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9話 騎士団長は男装令嬢の夢をみる(サイラス視点)
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微睡みの中、サイラスはぼんやりと十年前の出来事を思い出す。
父親が急な病で倒れ、若くして公爵位を継いだサイラスは、その重責に押しつぶされそうになっていた。若干二十歳にしてアマグスタニア王国筆頭貴族の当主になってしまった彼は、見聞を広げるためという名目で、小うるさい親戚筋を黙らせ、期限付きで放浪の旅に出ることにした。
実のところ何度もこのまま国外へ出奔してしまおうかとも考えたが、そんな覚悟もできず、隣国との国境付近をさ迷っている。
鬱蒼とした森が大半を占める、北部ヴォルフガルト領に入って数日。
街道の両端に人々を傅かせた、身なりの良い馬上の貴人を見かけた。頭を下げる者たちを睥睨する髭面の中年男。
――あれは確か、国王派に属する伯爵だったか。
王都の貴族がなぜ最果ての地を我が物顔で闊歩しているのか。
ヴォルフガルト男爵が治める城塞都市に入り、中心街の食堂兼宿屋で、サイラスは事情を知ることになる。
後腐れのない旅の騎士である彼に、宿の主人は独り言のように愚痴を零した。
数日前から隣村で野盗が出没し、討伐のために男爵は精鋭部隊を引き連れ、屋敷を留守にしているのだという。
その隙をついて王都から視察に赴いた伯爵は、城塞の目と鼻の先で、横柄に振る舞っているのだ。
「他に取り締まる者は?」
「ご子息のジョナサン……ジョン様は、王都にご遊学中だ。居残っている者も主人より身分の高い伯爵をどう扱えばいいのか、判断できないみてえでさ。……街に押しかけてくるんじゃねえかって、皆、怖がってるんですよ」
同情に値するが、サイラスは他人事だと聞き流していた。宿の主人が何とかしてほしいと窮状を訴えているのは肌で感じる。
腰に剣を携えていれば、傭兵仕事を頼まれることはしばしばある。道中何度も遭遇した期待に素知らぬ顔で、サイラスは腹を満たすことに集中した。
代金をテーブルに置き、立ち去ろうと扉をくぐった途端に、女の悲鳴と馬の嘶きがあたりに響き渡った。
件の伯爵と配下と覚しき男たちが、地面にうずくまる子どもを取り囲んでいる。
前日街道で見かけた伯爵一行は、宿の主人が予想した通り、城塞内に侵入していた。
「伯爵様、どうかお見逃しください!」
口汚く罵る伯爵から目をそらし、その場を離れようとしたサイラスだが、凛とした子供独特の声音に振り返る。
声の主は泣きじゃくる子どもを抱きしめる少女だった。
気丈に伯爵に物申す気概は素晴らしいが、平民が貴族に立てつき無傷で済むと思っているのだろうか。
それは勇敢なのではなく、無謀だ。
冷めた目で成り行きを観察していると、案の定、伯爵子飼いの騎士たちは少女たちを捕らえようとする。少女は近づいた騎士の腹を蹴りつけるも、地面に叩きつけられた。
彼女を助けようと身動きする者には、騎士たちの長槍が睨みを効かせている。
「領主様はまだお戻りにならないのか……」
「門番は何やってるんだ。視察を勝手に城塞に踏み込ませやがって……」
周囲がぼそぼそと無益な抵抗をしているなか、むくりと起き上がった少女は、額から血を流しながらも子どもを庇い続けていた。
さっさと子供を手放せばいいのだ。
サイラスは我が事のように、焦りを覚えた。覆せない状況に足掻いても、どうしようもない。それなのに諦めようとしない少女に苛立つ。
真っすぐに前を見据え後に引かない少女の姿に、何を思ったのか。
気が付くと、腰の剣を鞘走らせ、少女にとどめを刺そうとした騎士の剣を受け止めていた。
手を出してしまったからには、早々に片付け撤退あるのみだ――。
サイラスはぐっと右脚に体重をのせ、虚を付かれた騎士を薙ぎ払った。
騎士たちを地に這いつくばらせると、サイラスは馬上で動揺を隠せない伯爵に向き直る。
「き、貴様、どこの者だ。私は国王に寵愛深いサンデル伯であるぞ。それを判っての行いか⁉」
サイラスは馬の腹辺りに近づくと、
「……サンデルか、陛下からお聞きしたことのない名だ」
「なんだと、貴様……っ」
「ああ、貴殿は陛下に夢中で、俺のことなど眼中になかったか」
「ああ?」
激昂する伯爵だったが、フード越しに光る淡い緑色の瞳に血の気を失くした。
「バ、バッハシュタイン公。な、な、なぜこんなところに……」
「貴殿に関係ないことだ。それよりも、ここはヴォルフガルト男爵領だったはずだが。……他領で蛮行を働く寵臣の存在を知れば、陛下は御心を痛められることだろう」
サイラスの脅しに伯爵は身を震わせ、脱兎のごとく逃げだした。
緊張の糸が切れたのか、少女はぐったりと地面に座り込んでいた。面倒ごとに巻き込まれる前にと、集まりつつある野次馬を避け、サイラスはその場を後にする。
身分の上下は世の中に秩序を与えるため必要だと、サイラスは考える。しかし、意味をはき違える輩は多く、それを正す者は少ない。
か弱い少女が示した純粋な正義感にサイラスは、己の幼稚さを思い知った。
――俺には、武力も権力もあるというのに、何を自暴自棄になっている?
