2 / 22
【長男】赤い耳飾り 前編
しおりを挟む
メイド長に呼ばれたので馳せ参じると、廊下の角で男の人にぶつかりそうになりました。その方は優雅に、しかしがっしりと私の腰を支えて、助けてくださいました。
「ああ、びっくりした。ごめんね」
「い、いえ、こちらこそ、申し訳ありません!」
柔らかな金髪に濃い榛色の瞳。きちんと着こなされたジャケットとクラバット。春の陽光みたいに美しいひとを目の前にして、私はどぎまぎしてしまいました。
「おや」
穏やかな微笑みを浮かべながら、彼は私の瞳を覗き込みました。
「赤い瞳。君がルビーだね」
「は、はい」
「これからよろしくね」
「へ、はひ、こちらこそ…」
目を白黒させながら返答する私を見て、ふふっと品良く笑うと、私の頭をぽんぽんと撫でてその人は去っていってしまいました。
ぼんやりとその後ろ姿を目で追って、思い出しました。昨夜のお食事の席で、奥様と談笑されていた方。
長男のセナ様でした。
******
メイド長のお部屋は、あまり広くはないけれど、きちんと整頓されていて、居心地の良い場所でした。使い込まれた木のテーブルの上に、3人分のお紅茶とドライフルーツ。
「今夜はこのエリと、セナ様のお部屋に行ってください」
メイド長が銀縁の眼鏡を上げながら言いました。その隣に、真っ直ぐな黒髪を持つ爽やかな女の子が座っていて、にっこり笑いながら手を振ってくれました。
初めての夜のお仕事。
先程の美しい方と…。と思ったら、みるみる間に頬が火照ってきて、お返事の声が小さくなってしまいました。
「はい…」
うふっとエリさんが吹き出しました。
「かわいいっ!メイド長、後の説明は私からしてもいいですか?」
メイド長は理知的な美貌を少し和ませて、
「いいですよ」
と紅茶を一口飲みました。
エリさんは踊るように私の隣へ席を移すと、しっとりした小さな手で私の手を握りました。
「あのね、ルビー。初めての方のお部屋に行く時は、先輩メイドがつくことになっているの。だから大丈夫よ。緊張しないで!それに、セナ様はとってもお優しいから」
ね、メイド長。と笑った横顔がとても綺麗で、星が散るようで、見惚れてしまいました。私はその時、エリさんの耳朶にうっすら赤い傷がついているのを発見しました。
メイド長はアイスブルーの瞳を細めて
「ええ、そうね」
とだけ答え、紅茶を飲み干しました。
******
そして、夜。お支度を整えてエリさんと合流し、セナ様のお部屋を尋ねました。
下着は自由ですが、ネグリジェは支給されたものです。天使様みたいに白くてふわふわの可愛いデザインで、エリさんに羨ましがられました。エリさんのネグリジェも似て見えますが、肩口のデザインが少し古いのだと言っていました。
ノックするとすぐに、
「どうぞ」
と柔らかく低い声が返ってきました。
ドアを一つ開けると、小さな空間があり、そこには品の良い、光の綺麗な絵が数点飾られていました。
突き当たりのもう1つのドアを開けると、そこがセナ様のプライベートなお部屋でした。
アイボリーを基調としたテーブルやソファーに、無造作に置かれた本や帽子、飲みかけのグラス。片付けられてはいるけれど、完璧ではないお部屋。
ソファーからセナ様が立ち上がって、私たちを出迎えてくださいました。
「やぁ、ルビー、エリ。こんばんは」
「こ、こんばんはセナさま…」
やっぱり凄く凄く綺麗な人。お風呂上がりなのでしょう。いい匂いがします。昼間より髪が乱れていて、バスローブから覗く胸元がほんのり色づいていて…。
ぼうっとしてしまった私の唇に、セナ様がふわりと小さなキスをくださいました。
「!?」
はっと口元を抑える私を見て、セナ様とエリさんが笑いました。
「可愛い娘だね」
「うふふ」
「エリ、君も」
ぴかぴか笑っているエリさんの顎を支えて、ちゅっと音高いキスを一つ。一瞬見つめあって、身体を離すと、エリさんは髪を耳にかけながら言いました。
「さ、ルビー。用意はいい?楽しみましょうね」
******
「ちゃんと下着つけてきたの?偉いね」
私の白いブラジャーとパンティを見て、セナ様が仰いました。
「エリはいつもつけてこないから」
「だってどうせ脱ぐのに」
広いベッドの上、セナ様にそっと押し倒された私の横で、寝そべってのんびり伸びをしながら、エリさんが言います。なるほど。
ちゅ、ちゅっと首筋から胸元までキスをしながら、セナ様は慣れた手つきでブラのホックを外しました。少しだけ上にずらして、まろびでた乳房に吸い付きます。
「あ、っ…」
敏感な先っぽを、尖らせた舌でぺろぺろされて、思わず声が漏れます。もう片方の乳房も、ブラの中に手を入れて、やわやわと愛撫してくださいます。
エリさんが私の手をやんわり握ったり、髪を撫でてくれるのが心強かった。
やがてセナ様の愛撫は、パンティの奥へ移りました。
「ん、もうすっごい濡れてるね…」
綺麗な人に秘部をじっくり眺められ、またとろりと蜜が溢れてしまいました。パンティがじっとりと濡れて染みをつくっていることが、見なくてもわかりました。
セナ様は私の秘部を、パンティごと舐め上げ、啜って、ちゅぽちゅぽと舌を戯れさせました。
「あ、あ、きもちい、あんっ」
「いいなぁ…ね、ルビー。何されてきもちいの?」
エリさんがたっぷり唾液を絡ませた指で、私の乳首をくるくると刺激します。
「へ、あっ、私…っ」
「うんうん」
「セナ様に、舐めて、いた、だ、」
「どこを?」
「え、?あ、んんぅ、えっちな、とこ…」
エリさんはにっこり笑って、
「やだぁ、そんなんじゃわかんないよ。お・ま・ん・こ♡気持ちいい♡って言わなきゃ」
「…お…」
爽やかな笑みと共に発せられた卑猥な言葉に動揺していると、セナ様の熱い舌が、パンティの中まで入ってきました。にゅぷんっと穴の中に差し入れられたそれが、ぬちぬちと柔らかい壁を這いずります。
「ああっ、ん、はぁっ、きもちい、せ、セナ様に、っお、おまん、この、なかっ……舐めて、もらっ…あ、だめ、いっ、いくいく、あ、いっく」
自分の言葉に興奮してしまった私は、弓みたいに反り返りながら絶頂しました。がくがく震える脚を抑えながら、セナ様が舌を抜きました。
慈愛深い笑みを浮かべながら、顔についた私の蜜を指で拭き集め、舐めています。膝立ちになってゆっくりバスローブを脱ぐと、引き締まった身体と、張りつめた怒張が現れました。
エリさんがセナ様のそばに身を寄せて、怒張をゆっくりしごき始めました。とろりと唾液を垂らして、ぐちゅぐちゅとえっちすぎる音をたてながら。セナ様がエリさんの唇にキスをしました。端で見ていてもわかるくらい、舌を絡ませあったキス。
「ああ、びっくりした。ごめんね」
「い、いえ、こちらこそ、申し訳ありません!」
柔らかな金髪に濃い榛色の瞳。きちんと着こなされたジャケットとクラバット。春の陽光みたいに美しいひとを目の前にして、私はどぎまぎしてしまいました。
「おや」
穏やかな微笑みを浮かべながら、彼は私の瞳を覗き込みました。
「赤い瞳。君がルビーだね」
「は、はい」
「これからよろしくね」
「へ、はひ、こちらこそ…」
目を白黒させながら返答する私を見て、ふふっと品良く笑うと、私の頭をぽんぽんと撫でてその人は去っていってしまいました。
ぼんやりとその後ろ姿を目で追って、思い出しました。昨夜のお食事の席で、奥様と談笑されていた方。
長男のセナ様でした。
******
メイド長のお部屋は、あまり広くはないけれど、きちんと整頓されていて、居心地の良い場所でした。使い込まれた木のテーブルの上に、3人分のお紅茶とドライフルーツ。
「今夜はこのエリと、セナ様のお部屋に行ってください」
メイド長が銀縁の眼鏡を上げながら言いました。その隣に、真っ直ぐな黒髪を持つ爽やかな女の子が座っていて、にっこり笑いながら手を振ってくれました。
初めての夜のお仕事。
先程の美しい方と…。と思ったら、みるみる間に頬が火照ってきて、お返事の声が小さくなってしまいました。
「はい…」
うふっとエリさんが吹き出しました。
「かわいいっ!メイド長、後の説明は私からしてもいいですか?」
メイド長は理知的な美貌を少し和ませて、
「いいですよ」
と紅茶を一口飲みました。
エリさんは踊るように私の隣へ席を移すと、しっとりした小さな手で私の手を握りました。
「あのね、ルビー。初めての方のお部屋に行く時は、先輩メイドがつくことになっているの。だから大丈夫よ。緊張しないで!それに、セナ様はとってもお優しいから」
ね、メイド長。と笑った横顔がとても綺麗で、星が散るようで、見惚れてしまいました。私はその時、エリさんの耳朶にうっすら赤い傷がついているのを発見しました。
メイド長はアイスブルーの瞳を細めて
「ええ、そうね」
とだけ答え、紅茶を飲み干しました。
