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9 アッシュとの再会

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「ジーク、危ない!」

 目の前にあるもの全てを呑み込もうと迫りくる白い悪魔。その気配をいち早く察知して、カナタは必死で叫びながら駆け出した。

 ――二人の間にあるのは、わずか数十歩ほどの距離。でも、今はその距離が絶望的なまでに遠い。

 ジークが全力で走っても逃れられず、カナタが手を伸ばしても届かない……そんな距離を隔てて、カナタの声にジークが振り返る。
 その一瞬が、切り取られたようにゆっくりした時間となってカナタの目に映る。不思議そうな彼の表情。その肩越しに見える、全ての命を刈り取ろうと押し寄せる白銀。

(どうして、こんなことになってしまったのだろう)

 悲鳴のような咆哮を上げながら、カナタは逃避するように朝からのことを振り返っていた――。


   ○   ○   ○   ○   ○   ○   ○    


 冬にしては珍しい、朝から晴れた天気だった。薄い色の青空は、久々に眼にする空の色。
 そんな久々のお出かけ日和にカナタとジークが樹糖採取に向かったのが、ことの発端だ。

 厳しい冬を乗り越えるために樹木が体内に溜め込む糖分、樹糖――これを少しだけ分けてもらうのが、樹糖採取だ。
 木の香りが強くて調理には向かないが、樹糖は薬を飲みやすくする作用がある。薬師にとって必須とまでは言わなくても、あれば助かる素材のひとつ。

 そんな樹糖の採取にカナタがジークを誘ったのは、雪で家の中に押し込められる生活に飽き飽きしてるだろう彼を慮ったから……というのは、建前の理由。
 本音を言うと、ジークならジェリーチのように樹糖も美味しいお菓子にできないかな、と期待したのが実際のところである。

 ――そして思惑どおり、ジークは樹糖にも強い興味を示したのであった。
 木の香りのする甘いシロップ、と説明をした途端に目を輝かせはじめたジークを思い出して、カナタはふっと笑みを洩らす。この様子だと、また精力的に新たなお菓子のレシピの開発に取り組んでくれることだろう。

 ジェリーチほどありふれたモノではないので試作に好きなだけ持っていけ、とは言えないものの、それでも時間をかければその分多く樹糖は手に入れられる。
 これがどのようなお菓子に化けるのだろう……そんな期待に胸を躍らせながら、カナタは普段より意欲的に樹糖の採取準備に取り掛かったのだった。



「よしっ、この辺の幹は全部穴開けられたと思うから。もう少しあっちの方まで行ってくるな」

 要領の良いジークは、カナタの説明であっという間に採取可能な木の見分け方を習得してくれた。初めてとは思えないほど手際良く樹糖の取れそうな木の幹に印をつけて、穴を開けていく。
 その先の技術が必要になる部分、幹の中に管を通す作業はカナタの役目だ。手分けして進めているだけあって、進捗具合は順調。この分だと、いつもの倍は採れそうな見込みすらある。

「うん、じゃあよろしくね。足元、気をつけて!」

 頼りになる相棒となったジークに軽く手を振ると、カナタは真剣な表情で木の幹に向き合った。
 ここから通す管の深さや角度で、樹糖の採取量は変わってくる。こればかりは、経験と勘だけが頼り。繊細な作業に、一瞬でも気は抜けない。

 ……そうして、しばらく作業に没頭して。ひと区切りついて顔を上げようとしたところで、カナタはザワリと全身が総毛立つような悪寒に襲われた。

 ――死神が鎌を振り上げた時の、不吉な風の匂い。

 弾かれるように飛びのき、素早く周囲を見渡す。肌を刺すチリチリとした感覚は、危険が迫りつつあることを何よりも強く伝えてきている。
 でも、悪寒の原因となる違和感はどこにも見つからない。嫌な汗を背中に感じながら、カナタは神経を張り詰めさせて異常を探る。

