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33話 騎士団長は素直になれません(サイラス視点)
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――今すぐにでも抱き潰したい。
サイラスは己の欲望と戦っていた。
「このお茶、とっても美味しいです!」
「海向こうの大陸の特産品だそうだ。……気に入ったのなら、また取り寄せておこう」
「本当ですか? ありがとうございます」
花が開くように顔を綻ばせるミアに、サイラスの喉がつまる。
――可愛い……。
休日にミアと二人、屋敷のサンルームで日向ぼっこをしていた。いつもは男装しているミアだが、脚を負傷してからは、脱ぎ着しやすいワンピースを好んで身に付けている。
『あの、包帯の取り換えがなくなるまでは、このままでいいでしょうか……』
男装を貫こうとしてくれているミアには申し訳ないが、裾から手を忍ばせやすい服装はサイラスにとって好都合だ。
それも触れることができれば、の話だが。
『……好きにしろ』
下世話な妄想を口にするのは、サイラスのプライドが許さなかった。だが、彼女を不安にさせるのも本意ではない。
結果、ぶっきらぼうな言葉で答えることになってしまった。
真意を汲み取ろうとするミアの眼差しに負け、
『どちらでも俺は気にしない』と内心焦りながら付け足す。
ほっとした表情のミアを抱きしめたくなったが、テーブルの下で拳を握りしめ自制した。
賊に襲われた後遺症か、大柄な男が近づくと、彼女は身体を強張らせるようになった。口では平気だと言うものの、見ているこちらが平気ではない。
サイラスはミアを怖がらせないように細心の注意を払っていた。
それなのに、彼女はサイラスに近づこうとする。なんの拷問だというほど、彼の精神力は試されていた。
「いい気味です」
執務室で報告を終えたダンカンは、サイラスの苦悩を知ってか知らずか、遠慮のない言葉で責める。クーデターの件を黙っていたことを相当根に持っているようで、以前にも増してサイラスを監視するようになった。
「我々を信用してくれなかった罰ですよ」
「……何とでも言え」
「私に仰らなかったのは団長の判断なので、この際構いません。……ただ、婚約者としては落ち込んだことでしょう」
何も知らなければ悩ますこともないだろう、と黙っていたのが仇になった。何も話さず優しく抱けば安心する、そう思っての行動が、ますます彼女を追い詰めることになるとは。
「団長は普段から言葉が足りないんですよ。私みたいに優秀な部下ばかりじゃないんですから、気をつけて下さい」
「ああ」
上の空で返事をすると、大きなため息が落とされた。
「……ミア坊の誤解は解けたんですか?」
ミアは以前の彼女を取り戻しつつある。他愛ない会話を交わすうちに、表情も豊かになってきていた。
「そのわりには浮かない顔をされていますね」
「……気を遣わせているようだ」
目を瞬くダンカンに、サイラスはかみ砕くように言い直した。
「ミアが俺に、だ」
サイラスはミアを誰にも渡したくない。彼女がサイラスに好意を持っているのは確信できるのだが、どこかで一線を引かれている気がするのも事実だった。
「素直に聞けばいいじゃないですか?」
「それが出来れば苦労しない……」
長年培ってきた、他人に弱みを見せない性分は理性では判っていても、なかなか矯正できないのだ。
ミアに跪いて何が不満なのだと縋りつきたい。一方で、そんな情けない姿をさらすことを許さない虚栄心が、サイラスを支配している。
「おい、聞いているのか、ダンカン」
赤裸々に己の恥部を告白しているのに、ダンカンは何かを考え込むように腕を組み、天井を見上げていた。
「そんなに拗ねないでください。王国最強の名が泣きますよ。……私に愚痴っていないで、早く帰った方がいいんじゃないですか」
ダンカンは話を断ち切ると、扉へ向かった。
「初めて本気で好きになったんでしょう? 初恋を楽しんでください、団長」
振り向きざま、ダンカンは目元を和らげて、サイラスを鼓舞する。
「あいつを怒らせると厄介だな……」
サイラスは閉じた扉を見つめ、部下の新たな一面に辟易した。
ダンカンの励ましも虚しく、サイラスは悩み続けている。執務に手を抜くつもりはないが、頭の片隅にはいつも、屋敷に残してきたミアの姿がちらついた。
――何とかしなければ。
明日からはミアが騎士団に復帰する。そばにいると意識すれば、さらに任務に支障がでてくるに違いない。悶々したまま、自室で残務処理をしていると、遠慮するようなノックがした。
「入れ」
家令かと相手を確認せずに入室を許したが、開いた扉から顔を出したのは。
「……あ、まだお仕事中でしたか」
「いや、丁度終わったところだ。どうした、こんな夜更けに」
もじもじと立ちすくむミアに、サイラスは嫌な予感を覚えた。
「……傷が痛むのか?」
「いえ、おかげさまで痛むどころか、サイラス様のお屋敷のお食事が美味しくて、太っちゃいました」
