お屋敷メイドと7人の兄弟

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【馭者】明日のための今日の晩餐 後編

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「エド…みず、ちょうだい」
「は、はいっ」
 ガラスのコップに水を入れて手渡すと、彼女は両手で包むように持ってこくこく飲んだ。か…っわいいな。汗ばんで額に張りついた前髪を払ってあげたい衝動に駆られたけど、なんとか堪えた。
 が、右手が軽く上がってしまって、それに驚いたのだろう、メグさんがコップを取り落とした。
 大きな音を立ててコップが割れ、慌てて拾おうとしたら指を切ってしまった。
「エド、」
「あっ、大丈夫ですよ、メグさん、座ってて…」
 押し留めたのだが、メグさんが僕の血の滲む右手を、熱く震える手でそっと取ると、徐に、…舐めた。

「!?」
「ご、っ…ごめん…」
 僕も仰天したが、メグさんはもっと混乱していた。
 泣きそうな顔で荒く息をつき、でも、その潤んだ視線は僕の右手に注がれていた。
 そういえば、旦那さんの好きだったところの一つは、手だったと聞いたことがある。なんでかは教えてくれなかったんだけど、もしかして、フェチ、的な。

 そっと、メグさんの柔らかい唇に指を這わせてあげると、悩ましげに喘いで、ほんの少し、触れるくらいのキスを、指先にしてくれた。うう、腰にクる。
「…メグさん、僕の指、好きにしていいですよ」
 そう言いながら人差し指と中指を舌に触れさせると、
「はぁ…っはぁ…っ、っん、ぅ」
 じゅるりと、唾液たっぷりに吸い付いてきた。

 じゅぷっじゅぷっじゅぷっれるれるれる、ぬぽぬぽ

 顔中唾液で濡らしながら、僕の手の平を、甲を、股を、指を咥え舐める。余りに深く咥えるから抜こうとすると、甘く噛まれる。
 その姿は、いつも寂しげで口数の少ないメグさんからは想像できない痴態で。
 指を咥えるだけでは飽きたらず、口の中で舌を艶かしく動かしてじゅるじゅる吸引する…これ、フェラチオ、されてるみたいだ。そう思った途端、自分の股間のものが硬くなっていることに気づいた。
「は、はぁ、エド…ごめん」
 ぬぱぁ…と、僕の指先とメグさんのぷるぷるリップが唾液の糸で繋がってる。
「っ…いえ、…少しは良くなりましたか?」
 メグさんは小さな声で、ぜんぜんだめ、と答えた。


******


「あ、あん、そこ、もっと、あ、っきもちいい…」
「ここ、?、あ、すっごい、締めてくる、あー…」
 下半身だけ脱いだメグさんの身体を左腕で抱き締め、右手で中をぬこぬこして…熱く蜜を溢れさせるそこが、全然指を放してくれない。メグさんが快楽に仰け反る度に、髪の香が僕の鼻をつく。もうズボンの中で痛いくらいに勃起してるペニスが、メグさんの腰に当たってる。気づいてるかな。
 ふわふわの茶髪にキスしながら、右手を速めた。お腹側の壁を優しく擦られるのがすごくいいみたい…。
「だめっ、だめ、あん、きもちいの、きちゃう、あ、っらめ、あああっ」
 絶頂と同時に、ぷしゃぷしゃっ、と潮が飛んだ。
「わ…」
 初めて見た衝撃で思わず声を漏らすと、メグさんが顔を覆ってしまった。
「も、やだ…恥ずかしい…」

 …僕は無言でメグさんを抱き締めた。いちいち、全部、可愛い。
 いつもいつも、馬車の上で身体を冷やして帰ってくる僕に、何にもいわずにスープを作ってくれるメグさん。
 無愛想で全然笑ってくれないけど、みんなに優しいメグさん。
 最愛の旦那さんを亡くして、今でも夜中に厨房で泣いてしまうメグさん。

 僕を好きになってくれなくたって、僕は貴女を一番大切にしたいよ。

 メグさんの手が、僕のモノに触れる。
「…おっきい、ね…」
 睫毛の触れ合う距離でお互いの瞳を覗き込んで、でも、まだ、キスはできなかった。


******


 ぬちっぬちっぬちっぬちっぬちっぬちっ

 濡れた性器を擦り合わせる、ねばついた音が厨房に響く。僕はメグさんの背後の壁に手をついて、脚を開いた彼女にのし掛かっている。僕の腰振りに合わせて、小さな椅子がガタガタ音をたてる。
 僕のペニスの裏スジが、メグさんの大きめなクリトリスをコリコリ苛めて、カウパーをぬるぬる纏わりつかせる。

 ぬちぬちぬちぬちぬちっ ガタッガタッガタッガタッ

「は、ぁ、っメグ、さん…すっごい、気持ちいい、です…っ」
「私も、ぁっ…おちんちん、熱くて…」
 うわ。メグさん、おちんちんとか、言うんだ。好きな女性の口からでた卑猥な言葉に、もう我慢の限界をとっくに迎えていたペニスが暴発した。
「あ、出、…っ」
 
 びゅくびゅくびゅくびゅくっっどぷっどぷっどぷっ

 自分でもびっくりするくらい濃い精液がメグさんの白いお腹に迸った。メグさんは耳まで真っ赤になって口元を両手で覆いながら、真ん丸な目で射精に見入っていた。
「すごい、ね…」
 頭が真っ白になる気持ちいい脈動を終えて目をあけると、メグさんのお腹どころかブラウスの胸元まで、べっとりと精液が滲んでいた。
「うわ、ご、ごめんなさい、こんなに…」
「でも、まだ…」
 慌てて身を起こしたが、股のイチモツはブルンッと突き立って、てらてら光っている。
 メグさんは面白そうにちょっぴりだけ笑うと、赤い舌を伸ばした。


******


 全く、誰かしら、廊下でネズミ花火なんてやる下らない子は、と思ったら案の定双子だった。びっくりしたルビーが転んで鼻血を出すし、シキ様は自分が引火物を持ってることを忘れて花火にホイホイ近づいていくし、奥様はこの双子の成長のなさにさめざめ泣き出すし、転職を考える一歩手前までいった。

 そんな苦難を乗り越えて厨房まで戻ると、
「ああメグさんっ…出ます、出ます、あっ、んぁあ…」
「ん、んぐ…ぷぁ、は、」
 馭者のエドワードが料理長メグのお口に白いアレを放つところだった。

「は、…はぁ、……わ、メイド長!」
「んん…けほ、けほっ」
「…」
 メイド長はゆっくり眼鏡を拭いて、掛けなおすと、数年来の友人に優しく微笑みかけた。
「メグ。治ったのなら良かった。…ディナーは定刻通りにお願いね」

 颯爽と厨房を後にしたメイド長は微笑みをたたえたまま自室に戻ると、丁寧に扉を閉め、その場にくずおれた。

「調理場でそんなことしないでよ…!?」
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