******
そして、夜。お支度を整えてエリさんと合流し、セナ様のお部屋を尋ねました。
下着は自由ですが、ネグリジェは支給されたものです。天使様みたいに白くてふわふわの可愛いデザインで、エリさんに羨ましがられました。エリさんのネグリジェも似て見えますが、肩口のデザインが少し古いのだと言っていました。
ノックするとすぐに、
「どうぞ」
と柔らかく低い声が返ってきました。
ドアを一つ開けると、小さな空間があり、そこには品の良い、光の綺麗な絵が数点飾られていました。
突き当たりのもう1つのドアを開けると、そこがセナ様のプライベートなお部屋でした。
アイボリーを基調としたテーブルやソファーに、無造作に置かれた本や帽子、飲みかけのグラス。片付けられてはいるけれど、完璧ではないお部屋。
ソファーからセナ様が立ち上がって、私たちを出迎えてくださいました。
「やぁ、ルビー、エリ。こんばんは」
「こ、こんばんはセナさま…」
やっぱり凄く凄く綺麗な人。お風呂上がりなのでしょう。いい匂いがします。昼間より髪が乱れていて、バスローブから覗く胸元がほんのり色づいていて…。
ぼうっとしてしまった私の唇に、セナ様がふわりと小さなキスをくださいました。
「!?」
はっと口元を抑える私を見て、セナ様とエリさんが笑いました。
「可愛い娘だね」
「うふふ」
「エリ、君も」
ぴかぴか笑っているエリさんの顎を支えて、ちゅっと音高いキスを一つ。一瞬見つめあって、身体を離すと、エリさんは髪を耳にかけながら言いました。
「さ、ルビー。用意はいい?楽しみましょうね」
******
「ちゃんと下着つけてきたの?偉いね」
私の白いブラジャーとパンティを見て、セナ様が仰いました。
「エリはいつもつけてこないから」
「だってどうせ脱ぐのに」
広いベッドの上、セナ様にそっと押し倒された私の横で、寝そべってのんびり伸びをしながら、エリさんが言います。なるほど。
ちゅ、ちゅっと首筋から胸元までキスをしながら、セナ様は慣れた手つきでブラのホックを外しました。少しだけ上にずらして、まろびでた乳房に吸い付きます。
「あ、っ…」
敏感な先っぽを、尖らせた舌でぺろぺろされて、思わず声が漏れます。もう片方の乳房も、ブラの中に手を入れて、やわやわと愛撫してくださいます。
エリさんが私の手をやんわり握ったり、髪を撫でてくれるのが心強かった。
やがてセナ様の愛撫は、パンティの奥へ移りました。
「ん、もうすっごい濡れてるね…」
綺麗な人に秘部をじっくり眺められ、またとろりと蜜が溢れてしまいました。パンティがじっとりと濡れて染みをつくっていることが、見なくてもわかりました。
セナ様は私の秘部を、パンティごと舐め上げ、啜って、ちゅぽちゅぽと舌を戯れさせました。
「あ、あ、きもちい、あんっ」
「いいなぁ…ね、ルビー。何されてきもちいの?」
エリさんがたっぷり唾液を絡ませた指で、私の乳首をくるくると刺激します。
「へ、あっ、私…っ」
「うんうん」
「セナ様に、舐めて、いた、だ、」
「どこを?」
「え、?あ、んんぅ、えっちな、とこ…」
エリさんはにっこり笑って、
「やだぁ、そんなんじゃわかんないよ。お・ま・ん・こ♡気持ちいい♡って言わなきゃ」
「…お…」
爽やかな笑みと共に発せられた卑猥な言葉に動揺していると、セナ様の熱い舌が、パンティの中まで入ってきました。にゅぷんっと穴の中に差し入れられたそれが、ぬちぬちと柔らかい壁を這いずります。
「ああっ、ん、はぁっ、きもちい、せ、セナ様に、っお、おまん、この、なかっ……舐めて、もらっ…あ、だめ、いっ、いくいく、あ、いっく」
自分の言葉に興奮してしまった私は、弓みたいに反り返りながら絶頂しました。がくがく震える脚を抑えながら、セナ様が舌を抜きました。
慈愛深い笑みを浮かべながら、顔についた私の蜜を指で拭き集め、舐めています。膝立ちになってゆっくりバスローブを脱ぐと、引き締まった身体と、張りつめた怒張が現れました。
エリさんがセナ様のそばに身を寄せて、怒張をゆっくりしごき始めました。とろりと唾液を垂らして、ぐちゅぐちゅとえっちすぎる音をたてながら。セナ様がエリさんの唇にキスをしました。端で見ていてもわかるくらい、舌を絡ませあったキス。
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる