急に襲ってきた睡魔に
身を任せてそのまま布団に入った。
(月曜からがんばろ、、)
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