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5.修道女、羞恥に身もだえる
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「ト、トイレに行かせてくださいっ!」
レオナルドはきょとんと目を見開いた。単純な生理的欲求だ。そんなに物珍しいものではない。それなのになぜレオナルドが驚いているのか、アンジェラは股を広げたまま不安になった。
「あの……」
「それは本当に尿意なのですかね」
「は?」
戸惑うアンジェラを尻目にレオナルドはアンジェラの胎で指を動かし、襞の一点を押し込んだ。
「……っ!」
感じたことのない痺れと、さきほどと酷似した疼きを覚え、アンジェラは言葉にならない悲鳴をあげた。指の腹でしつこく媚肉を撫でられ、蜜筒からはとめどなく愛液が滴る。
「あ、あ、あ」
胎に力を込め耐えていたが、ついに限界を迎え、勢いよく蜜液が吹き出した。
――なんてこと……。
薄い茂みを濡らす体液が、内腿を伝い、尻に敷いた布地が湿っていく。アンジェラは涙が溢れそうになるも歯を食いしばり、両手で顔を覆った。
「何もおかしくありませんよ。女性であれば自然な生理現象です」
レオナルドは愛液をまとった指先を見せつけた。穏やかで静謐な雰囲気をたたえる彼は、何処に行ってしまったのか。
「このまま身を任せてください」
レオナルドは子どもをあやすように、アンジェラの髪をなでた。
卑猥な行いをしておいて、なぜ平気でいられるのか、アンジェラには理解できない。それにレオナルドはセックスすることにためらいがないだけでなく、手慣れているようだ。
――このまま流されてたまるものですか。
いくら結界を解くためとはいえ、黙って弄ばれるつもりはない。アンジェラはレオナルドを真似て唇だけで微笑しながら言った。
「貴方も運が悪いですね」
「どういう意味です?」
アンジェラの皮肉をものともせず、レオナルドは小首をかしげる。黒檀のように滑らかに光る瞳は、本当に不思議がっているようだった。
もはやファーザーと尊敬することもできない。布越しに男根をそそり立たせるレオナルドにアンジェラは唇をさらに歪めた。
――本当に私の出自を知らないのかしら。
「ご存じないのですか。私は悪魔をも誘惑する女ですよ」
ここまで言ってもレオナルドは反応を見せず、前立ても膨らんだままだ。
アンジェラは愕然とした。やはり自分は男を誘惑してしまう性質なのだと。
「……ご存じないなら、忘れてください」
忌まわしい経歴をこれ以上告白するつもりはない。アンジェラは抵抗するのをあきらめ、身体から力を抜いた。
「そう言われてしまうと気になるのが人の性というものですよ、シスター・アンジェラ」
レオナルドは下衣をくつろげ、そそり勃つモノを取り出した。血管の浮いた肉竿の先端からはトロリと粘る液体が垂れている。
あまりの生々しさにアンジェラは息をつめた。幼少期から男性を避けて生活していたアンジェラは、異性の裸体を見たことがない。純白のシャツとのアンバランスさにますます意識が遠のきかけた。
潤った陰唇にレオナルドは雄竿を添わせ、ゆっくりと上下させる。
「……っ!」
指で胎を弄ばれた時よりも強烈な刺激にアンジェラは顎を反らせ、零れそうになる喘ぎ声をやり過ごす。声を漏らせばレオナルドを喜ばせるだけだ。それでも我慢できず苦しげな吐息をこぼしてしまう。
そんなアンジェラを見下ろしレオナルドは満足げに微笑んだ。
何をしても喜ばせてしまう。悔しいのに逆らえず、なすがままに身体を暴かれていく。
擦られているうちにぷくりと膨れ上がった陰核を槍の先で突かれ、アンジェラはついに声を我慢できなくなった。
「ひぅ! あ、あん、やん」
「貴女は想像通りの頑固者ですね。まあ、身体は素直で可愛らしいですが」
「ひゃ、あ、あ、はあん……っ」
ぐちゅぐちょと淫靡な水音を立てて秘所をもみくちゃにされる。ますます脚に力が入らなくなったアンジェラは、あられのない姿で喘ぎ続けた。
「……なるほど、確かに悪魔ですら誘惑されそうな身体、ですね」
お互いの体液で下腹部はしとどに濡れそぼっていた。蜜口から溢れるアンジェラの体液がレオナルドの雄槍に絡みつき淫猥な姿に拍車をかけている。
敬虔な神の代弁者である神父を肉欲に溺れさせているのは、アンジェラである。
