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キャラメイキング

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ザアアアアアアアアアアア

「おお!ここがゲームの中か!」

スッゲー!風も芝生も本物そっくりじゃん。

……………よし、誰もいねえな。寝っ転がってみっか!

都会じゃできねえことその1!大自然の中で寝ること!

ゴロン

「おお!気持ちイ………イ…………。ZZZZZZZZZZZZZZZ」






「あれ!?来たよね!?なんでまだ来ないの!?矢印あったよね!?」

悲しきかな。その矢印、認知されるまえに神楽が寝たのであった。

「もう!迎えに行こ!」

スタスタスタスタ

「あ、いた!ちょっと!起きてよ!」

ボカッ!ドゴッ!

「がはっ!ゴホッゴホッ!な、んで………い、きな…り……。暴力反対!!!」

「あ゛?っるっせえんだよ!寝させろや!静かにできねえのか!?このボケが!……………………ZZZZZZ」

「ひぃ!?」

こうして、神楽を起こそうとした彼は神楽に顔を殴られ、鳩尾を蹴られ、すごまれて、心と体の痛みにさめざめ泣きながら神楽が起きるのを待ったのだった。

可哀想(笑)wwwwww

「いや、それ可哀想って思ってないでしょ!?」

閑話休題。「ちょ!聞いてる!?」

閑話休題。「ちょ!kピーーーーーーー

閑話休題。








「う、ンンンンンン!はあ、よく寝たー!」

「よ、良かったね。」

「あ?」

誰だ?こいつ?

なんで腹抱えてんだ?顔も腫れてるし…。

「誰?」

「僕はキャラメイキング担当の運営『マルサ』だよ。」

( ´_ゝ`)フーンどうでもいいや。

「( ´_ゝ`)フーンどうでもいいや。」

あ、口にも出たや。

「酷い!キャラメイキングやってあげないよ!」

「じゃあ、運営に訴えんぞゴラア。んーどこだ?………あ、あったGMコール。これを押しt」

「うわああああああ!それ押しちゃダメえええええ!?ちゃんとやるからあああ!!!」

ふん、最初からそう言えばいいんだよ。

「で?何すんだ?」

「うう、ひどいよ…。はあ、キャラメイキングをしようか。」

何ため息ついてんだよ。こんな美形といられるのに。

「うお!」

「これが自分のキャラになるよ。」

へえ、鏡見てるみたいにそっくり。瓜二つだな。

「先ずは顔だね。」

「このままで。」

面倒だし…。

「え!?せめて髪と目の色だけでも変えて!?」

えー面倒。

いいじゃんこのままで。

あ、個人を特定しにくいようにするためか…。

「はあ、仕方ねえな。んじゃ白で。」

「えっと……どっちも?」

「おう。あと髪はショートで。」

いや~、兄様達に切るなって言われて切れなかったんだよな~。

ゲームの中だし、いいよな?

「えっと…、こんな感じかな?」

おお!俺そっくりだけどだいぶ印象ちげえな。

これでいいや。

「んじゃ、これで。」

まだ続くのか?あとどのくらいだよ。

「キャラネームを決めてくれる?」

「神楽月。」

「えっと、次は……あれ?なんだっけ?メモメモ……あれ?どこいった!?」ガサゴソ

おいおい、大丈夫か?こいつ。

「あ、あった。えっと…、そうそう!種族決めてね!」

「人間で。」ズバッ

「え、即答?ほ、他にもいい種族あるよ!?」

「人間で。一番寝やすいし。」

「ええ!せっかくのゲームで寝るの!?…………わかったよ…。次はスキルね。10コまで決めれるよ。」

多いなあ……………。

……ふぁ~、だんだん眠くなってきた……。

んー…………ん………n………ZZZZZ

「ちょ!寝ちゃダメ!お願いだから!寝ないでえええ!」

「んあ、ごめんごめん。んーじゃあ、これとこれとこれと……ZZZ」

「だから!寝ないで!」

「ん、こりぇ。………ZZZ」

んー、頭フワフワして気持ちいい。微睡って気持ちいいよね~。

「ちょ、破壊力あり過ぎ…///ハッ!相手は男、相手は男、相手は男?相手は男…なのか?」

「んあ!すまんすまん、寝てしまった。」

………どうした?顔真っ赤にして…?

「え、いや、べ、別に!何でもない!!!」

「そうか…。じゃあ、次は?」

「えっと……………あ!武器と防具選んで!武器!防具!何でもいいよ!無くても創るから」

えー、どうせ戦闘しないし……。

「じゃあ、枕とベッドと毛布と布団ちょうだい。」

「え゛!うーんと……。これはこうして…、あれはここで、それとこのこれをこうで…」

何やってんだ?…………眠くなってきた……。

………んーZZZZZZZ

「って!寝ちゃダメえええええ!お願いだから寝ないでください!」

………んー、なんか聞こえるな…。

「寝るなああああ!?なんで寝るんだよ!?この怠け者!バカ!アホ!悪魔!」

……………なんか不愉快なことを言われたような………。

「間抜け!すっとこどっこい!ばか!あほ!えっと…えっと、悪魔!王子!クール!イケメン!」

「……ほう。ってか、最後らへん悪口なのか?」

王子とかクールとかイケメンって、誉め言葉じゃね?

「ひぅ…。お、起きたんだ……。」

「ああ、ついさっきな。だからお前が俺を罵倒する言葉もしっかり聞いたぜえ?あと、お前に酷く語彙力がねえってことも分かったぜ…。ドンマイ!」

いや~、ひどいね。同じようなことばっかり言ってるし。

「うう、グスッ。ヒック、ヒック、グスッ。分かってるもん!馬鹿ってこと!分ってるもん!う、うわあああああああああああん!!!」

泣き声ってうっさいんだよなあ。ああもう、しゃあねえ。

「ほら、泣くなって。男だろ?ほら、落ち着けって。」

「う、うん。はいこれ。攻撃力が全くない代わりに防御力がカンストした防具だよ。」

ん?防御力カンスト?大丈夫なのか?それ?

「この中で寝てる間は無敵だよ!!!攻撃力もないから引き分けだけど…。」

「ありがとな!これで終わりか?」

「うん。あ!そうだ!これあげる!僕のフレンドコード!これでいつでも分かんないことがあったら連絡して?」

いいのかよ。そんなもんあげて。つか、専用GMコールじゃないか。

ま、いいっていうなら貰うけど。

「ありがとさん!」

「うん。どういたしまして!あ!ステータス決めてなかった!ごめんごめん!待って!」

またかよ…。大丈夫か?運営。こんなおっちょこちょいを入れて…。

「はい!」

「ほい。」

パッパッと決めた方がいいからな。

「早い!?さすがに早すぎだよ!?って、えええええええええええ!?!?」

うっさいな。驚きすぎだろ。

「ほ、ホントにこれでいいの!?」

「ああ。」

「ステータスの全部見せるよ。最終確認だからね!『メニュー』って言って。」

「『メニュー』?」

ヴォンッ

おわっ!なんだこれ?

「ステータスの部分タッチして。あと、職業の部分はゲームの中の教会で設定してね。」

トンッ ヴォン

⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛

名前 神楽月 種族 人間

職業

HP15/15

MP15/15

STR 10

VIT 110(+10)

INT 10

MND 10

DEX 10

AGI 10

LUK 10

スキル 『満腹』『睡眠』『状態異常無効』『防御力アップ』

称号

⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛

「これでいい。」

「はあ、極振りとか…。やる人少ないのに…。弱点多いのに…。」

どうせ寝るだけだし。

「あ、ゲーム開始時ってどこに行くんだ?」

「ああ、宿屋だよ。宿屋から一回外に出たらお金を払わないとダメだけど、出なかったら何日でもいていいんだよ。無料で。あ、部屋からは出ても大丈夫。宿屋から出たらダメだけどね。」

最高じゃん!

「じゃあね!ゲームを楽しんで!」

「ああ。じゃあな!」

待ってろよ!SSO!楽しんでやるぜ!

…………………明日から…。
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