そうは言うが、サイラスから見れば、シャツとズボンのシルエットはすっきりとしており、依然と何も変わらない。
「……あまり見ないでください」
恥ずかしそうに目を伏せるミアに、息が詰まった。
「……で、どうした? 眠れないのか?」
話題を変えようと咳払いし、サイラスはソファに移動して、その隣の座面をたたく。
大人しく隣に収まったミアは、しばらく沈黙していたが、顔を強張らせサイラスに告げた。
「単刀直入に聞きますが、私との婚約は罪悪感からされたのでしょうか……?」
突然の質問にサイラスは思考が停止した。
この前は同情しているのだろうと問い詰められ、今度は罪悪感からミアに結婚を申し込んだのかと言い出す彼女に、サイラスは困惑する。ミアは自身の魅力に気が付ついていないのか。
「その話は、以前否定したはずだが」
「公爵家のためにという理由は納得できました。ですが、私が怪我をした直後に『今度は守りたかった』と仰ってたので、罪滅ぼしに傷物になった私を引き取ろうとしたのかと思い直しまして……」
十年前に怪我を負わせたのは、サンデル伯子飼いの騎士だ。守れなかったことに忸怩たる思いを抱いてはいるが、サイラスは自身を責めていない。それに同情心で欲情するような聖人君子ではない。
純粋にミアを愛している。他の誰かが同じ状況に陥ったとしても、サイラスはミアを選ぶ。
心の中でははっきりとしているのに、口から言葉が出てこない。
「あと、いろいろお話してくださっても気を遣われているような……。賊に襲われて汚された私を憐れんでくれているのかなって……。私ならもう平気なので、いつものサイラス様に戻って下さって大丈夫ですから」
泣き笑いのような表情のミアに、サイラスは歯噛みした。
――俺は何を言わせているのだ。
大事にしたい人を悲しませてまで、守る矜持とは何だ。王国騎士団団長や公爵家の立場は一瞬で吹き飛んだ。
気が付いた時にはミアを胸の中に引き寄せていた。
「……サイラス様?」
「ミア、愛している。罪悪感など言われるまで思い当たらなかったぞ」
その肩口に顔を埋めながらサイラスは、溜めに溜めた恋情を吐き出した。ミアの身体から徐々に力が抜けていき、そのすらりとした腕でサイラスの背中を抱き返してくる。温かい体温にサイラスは安堵した。
「もっと、頼ってほしかったです……」
「すまない」
「悪いと思っておられるなら、……もっと触って」
サイラスの背に両手を添え、甘えるように瞳を潤ませるミアにサイラスの理性は焼き切れた。そのふっくらとした唇に我慢することができず、かぶりつく。
サイラスを狂わす甘い匂いが、ミアから立ち昇っていた。
サイラスは己の欲望と戦っていた。
「このお茶、とっても美味しいです!」
「海向こうの大陸の特産品だそうだ。……気に入ったのなら、また取り寄せておこう」
「本当ですか? ありがとうございます」
花が開くように顔を綻ばせるミアに、サイラスの喉がつまる。
――可愛い……。
休日にミアと二人、屋敷のサンルームで日向ぼっこをしていた。いつもは男装しているミアだが、脚を負傷してからは、脱ぎ着しやすいワンピースを好んで身に付けている。
『あの、包帯の取り換えがなくなるまでは、このままでいいでしょうか……』
男装を貫こうとしてくれているミアには申し訳ないが、裾から手を忍ばせやすい服装はサイラスにとって好都合だ。
それも触れることができれば、の話だが。
『……好きにしろ』
下世話な妄想を口にするのは、サイラスのプライドが許さなかった。だが、彼女を不安にさせるのも本意ではない。
結果、ぶっきらぼうな言葉で答えることになってしまった。
真意を汲み取ろうとするミアの眼差しに負け、
『どちらでも俺は気にしない』と内心焦りながら付け足す。
ほっとした表情のミアを抱きしめたくなったが、テーブルの下で拳を握りしめ自制した。
賊に襲われた後遺症か、大柄な男が近づくと、彼女は身体を強張らせるようになった。口では平気だと言うものの、見ているこちらが平気ではない。
サイラスはミアを怖がらせないように細心の注意を払っていた。
それなのに、彼女はサイラスに近づこうとする。なんの拷問だというほど、彼の精神力は試されていた。
「いい気味です」
執務室で報告を終えたダンカンは、サイラスの苦悩を知ってか知らずか、遠慮のない言葉で責める。クーデターの件を黙っていたことを相当根に持っているようで、以前にも増してサイラスを監視するようになった。
「我々を信用してくれなかった罰ですよ」
「……何とでも言え」
「私に仰らなかったのは団長の判断なので、この際構いません。……ただ、婚約者としては落ち込んだことでしょう」
何も知らなければ悩ますこともないだろう、と黙っていたのが仇になった。何も話さず優しく抱けば安心する、そう思っての行動が、ますます彼女を追い詰めることになるとは。
「団長は普段から言葉が足りないんですよ。私みたいに優秀な部下ばかりじゃないんですから、気をつけて下さい」
「ああ」
上の空で返事をすると、大きなため息が落とされた。
「……ミア坊の誤解は解けたんですか?」
ミアは以前の彼女を取り戻しつつある。他愛ない会話を交わすうちに、表情も豊かになってきていた。
「そのわりには浮かない顔をされていますね」
「……気を遣わせているようだ」
目を瞬くダンカンに、サイラスはかみ砕くように言い直した。
「ミアが俺に、だ」
サイラスはミアを誰にも渡したくない。彼女がサイラスに好意を持っているのは確信できるのだが、どこかで一線を引かれている気がするのも事実だった。
「素直に聞けばいいじゃないですか?」
「それが出来れば苦労しない……」
長年培ってきた、他人に弱みを見せない性分は理性では判っていても、なかなか矯正できないのだ。
ミアに跪いて何が不満なのだと縋りつきたい。一方で、そんな情けない姿をさらすことを許さない虚栄心が、サイラスを支配している。
「おい、聞いているのか、ダンカン」
赤裸々に己の恥部を告白しているのに、ダンカンは何かを考え込むように腕を組み、天井を見上げていた。
「そんなに拗ねないでください。王国最強の名が泣きますよ。……私に愚痴っていないで、早く帰った方がいいんじゃないですか」
ダンカンは話を断ち切ると、扉へ向かった。
「初めて本気で好きになったんでしょう? 初恋を楽しんでください、団長」
振り向きざま、ダンカンは目元を和らげて、サイラスを鼓舞する。
「あいつを怒らせると厄介だな……」
サイラスは閉じた扉を見つめ、部下の新たな一面に辟易した。
ダンカンの励ましも虚しく、サイラスは悩み続けている。執務に手を抜くつもりはないが、頭の片隅にはいつも、屋敷に残してきたミアの姿がちらついた。
――何とかしなければ。
明日からはミアが騎士団に復帰する。そばにいると意識すれば、さらに任務に支障がでてくるに違いない。悶々したまま、自室で残務処理をしていると、遠慮するようなノックがした。
「入れ」
家令かと相手を確認せずに入室を許したが、開いた扉から顔を出したのは。
「……あ、まだお仕事中でしたか」
「いや、丁度終わったところだ。どうした、こんな夜更けに」
もじもじと立ちすくむミアに、サイラスは嫌な予感を覚えた。
「……傷が痛むのか?」
「いえ、おかげさまで痛むどころか、サイラス様のお屋敷のお食事が美味しくて、太っちゃいました」
そうは言うが、サイラスから見れば、シャツとズボンのシルエットはすっきりとしており、依然と何も変わらない。
「……あまり見ないでください」
恥ずかしそうに目を伏せるミアに、息が詰まった。
「……で、どうした? 眠れないのか?」
話題を変えようと咳払いし、サイラスはソファに移動して、その隣の座面をたたく。
大人しく隣に収まったミアは、しばらく沈黙していたが、顔を強張らせサイラスに告げた。
「単刀直入に聞きますが、私との婚約は罪悪感からされたのでしょうか……?」
突然の質問にサイラスは思考が停止した。
この前は同情しているのだろうと問い詰められ、今度は罪悪感からミアに結婚を申し込んだのかと言い出す彼女に、サイラスは困惑する。ミアは自身の魅力に気が付ついていないのか。
「その話は、以前否定したはずだが」
「公爵家のためにという理由は納得できました。ですが、私が怪我をした直後に『今度は守りたかった』と仰ってたので、罪滅ぼしに傷物になった私を引き取ろうとしたのかと思い直しまして……」
十年前に怪我を負わせたのは、サンデル伯子飼いの騎士だ。守れなかったことに忸怩たる思いを抱いてはいるが、サイラスは自身を責めていない。それに同情心で欲情するような聖人君子ではない。
純粋にミアを愛している。他の誰かが同じ状況に陥ったとしても、サイラスはミアを選ぶ。
心の中でははっきりとしているのに、口から言葉が出てこない。
「あと、いろいろお話してくださっても気を遣われているような……。賊に襲われて汚された私を憐れんでくれているのかなって……。私ならもう平気なので、いつものサイラス様に戻って下さって大丈夫ですから」
泣き笑いのような表情のミアに、サイラスは歯噛みした。
――俺は何を言わせているのだ。
大事にしたい人を悲しませてまで、守る矜持とは何だ。王国騎士団団長や公爵家の立場は一瞬で吹き飛んだ。
気が付いた時にはミアを胸の中に引き寄せていた。
「……サイラス様?」
「ミア、愛している。罪悪感など言われるまで思い当たらなかったぞ」
その肩口に顔を埋めながらサイラスは、溜めに溜めた恋情を吐き出した。ミアの身体から徐々に力が抜けていき、そのすらりとした腕でサイラスの背中を抱き返してくる。温かい体温にサイラスは安堵した。
「もっと、頼ってほしかったです……」
「すまない」
「悪いと思っておられるなら、……もっと触って」
サイラスの背に両手を添え、甘えるように瞳を潤ませるミアにサイラスの理性は焼き切れた。そのふっくらとした唇に我慢することができず、かぶりつく。
サイラスを狂わす甘い匂いが、ミアから立ち昇っていた。
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