17 / 28
第2章:息子の同性愛指向を治したい
3. 同性愛者なのはもともとだから原因はなし
しおりを挟む
クライアントの親子二人と葦仁先生、私の4人がセラピールームのテーブルに着いている。
受付表に書かれた母親の呼び名は清美さん。息子は啓祐さん。きっとこれ、普通に本名だ。
そして、メインクライアントである清美さんの悩みは、本人の表現だとこう。
『息子が同性愛者となった原因を取り除き、同性愛指向を治したい』
つまり……息子のホモを治したい。
この悩みを解消させるセラピーがスタートした。
今回のクライアントは二人。メインの清美さんは赤い壁が見える席、その対面に葦仁先生、窓に向いて啓祐さん、そして彼の正面に私が座っている。
私を受付嬢だと思っていた清美さんは、私が同席することに文句をつけたけど。セラピーに必要な助手だと先生に言われ渋々了承した。
それもあって、今日はなんだか居心地が悪い。
まぁ出だしがあれだから、清美さんの味方な気分じゃないし……内容も共感出来ない、同情出来ない部類だし。
今日は寡黙な助手を徹底しよう。
「最初に言っておくけど、僕はあなたの悩みを悩みだと思ってない。だから、このセラピーのカウンセリングでは全力であなたの悩みを否定する」
午後6時44分。
葦仁先生の言葉で始まったセラピー開始時間を、ノートパッドに記入した。
「納得するまでつき合うから、遠慮なく反論して。それを僕が全て潰して、あなたの言い分がなくなった時点でカウンセリングは終了。そのあとで時間があれば、カラーセラピーを行う。いいかな?」
う……わぁ……本当にどうしちゃったの? 何でそんなに臨戦態勢なんだ、先生!
私はともかく、息子の啓祐さんは精神的にきついんじゃない?
自分の性指向について母親とセラピストが、目の前で討論するなんて……。
葦仁先生が尋ねた相手は、もちろん清美さん。3人の視線を浴びながら、彼女が口を開く。
「いいわ。これが悩む必要のないことだっていうなら、ぜひとも私にわからせてちょうだい」
清美さん、応戦する気満々。
いつもとはジャンルが違うけど、これもエンターテイメント……か?
「啓祐くん、きみもかまわない? 嫌な話を聞くかもしれないけど」
「かまいません。これで母が諦めてくれるなら」
葦仁先生と見つめ合う啓祐さんの表情は穏やかだ。
「わかった。始めよう」
清美さんに向き直り、葦仁先生はテーブルの上で両手を組んだ。
「あなたはヘテロ……異性愛者? 自分は女性で男性が恋愛対象なの?」
「そうよ。それが普通でしょう?」
「普通の定義を大多数とするならね。で、異性愛者になったのは何が原因?」
「なったんじゃなくて、もともとだもの。原因なんてないわよ」
「そうだね。啓祐くんも同じ。もともとだから原因はなし」
葦仁先生が啓祐さんを見る。
「僕は自分の知識と経験からの思考で話を進めるけど、僕自身はゲイじゃない。異論や主張があったら、きみも遠慮しないで言ってほしい」
「わかりました」
啓祐さんが薄く微笑んだ。
「じゃあ、次」
「待って。もともとだからってことあるわけないでしょう? 異性を愛するのが自然なんだから」
「さっきの普通という言葉は、ありふれていて特に変わっていないものという意味では間違ってない。だけど、異性愛者だけを自然っていうのはおかしいね」
「どこがおかしいの」
「人為的でないという意味では、同性愛者であることも自然だ。身体的精神的ともに病的要因も外的要因もない、自然発生だからね」
「過去のトラウマが原因でって場合はあるわよ。現に知人の娘さんは、男性恐怖症になって女性の恋人と暮らしてるもの」
「それはまた別の話だな。恐怖症は心の病。そのために恋愛対象から男性を排除した結果、同性を対象にするか恋愛を拒否するかになった可能性が高い。啓祐くんにはあてはまらない……そうだろう?」
葦仁先生が確認する。
「はい。俺に女性に関してトラウマになるような経験はありません。特に苦手だとか嫌悪感があるわけでもないですし……つき合ったこともあります。一度だけ」
「ほら! 啓祐に彼女がいた時があったなら、もとは普通だったんじゃない。それなら治せるはずでしょう? もとに戻せばいいんだから」
息子の言葉に興奮気味の清美さんに、啓祐さんが首を横に振る。
「違うよ。俺はその頃から男が好きだった。それを認めたくなくて彼女とつき合ったんだ。でも、つき合ってみてハッキリわかったよ。自分がゲイだって。彼女には本当に悪かったと思ってる」
「啓祐……」
肩を落とした数秒後、清美さんは早くも気持ちを切り替えた様子で口を開く。
「でも、同じように自然なんだったら、同性愛者も同じくらいいるはずじゃないの。実際はいないでしょう?」
「確かに半数はいないね」
「そう! ごく少数しかいないんだから、あなたがあくまで自然だと言い張るなら、突然変異ということになるわね」
「自然突然変異が発生する割合は、DNAを1回複製する際の塩基対10億個に1個程度だよ」
同意されたことに気をよくした清美さんの言い分を、葦仁先生が一笑に付す。
「自然に突然変異として同性愛者が生まれる確率はとても低い。あなたの言うごく少数ってどのくらい?」
「さぁ……1万人にひとりとか。同性愛なんて自然に反してるんだから、その程度じゃないの」
思わずといった感じで、葦仁先生と啓祐さんが目を合わせた。
「清美さん」
葦仁先生が溜息をつく。
「いくらなんでも無知過ぎるよ。同性愛者は少なくても3パーセント、両性愛者を含めれば5パーセント以上。20人にひとりはいる。1億人のうち500万人だね」
「そんなに……」
「性的マイノリティだからって、決して珍しくはない。そして、さっきも言ったけど、自分の意思や気分で選ぶことじゃない。自然にそうなんだよ」
「子孫を残すっていう動物の本能に反してるでしょう? 人間は知能が高いのに、それが裏目に出てるのね」
「同性愛行為はイルカやペンギン、ライオン、ハチ……記録されてるものだけでも400種以上の動物にある。割合から見れば少数だろうけど。人間と違って肥満症にはならない野生動物なのにだ」
清美さんが黙り込む。
「あなたにとって不自然だろうが何だろうが、同性愛者には自然なこと。だから、治したりやめたりは出来ない。もちろん、その必要もない。啓祐くん」
「はい」
「今、ゲイのせいで苦しんでることある? 何か困ってるとか不都合があるとか」
葦仁先生の問いに暫し考え、啓祐さんがゆっくりと首を振って否定する。
「それなりに悩みはあるけど、ゲイだからっていうのは特にないです。母を…悩ませていること以外には」
啓祐さんが清美さんを見る。
「それは彼女の問題だよ」
葦仁先生は組んでいた両手を外し、やや乱暴に髪を梳いた。
受付表に書かれた母親の呼び名は清美さん。息子は啓祐さん。きっとこれ、普通に本名だ。
そして、メインクライアントである清美さんの悩みは、本人の表現だとこう。
『息子が同性愛者となった原因を取り除き、同性愛指向を治したい』
つまり……息子のホモを治したい。
この悩みを解消させるセラピーがスタートした。
今回のクライアントは二人。メインの清美さんは赤い壁が見える席、その対面に葦仁先生、窓に向いて啓祐さん、そして彼の正面に私が座っている。
私を受付嬢だと思っていた清美さんは、私が同席することに文句をつけたけど。セラピーに必要な助手だと先生に言われ渋々了承した。
それもあって、今日はなんだか居心地が悪い。
まぁ出だしがあれだから、清美さんの味方な気分じゃないし……内容も共感出来ない、同情出来ない部類だし。
今日は寡黙な助手を徹底しよう。
「最初に言っておくけど、僕はあなたの悩みを悩みだと思ってない。だから、このセラピーのカウンセリングでは全力であなたの悩みを否定する」
午後6時44分。
葦仁先生の言葉で始まったセラピー開始時間を、ノートパッドに記入した。
「納得するまでつき合うから、遠慮なく反論して。それを僕が全て潰して、あなたの言い分がなくなった時点でカウンセリングは終了。そのあとで時間があれば、カラーセラピーを行う。いいかな?」
う……わぁ……本当にどうしちゃったの? 何でそんなに臨戦態勢なんだ、先生!
私はともかく、息子の啓祐さんは精神的にきついんじゃない?
自分の性指向について母親とセラピストが、目の前で討論するなんて……。
葦仁先生が尋ねた相手は、もちろん清美さん。3人の視線を浴びながら、彼女が口を開く。
「いいわ。これが悩む必要のないことだっていうなら、ぜひとも私にわからせてちょうだい」
清美さん、応戦する気満々。
いつもとはジャンルが違うけど、これもエンターテイメント……か?
「啓祐くん、きみもかまわない? 嫌な話を聞くかもしれないけど」
「かまいません。これで母が諦めてくれるなら」
葦仁先生と見つめ合う啓祐さんの表情は穏やかだ。
「わかった。始めよう」
清美さんに向き直り、葦仁先生はテーブルの上で両手を組んだ。
「あなたはヘテロ……異性愛者? 自分は女性で男性が恋愛対象なの?」
「そうよ。それが普通でしょう?」
「普通の定義を大多数とするならね。で、異性愛者になったのは何が原因?」
「なったんじゃなくて、もともとだもの。原因なんてないわよ」
「そうだね。啓祐くんも同じ。もともとだから原因はなし」
葦仁先生が啓祐さんを見る。
「僕は自分の知識と経験からの思考で話を進めるけど、僕自身はゲイじゃない。異論や主張があったら、きみも遠慮しないで言ってほしい」
「わかりました」
啓祐さんが薄く微笑んだ。
「じゃあ、次」
「待って。もともとだからってことあるわけないでしょう? 異性を愛するのが自然なんだから」
「さっきの普通という言葉は、ありふれていて特に変わっていないものという意味では間違ってない。だけど、異性愛者だけを自然っていうのはおかしいね」
「どこがおかしいの」
「人為的でないという意味では、同性愛者であることも自然だ。身体的精神的ともに病的要因も外的要因もない、自然発生だからね」
「過去のトラウマが原因でって場合はあるわよ。現に知人の娘さんは、男性恐怖症になって女性の恋人と暮らしてるもの」
「それはまた別の話だな。恐怖症は心の病。そのために恋愛対象から男性を排除した結果、同性を対象にするか恋愛を拒否するかになった可能性が高い。啓祐くんにはあてはまらない……そうだろう?」
葦仁先生が確認する。
「はい。俺に女性に関してトラウマになるような経験はありません。特に苦手だとか嫌悪感があるわけでもないですし……つき合ったこともあります。一度だけ」
「ほら! 啓祐に彼女がいた時があったなら、もとは普通だったんじゃない。それなら治せるはずでしょう? もとに戻せばいいんだから」
息子の言葉に興奮気味の清美さんに、啓祐さんが首を横に振る。
「違うよ。俺はその頃から男が好きだった。それを認めたくなくて彼女とつき合ったんだ。でも、つき合ってみてハッキリわかったよ。自分がゲイだって。彼女には本当に悪かったと思ってる」
「啓祐……」
肩を落とした数秒後、清美さんは早くも気持ちを切り替えた様子で口を開く。
「でも、同じように自然なんだったら、同性愛者も同じくらいいるはずじゃないの。実際はいないでしょう?」
「確かに半数はいないね」
「そう! ごく少数しかいないんだから、あなたがあくまで自然だと言い張るなら、突然変異ということになるわね」
「自然突然変異が発生する割合は、DNAを1回複製する際の塩基対10億個に1個程度だよ」
同意されたことに気をよくした清美さんの言い分を、葦仁先生が一笑に付す。
「自然に突然変異として同性愛者が生まれる確率はとても低い。あなたの言うごく少数ってどのくらい?」
「さぁ……1万人にひとりとか。同性愛なんて自然に反してるんだから、その程度じゃないの」
思わずといった感じで、葦仁先生と啓祐さんが目を合わせた。
「清美さん」
葦仁先生が溜息をつく。
「いくらなんでも無知過ぎるよ。同性愛者は少なくても3パーセント、両性愛者を含めれば5パーセント以上。20人にひとりはいる。1億人のうち500万人だね」
「そんなに……」
「性的マイノリティだからって、決して珍しくはない。そして、さっきも言ったけど、自分の意思や気分で選ぶことじゃない。自然にそうなんだよ」
「子孫を残すっていう動物の本能に反してるでしょう? 人間は知能が高いのに、それが裏目に出てるのね」
「同性愛行為はイルカやペンギン、ライオン、ハチ……記録されてるものだけでも400種以上の動物にある。割合から見れば少数だろうけど。人間と違って肥満症にはならない野生動物なのにだ」
清美さんが黙り込む。
「あなたにとって不自然だろうが何だろうが、同性愛者には自然なこと。だから、治したりやめたりは出来ない。もちろん、その必要もない。啓祐くん」
「はい」
「今、ゲイのせいで苦しんでることある? 何か困ってるとか不都合があるとか」
葦仁先生の問いに暫し考え、啓祐さんがゆっくりと首を振って否定する。
「それなりに悩みはあるけど、ゲイだからっていうのは特にないです。母を…悩ませていること以外には」
啓祐さんが清美さんを見る。
「それは彼女の問題だよ」
葦仁先生は組んでいた両手を外し、やや乱暴に髪を梳いた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。


王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
心の落とし物
緋色刹那
ライト文芸
・完結済み(2024/10/12)。また書きたくなったら、番外編として投稿するかも
・第4回、第5回ライト文芸大賞にて奨励賞をいただきました!!✌︎('ω'✌︎ )✌︎('ω'✌︎ )
〈本作の楽しみ方〉
本作は読む喫茶店です。順に読んでもいいし、興味を持ったタイトルや季節から読んでもオッケーです。
知らない人、知らない設定が出てきて不安になるかもしれませんが、喫茶店の常連さんのようなものなので、雰囲気を楽しんでください(一応説明↓)。
〈あらすじ〉
〈心の落とし物〉はありませんか?
どこかに失くした物、ずっと探している人、過去の後悔、忘れていた夢。
あなたは忘れているつもりでも、心があなたの代わりに探し続けているかもしれません……。
喫茶店LAMP(ランプ)の店長、添野由良(そえのゆら)は、人の未練が具現化した幻〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉と、それを探す生き霊〈探し人(さがしびと)〉に気づきやすい体質。
ある夏の日、由良は店の前を何度も通る男性に目を止め、声をかける。男性は数年前に移転した古本屋を探していて……。
懐かしくも切ない、過去の未練に魅せられる。
〈主人公と作中用語〉
・添野由良(そえのゆら)
洋燈町にある喫茶店LAMP(ランプ)の店長。〈心の落とし物〉や〈探し人〉に気づきやすい体質。
・〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉
人の未練が具現化した幻。あるいは、未練そのもの。
・〈探し人(さがしびと)〉
〈心の落とし物〉を探す生き霊で、落とし主。当人に代わって、〈心の落とし物〉を探している。
・〈未練溜まり(みれんだまり)〉
忘れられた〈心の落とし物〉が行き着く場所。
・〈分け御霊(わけみたま)〉
生者の後悔や未練が物に宿り、具現化した者。込められた念が強ければ強いほど、人のように自由意志を持つ。いわゆる付喪神に近い。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる