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第6章 目の前の悪夢
恐怖を感じた
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頭が混乱する。
男は凱と同じ制服を着た高校生だ。
だから、凱の知り合いかもしれない。
だから、この小屋を知っているのかもしれない。
知っているから、今夜ここに来たのか。
凱と一緒に来たのか。
ついて来たのか。
どこかで待ち伏せしたのか。
凱が……連れてきたのか。
冷静に考えれば、見知らぬ男がどうやったら凱をこの小屋に連れてきてレイプ出来るのか……。
レイプじゃない……のか……?
これが……合意のセックス……!?
そんなはず……。
ない。
そう言いきれない自分が悔しい。
いや。
普通のクラスメイトが突然、凱を襲った可能性だってある。
呼吸で胸が上下している以外、凱に動きはない。
瞬きすらしない虚ろな瞳。
見ているのがつらい。
この状況を、凱が自分の意思で望んだなんて思えない。
「待たせたな」
男が凱の足を割る。
そのまま、凱の足の間に顔を埋めた。
「う……っあ、っくッ……! はっ……あっ……」
凱が声を上げる。
ピチャピチャ……ジュルッ……。
男が凱のペニスを舐めている。
時折、ペニスを咥えたまま頭を上下に動かし、先端部分だけを執拗に舌先で舐め回す。
男の口の中に出し入れされるペニスは、勃起している。
「っは、あっ! う……ん、うっ、くっ……うッ……!」
「このくらいでいいか」
男が凱から口を離した。
その手に持っているのは、焦げ茶色のネクタイだ。
「コックリングの代わりに借りるぞ」
男は二重にしたネクタイで、凱のペニスの根元を縛り上げた。
「ドライでイカせ続けるからな。おまえが泣いて頼むまでだ」
それを聞いた凱は目をぎゅっとつぶり、空を仰ぐように顎を上げた。
「その前に」
ガサガサと音がして、男が袋に入った何かを取り出した。
「おまえはマゾじゃないだろう。だから、本気で痛がる。その顔が見たい」
「この……ドS、ヤロー……」
「一番細いのにしてやるから」
何……あれ……。
男が手にした物を見て、全身が泡立った。
長さが10センチくらいある、針だ。
片方の先にプラスチックの部品がついてる。
何……する、つもり……。
まさか……!?
「挿れとくか? 少しは気がまぎれる」
「けっこう、だ、んッくっ……! あ……うっ!」
男は凱に4、5回腰を打ちつけて息をついた。
「よし……と」
右手の指先に針をかまえた男が、すでに血で染まった凱の胸から腕を撫でる。
まだ乾いていない血を肌に延ばすように、男の手が動く。
その動きが妙にやさしげで……ゾッとした。
血を見ると興奮する……のか?
そして、人の苦痛を見て……!?
目の前の針先に視線を留める凱の瞳に、怯えや恐怖は見えない。
僕は恐怖を感じた。
凱が受けるだろう痛みに。
そして……それを楽しむ人間がいることに。
男は凱と同じ制服を着た高校生だ。
だから、凱の知り合いかもしれない。
だから、この小屋を知っているのかもしれない。
知っているから、今夜ここに来たのか。
凱と一緒に来たのか。
ついて来たのか。
どこかで待ち伏せしたのか。
凱が……連れてきたのか。
冷静に考えれば、見知らぬ男がどうやったら凱をこの小屋に連れてきてレイプ出来るのか……。
レイプじゃない……のか……?
これが……合意のセックス……!?
そんなはず……。
ない。
そう言いきれない自分が悔しい。
いや。
普通のクラスメイトが突然、凱を襲った可能性だってある。
呼吸で胸が上下している以外、凱に動きはない。
瞬きすらしない虚ろな瞳。
見ているのがつらい。
この状況を、凱が自分の意思で望んだなんて思えない。
「待たせたな」
男が凱の足を割る。
そのまま、凱の足の間に顔を埋めた。
「う……っあ、っくッ……! はっ……あっ……」
凱が声を上げる。
ピチャピチャ……ジュルッ……。
男が凱のペニスを舐めている。
時折、ペニスを咥えたまま頭を上下に動かし、先端部分だけを執拗に舌先で舐め回す。
男の口の中に出し入れされるペニスは、勃起している。
「っは、あっ! う……ん、うっ、くっ……うッ……!」
「このくらいでいいか」
男が凱から口を離した。
その手に持っているのは、焦げ茶色のネクタイだ。
「コックリングの代わりに借りるぞ」
男は二重にしたネクタイで、凱のペニスの根元を縛り上げた。
「ドライでイカせ続けるからな。おまえが泣いて頼むまでだ」
それを聞いた凱は目をぎゅっとつぶり、空を仰ぐように顎を上げた。
「その前に」
ガサガサと音がして、男が袋に入った何かを取り出した。
「おまえはマゾじゃないだろう。だから、本気で痛がる。その顔が見たい」
「この……ドS、ヤロー……」
「一番細いのにしてやるから」
何……あれ……。
男が手にした物を見て、全身が泡立った。
長さが10センチくらいある、針だ。
片方の先にプラスチックの部品がついてる。
何……する、つもり……。
まさか……!?
「挿れとくか? 少しは気がまぎれる」
「けっこう、だ、んッくっ……! あ……うっ!」
男は凱に4、5回腰を打ちつけて息をついた。
「よし……と」
右手の指先に針をかまえた男が、すでに血で染まった凱の胸から腕を撫でる。
まだ乾いていない血を肌に延ばすように、男の手が動く。
その動きが妙にやさしげで……ゾッとした。
血を見ると興奮する……のか?
そして、人の苦痛を見て……!?
目の前の針先に視線を留める凱の瞳に、怯えや恐怖は見えない。
僕は恐怖を感じた。
凱が受けるだろう痛みに。
そして……それを楽しむ人間がいることに。
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