「カナター、この木なんだけどさ……」

 遠くから、ジークの呑気な声が聞こえる。それとほぼ同時に、あることに気がついてカナタは声を上げた。

「ジーク、危ない!」

 ――そして、事態は冒頭へとつながる。



 躊躇っている時間などない。カナタは狼へと身体を変えながら飛び出していた。

 いつもの人が混ざる姿ではない、完全な神狼フェンリルの姿だ。誰にも……ジークにも見せたくなかった姿。
 人の姿では数歩必要な距離も、神狼フェンリルの身体能力なら瞬く間に詰められる。未だ状況を理解できずに硬直しているジークの襟元を口にくわえ、カナタは大きく跳躍した。

 その身体が離れたスレスレのところで、轟音と共に白い山肌が一気に崩れ落ちた。――雪崩なだれが起きたのだ。
 先ほどまでジークが居た地点を、地上にあるものすべてを押し流そうとするかのように白い雪が蹂躙じゅうりんしていく。

 一瞬のうちに雪に埋まった地面。そこから十分に離れた場所に、カナタは静かに降り立った。
 そっと口にくわえていたジークを降ろす。……良かった、怪我はなさそうだ。
 それだけ確認すると、カナタは言葉を発することなく彼に背を向けてゆっくりと歩き出す。



「その姿は、アッシュ……。そうか、アッシュがカナタだったのか……」

 驚きの滲み出る声が、背後から聞こえた。
 ようやく事態を呑み込みはじめたジークの、驚きをそのままカタチにしたような呟き。黙ってその場を立ち去るつもりだったのに、カナタは反射的にその声に振り向いてしまう。

 紫水晶アメジストの瞳が、真っ直ぐにカナタを見ていた。おそれも恐怖もなく、ただ純粋な懐かしさと喜びが溢れたその眼差し。

 ――ああ、私のつがいはなんて美しいのだろう。

 喉の奥から自然と唸り声が洩れた。
 希望に満ちた朝日のように輝く金色の髪も、神秘を纏う夜空の瞳も、生命力に溢れた力強い肉体も……何もかもが美しく、そして耐えがたいほどに魅力的な香りに満ちている。

 ――彼も私のことを好いているのだ。このままさらってしまっても良いのでは?

 そんな悪魔の声がカナタの脳内で囁く。それはクラリとするほど甘美で、魅力的な提案であった。

 ――そうだ。誰も届かない場所にジークを拐って、彼のすべてを自分のモノに……。

 ゴクリと喉が鳴る。諦めていた存在を手に入れる、第三の選択肢。……そう。カナタにはそれを為すだけの能力がある。

 バサバサッと枝から重い雪が落ちる音が、二人の間を埋める静寂を切り裂いた。
 誘惑に満ちた囁きによろめきかけていたカナタは、その音にハッとして思考を引き戻す。

 ――いくらジークの匂いに酩酊してたからといって、何を身勝手なことを考えていたのだろう。

 冷静さを取り戻したカナタは、己の思考の危うさに思わず身震いする。これじゃ本当に、中身までケダモノじゃないか。
 ダメだ。このままジークと一緒に居ると、番の本能と普段抑えているジークへの「好き」という感情が混ざりあって取り返しのつかないことになってしまう。一刻も早く彼のそばを離れないと……。



「アッシュ! いや、カナタ……行かないでくれ!」

 後ろ髪を引かれる感情を振り切って駆け出そうとしたところで、ジークの懇願するような声が響いた。
 力を溜めていた後ろ足が虚しく空をかく。カナタを行かせまいと、胴体に抱きつくようにジークがしがみついたのだ。

「カナタ、君が何者であろうと俺はカナタが好きだ。カナタの秘密は必ず守り抜く。誰にも言わない。だからどうか……どうか居なくならないでくれ。俺のそばに居てほしいんだ……!」
「ジーク……」

 それは恥も外聞もない懇願で、そして我欲に満ちた我が儘な願いでしかなかった。それなのに、そのどこまでも直向きでなりふり構わないジークの言葉はカナタの胸を強く撃ち抜く。

 ……気がつけば、カナタの身体は人間の姿に戻っていた。戻る気はなかったのに、自然と獣化がとけていたのだ。
 人間の姿になったカナタを味わうように、ジークがさらに強くその身体を抱きしめる。

「ちょっと……、ちょっと待って、待って!」
「嫌だ、行かせない」
「違うの! 行かない、何処にも行かないから一旦、服だけ着させて……!」
「えっ!?」

 そう。毛皮で身体を隠してこそいるものの、獣化がとけた今のカナタの状態ははっきり言って全裸。しかもその状態で、ジークに抱きつかれているのである。
 狼の時には感じることのなかった羞恥心が、どんどん込み上げてくるのを感じる。

「っ、すまない!!」

 遅れて言葉の理解をしたジークが、飛び退くようにカナタから離れた。恥ずかしさに目を逸らしながら、カナタは地面に落ちた服を拾い上げる。
 気を遣ってジークは背中を向けてくれていたけれど、何故か服を身につけている時間が一番居た堪れない気持ちに襲われたのだった――。



「その……アッシュのこと、黙っていてごめんね」

 着替えを終えておずおずと謝罪を口にすると、「いや」とジークは力なく首を振った。

「カナタにも言いたくない事情があったんだろ。別に気にしてない。謝る必要はないさ。それにしても、こうして見ると……本当に俺は九死に一生のところで助けられたんだな」

 本当はいろいろ聞きたいこともあるだろう。でも、ジークは敢えてその話題を避けるかのように、視線を遠くに向けた。

 その目線の先にあるのは、先ほどまで彼が立っていた場所だ。
 踏み固められた地面は消え、肩ほどの高さまで積み上がっているのは土砂を巻き込んだ重たい雪。この雪崩に巻き込まれてしまっていたら、犠牲者は雪が溶けるまで発見されないことだろう。危うくその犠牲者になりかかったジークは、今頃になってぶるりと身を震わせる。

「俺ひとりだったら、絶対に助かっていなかった。カナタは命の恩人だ」
「ううん。むしろ私が誘わなかったら、こんな危ない目に遭わなかったのに。ごめんね」
「そんなこと……」

 否定しようとするジークを遮って、カナタは首を振る。

「私は、ジークに『命の恩人』とも『神狼フェンリル』とも思われたくない。対等に、同じ目線で仲良くしてほしいの。だから今日のことは、これでおしまい。なかったことにして、普通に接してくれない?」
「……そうか」
 それが心からの本音だと伝わったらしい。しばらく黙り込んでから、ジークはしぶしぶといった様子で頷いた。

「ありがと。……私ね」と、微笑みながらカナタはくるりと背を向ける。

「私、ジークに言えてないことが、まだあるんだ。アッシュのことだけじゃなくて、ほかにも。いつか伝えたいとは思ってるんだけど……ごめん。今日こんなことになると思わなかったから、今はまだ伝える覚悟ができてなくて」
「そっか」

 言葉少なに頷いて、ジークは静かに言葉の続きを待つ。
 そんな彼が向ける優しい視線には気づいていたものの、だからこそ目を合わせられなくてカナタは前を向いたまま告げた。

「また今度……ちゃんと話すから」

 決意を込めて、静かに深く頷く。

 その言葉を最後に、「よし!」とカナタは勢いよく手を打ち合わせた。

「道がこんなになっちゃったし、雪崩の危険もまだあるから、今日はもう帰ろっか。続きはまた次に会った時ってコトで」
「ああ、そうだな」

 ジークが同意したのを受けて、カナタは振り返らずにさっさと歩き出す。

 ――実のところカナタはまだ、神狼フェンリルの姿を見られたことについても、その後に裸のまま抱きつかれたことについても、心の整理が全然できていなかった。
 ジークの顔を直視したらその辺の感情が爆発してしまいそうで、火照る頭を冷やすためにも一刻も早く家路につくことを選択する。きっと帰ったら、しばらく寝具をかぶってゴロゴロ悶えることになるだろう。

(……でも、大丈夫。今はまださっきの恥ずかしさが先に来ちゃってるけど、落ち着いたらちゃんと説明できると思う……多分)

 胸の裡で出たのは、そんな前向きな結論。



 ――今度会うときは、きっと。
 あらためてそんな決意を固めていたカナタは、心から無邪気に変わらない日常を信じていた。「次」という未来に、微塵も疑いを抱いていなかった。彼女にとって「明日」は、今日に続く延長線でしかなかったから。

 それがあまりに脆い砂上の楼閣だということを知るのは、それからすぐのことだった。


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