――ああ、恐れていたことが現実になるなんて……。
アンジェラは快楽に蝕まれる頭の片隅で、忌まわしい記憶が浮かび上がってくるのを止められなかった。
レオナルドはきょとんと目を見開いた。単純な生理的欲求だ。そんなに物珍しいものではない。それなのになぜレオナルドが驚いているのか、アンジェラは股を広げたまま不安になった。
「あの……」
「それは本当に尿意なのですかね」
「は?」
戸惑うアンジェラを尻目にレオナルドはアンジェラの胎で指を動かし、襞の一点を押し込んだ。
「……っ!」
感じたことのない痺れと、さきほどと酷似した疼きを覚え、アンジェラは言葉にならない悲鳴をあげた。指の腹でしつこく媚肉を撫でられ、蜜筒からはとめどなく愛液が滴る。
「あ、あ、あ」
胎に力を込め耐えていたが、ついに限界を迎え、勢いよく蜜液が吹き出した。
――なんてこと……。
薄い茂みを濡らす体液が、内腿を伝い、尻に敷いた布地が湿っていく。アンジェラは涙が溢れそうになるも歯を食いしばり、両手で顔を覆った。
「何もおかしくありませんよ。女性であれば自然な生理現象です」
レオナルドは愛液をまとった指先を見せつけた。穏やかで静謐な雰囲気をたたえる彼は、何処に行ってしまったのか。
「このまま身を任せてください」
レオナルドは子どもをあやすように、アンジェラの髪をなでた。
卑猥な行いをしておいて、なぜ平気でいられるのか、アンジェラには理解できない。それにレオナルドはセックスすることにためらいがないだけでなく、手慣れているようだ。
――このまま流されてたまるものですか。
いくら結界を解くためとはいえ、黙って弄ばれるつもりはない。アンジェラはレオナルドを真似て唇だけで微笑しながら言った。
「貴方も運が悪いですね」
「どういう意味です?」
アンジェラの皮肉をものともせず、レオナルドは小首をかしげる。黒檀のように滑らかに光る瞳は、本当に不思議がっているようだった。
もはやファーザーと尊敬することもできない。布越しに男根をそそり立たせるレオナルドにアンジェラは唇をさらに歪めた。
――本当に私の出自を知らないのかしら。
「ご存じないのですか。私は悪魔をも誘惑する女ですよ」
ここまで言ってもレオナルドは反応を見せず、前立ても膨らんだままだ。
アンジェラは愕然とした。やはり自分は男を誘惑してしまう性質なのだと。
「……ご存じないなら、忘れてください」
忌まわしい経歴をこれ以上告白するつもりはない。アンジェラは抵抗するのをあきらめ、身体から力を抜いた。
「そう言われてしまうと気になるのが人の性というものですよ、シスター・アンジェラ」
レオナルドは下衣をくつろげ、そそり勃つモノを取り出した。血管の浮いた肉竿の先端からはトロリと粘る液体が垂れている。
あまりの生々しさにアンジェラは息をつめた。幼少期から男性を避けて生活していたアンジェラは、異性の裸体を見たことがない。純白のシャツとのアンバランスさにますます意識が遠のきかけた。
潤った陰唇にレオナルドは雄竿を添わせ、ゆっくりと上下させる。
「……っ!」
指で胎を弄ばれた時よりも強烈な刺激にアンジェラは顎を反らせ、零れそうになる喘ぎ声をやり過ごす。声を漏らせばレオナルドを喜ばせるだけだ。それでも我慢できず苦しげな吐息をこぼしてしまう。
そんなアンジェラを見下ろしレオナルドは満足げに微笑んだ。
何をしても喜ばせてしまう。悔しいのに逆らえず、なすがままに身体を暴かれていく。
擦られているうちにぷくりと膨れ上がった陰核を槍の先で突かれ、アンジェラはついに声を我慢できなくなった。
「ひぅ! あ、あん、やん」
「貴女は想像通りの頑固者ですね。まあ、身体は素直で可愛らしいですが」
「ひゃ、あ、あ、はあん……っ」
ぐちゅぐちょと淫靡な水音を立てて秘所をもみくちゃにされる。ますます脚に力が入らなくなったアンジェラは、あられのない姿で喘ぎ続けた。
「……なるほど、確かに悪魔ですら誘惑されそうな身体、ですね」
お互いの体液で下腹部はしとどに濡れそぼっていた。蜜口から溢れるアンジェラの体液がレオナルドの雄槍に絡みつき淫猥な姿に拍車をかけている。
敬虔な神の代弁者である神父を肉欲に溺れさせているのは、アンジェラである。
――ああ、恐れていたことが現実になるなんて……。
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