どうあっても逃げ続けることができないのなら、自力で己の居場所を築けばいい。サイラスはヴォルフガルト領を発つと、王都へ帰還する決意をした。
その五年後。
過去の勇敢な少女を彷彿とさせる男爵令嬢が、王国騎士団の門戸を叩く。他人の空似ではなく、サイラスがヴォルフガルト領で助けた少女だった。
――平民だと勘違いしていたが、【戦狼】の一族だったか。道理で血気盛んなはずだ。
顔を覚えてはいなかったが、毅然と前をむく姿勢が記憶に残っている。何の因果か騎士になりたいと自分のもとを現れた少女に興味を持ち、入団の機会を与えることにした。
王国騎士団員として励むミアに、特別な感情を抱いたことはない。真摯に騎士を目指す真面目な娘。ただそれだけだ。
彼女はサイラスのことを覚えていないようだった。ならば好都合とミアに婚約を申し込んだのである。
愛など人を狂わす感情を、サイラスは欲していない。お互いに協力しあい、公爵家を盛り立ててくれる同志を求めていた。
何事にも全力で臨む男爵令嬢は、またとない適任者である。
ミアとの婚約に難色を示すヴォルフガルト男爵を言い含め、ひと心地着いた矢先に、彼女の兄が乗り込んできた。妹の結婚に反対するため、わざわざ自領から馳せ参じるとは。その溺愛ぶりに呆れるも、ヴォルフガルトを牽制するのに都合がいいと、決闘を受けることにした。
公爵として政務をこなすサイラスは、騎士団長の任務もあり、日ごろから多忙である。普段であればどうということもないのだが、近頃、不穏な気配が漂う宮廷で、余計な神経を削ることが多いせいか、体調が思わしくなかった。
だからといって売られた喧嘩を買わないわけにはいかない。不利な戦況を数多くぐり抜けてきたサイラスである。一対一の闘いに遅れをとるつもりはなかった。
ところが、何を考えているのかミアが決闘に乱入してくるではないか。婚約者の理解できない行動に、サイラスは落胆した。聡明な女騎士との見立ては間違っていたのだ。
しかし、またもやミアは、サイラスの予想を越えてくる。
――お前は将来、このアマグスタニアを導く陛下の手となり足となる者。邪な欲望をいだく輩が寄ってくるだろう。……付け込まれないためにも、決して他人に弱い姿をさらすな。
父から教えられた公爵家の心構えに従い、サイラスは常から優雅さを忘れることなく振る舞っている。
その演技を見破り、自身の不調をぴたりと言い当てたミアに驚かされた。不甲斐なさに沈んでいると、ミアは穏やかに微笑む。些細な気遣いに、信じられないほど心が震えた。
凛々しい姿とは打って変わって、柔らかい表情を見せた彼女の額に残る、引き攣れた跡。
聞けば、十年前に負った傷の跡が残ってしまったのだと言う。恥ずかしそうに傷跡をなでるミアに、お前を助けたのは俺だとぶち撒けたくなったが、どうして怪我をする前に助けてくれなかったのかと詰られるのではないか、そう思うと恐ろしくなり、口にすることはできなかった。
歯牙にもかけていなかった相手に臆病になっている。
自身の急激な変化にサイラスは戸惑った。
ミアの信頼を失う事態は避けなければならない。すべては公爵家を存続させるために、過去を封印するのだと言い聞かせるものの、それは建前だ。
サイラスはミアに愛想を付かされることに怯え、右腕の傷とは違う痛みに耐えねばならなかった。
父親が急な病で倒れ、若くして公爵位を継いだサイラスは、その重責に押しつぶされそうになっていた。若干二十歳にしてアマグスタニア王国筆頭貴族の当主になってしまった彼は、見聞を広げるためという名目で、小うるさい親戚筋を黙らせ、期限付きで放浪の旅に出ることにした。
実のところ何度もこのまま国外へ出奔してしまおうかとも考えたが、そんな覚悟もできず、隣国との国境付近をさ迷っている。
鬱蒼とした森が大半を占める、北部ヴォルフガルト領に入って数日。
街道の両端に人々を傅かせた、身なりの良い馬上の貴人を見かけた。頭を下げる者たちを睥睨する髭面の中年男。
――あれは確か、国王派に属する伯爵だったか。
王都の貴族がなぜ最果ての地を我が物顔で闊歩しているのか。
ヴォルフガルト男爵が治める城塞都市に入り、中心街の食堂兼宿屋で、サイラスは事情を知ることになる。
後腐れのない旅の騎士である彼に、宿の主人は独り言のように愚痴を零した。
数日前から隣村で野盗が出没し、討伐のために男爵は精鋭部隊を引き連れ、屋敷を留守にしているのだという。
その隙をついて王都から視察に赴いた伯爵は、城塞の目と鼻の先で、横柄に振る舞っているのだ。
「他に取り締まる者は?」
「ご子息のジョナサン……ジョン様は、王都にご遊学中だ。居残っている者も主人より身分の高い伯爵をどう扱えばいいのか、判断できないみてえでさ。……街に押しかけてくるんじゃねえかって、皆、怖がってるんですよ」
同情に値するが、サイラスは他人事だと聞き流していた。宿の主人が何とかしてほしいと窮状を訴えているのは肌で感じる。
腰に剣を携えていれば、傭兵仕事を頼まれることはしばしばある。道中何度も遭遇した期待に素知らぬ顔で、サイラスは腹を満たすことに集中した。
代金をテーブルに置き、立ち去ろうと扉をくぐった途端に、女の悲鳴と馬の嘶きがあたりに響き渡った。
件の伯爵と配下と覚しき男たちが、地面にうずくまる子どもを取り囲んでいる。
前日街道で見かけた伯爵一行は、宿の主人が予想した通り、城塞内に侵入していた。
「伯爵様、どうかお見逃しください!」
口汚く罵る伯爵から目をそらし、その場を離れようとしたサイラスだが、凛とした子供独特の声音に振り返る。
声の主は泣きじゃくる子どもを抱きしめる少女だった。
気丈に伯爵に物申す気概は素晴らしいが、平民が貴族に立てつき無傷で済むと思っているのだろうか。
それは勇敢なのではなく、無謀だ。
冷めた目で成り行きを観察していると、案の定、伯爵子飼いの騎士たちは少女たちを捕らえようとする。少女は近づいた騎士の腹を蹴りつけるも、地面に叩きつけられた。
彼女を助けようと身動きする者には、騎士たちの長槍が睨みを効かせている。
「領主様はまだお戻りにならないのか……」
「門番は何やってるんだ。視察を勝手に城塞に踏み込ませやがって……」
周囲がぼそぼそと無益な抵抗をしているなか、むくりと起き上がった少女は、額から血を流しながらも子どもを庇い続けていた。
さっさと子供を手放せばいいのだ。
サイラスは我が事のように、焦りを覚えた。覆せない状況に足掻いても、どうしようもない。それなのに諦めようとしない少女に苛立つ。
真っすぐに前を見据え後に引かない少女の姿に、何を思ったのか。
気が付くと、腰の剣を鞘走らせ、少女にとどめを刺そうとした騎士の剣を受け止めていた。
手を出してしまったからには、早々に片付け撤退あるのみだ――。
サイラスはぐっと右脚に体重をのせ、虚を付かれた騎士を薙ぎ払った。
騎士たちを地に這いつくばらせると、サイラスは馬上で動揺を隠せない伯爵に向き直る。
「き、貴様、どこの者だ。私は国王に寵愛深いサンデル伯であるぞ。それを判っての行いか⁉」
サイラスは馬の腹辺りに近づくと、
「……サンデルか、陛下からお聞きしたことのない名だ」
「なんだと、貴様……っ」
「ああ、貴殿は陛下に夢中で、俺のことなど眼中になかったか」
「ああ?」
激昂する伯爵だったが、フード越しに光る淡い緑色の瞳に血の気を失くした。
「バ、バッハシュタイン公。な、な、なぜこんなところに……」
「貴殿に関係ないことだ。それよりも、ここはヴォルフガルト男爵領だったはずだが。……他領で蛮行を働く寵臣の存在を知れば、陛下は御心を痛められることだろう」
サイラスの脅しに伯爵は身を震わせ、脱兎のごとく逃げだした。
緊張の糸が切れたのか、少女はぐったりと地面に座り込んでいた。面倒ごとに巻き込まれる前にと、集まりつつある野次馬を避け、サイラスはその場を後にする。
身分の上下は世の中に秩序を与えるため必要だと、サイラスは考える。しかし、意味をはき違える輩は多く、それを正す者は少ない。
か弱い少女が示した純粋な正義感にサイラスは、己の幼稚さを思い知った。
――俺には、武力も権力もあるというのに、何を自暴自棄になっている?
どうあっても逃げ続けることができないのなら、自力で己の居場所を築けばいい。サイラスはヴォルフガルト領を発つと、王都へ帰還する決意をした。
その五年後。
過去の勇敢な少女を彷彿とさせる男爵令嬢が、王国騎士団の門戸を叩く。他人の空似ではなく、サイラスがヴォルフガルト領で助けた少女だった。
――平民だと勘違いしていたが、【戦狼】の一族だったか。道理で血気盛んなはずだ。
顔を覚えてはいなかったが、毅然と前をむく姿勢が記憶に残っている。何の因果か騎士になりたいと自分のもとを現れた少女に興味を持ち、入団の機会を与えることにした。
王国騎士団員として励むミアに、特別な感情を抱いたことはない。真摯に騎士を目指す真面目な娘。ただそれだけだ。
彼女はサイラスのことを覚えていないようだった。ならば好都合とミアに婚約を申し込んだのである。
愛など人を狂わす感情を、サイラスは欲していない。お互いに協力しあい、公爵家を盛り立ててくれる同志を求めていた。
何事にも全力で臨む男爵令嬢は、またとない適任者である。
ミアとの婚約に難色を示すヴォルフガルト男爵を言い含め、ひと心地着いた矢先に、彼女の兄が乗り込んできた。妹の結婚に反対するため、わざわざ自領から馳せ参じるとは。その溺愛ぶりに呆れるも、ヴォルフガルトを牽制するのに都合がいいと、決闘を受けることにした。
公爵として政務をこなすサイラスは、騎士団長の任務もあり、日ごろから多忙である。普段であればどうということもないのだが、近頃、不穏な気配が漂う宮廷で、余計な神経を削ることが多いせいか、体調が思わしくなかった。
だからといって売られた喧嘩を買わないわけにはいかない。不利な戦況を数多くぐり抜けてきたサイラスである。一対一の闘いに遅れをとるつもりはなかった。
ところが、何を考えているのかミアが決闘に乱入してくるではないか。婚約者の理解できない行動に、サイラスは落胆した。聡明な女騎士との見立ては間違っていたのだ。
しかし、またもやミアは、サイラスの予想を越えてくる。
――お前は将来、このアマグスタニアを導く陛下の手となり足となる者。邪な欲望をいだく輩が寄ってくるだろう。……付け込まれないためにも、決して他人に弱い姿をさらすな。
父から教えられた公爵家の心構えに従い、サイラスは常から優雅さを忘れることなく振る舞っている。
その演技を見破り、自身の不調をぴたりと言い当てたミアに驚かされた。不甲斐なさに沈んでいると、ミアは穏やかに微笑む。些細な気遣いに、信じられないほど心が震えた。
凛々しい姿とは打って変わって、柔らかい表情を見せた彼女の額に残る、引き攣れた跡。
聞けば、十年前に負った傷の跡が残ってしまったのだと言う。恥ずかしそうに傷跡をなでるミアに、お前を助けたのは俺だとぶち撒けたくなったが、どうして怪我をする前に助けてくれなかったのかと詰られるのではないか、そう思うと恐ろしくなり、口にすることはできなかった。
歯牙にもかけていなかった相手に臆病になっている。
自身の急激な変化にサイラスは戸惑った。
ミアの信頼を失う事態は避けなければならない。すべては公爵家を存続させるために、過去を封印するのだと言い聞かせるものの、それは建前だ。
サイラスはミアに愛想を付かされることに怯え、右腕の傷とは違う痛みに耐えねばならなかった。
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