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シルバー家のお休み
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国王陛下の重臣で王家ともゆかりある名門大貴族シルバー家。
現当主クロード・ルカ・シルバーは政務の補佐に多忙だが束の間の休日にはシルバー家本邸で家族と過ごしている。
家族と言っても庶子で田舎に嫁いだ三男リンと変態すぎてリンの嫁ぎ先で悠々自適ニートライフしている嫡出の次男エドガーは抜かした家族である。
そんなシルバー家本邸の家族団欒の一幕を覗いてみよう。
「はい!チェック!俺の勝ちです。クロード様。約束通りに金貨50枚な!」
大貴族の当主様とチェス勝負して金を賭けて金貨要求しているのはシルバー家嫡男ミシェルの愛人で補佐の少年モモである。
モモは孤児で貧民窟で育った美少年で年齢は14歳だが、犯罪歴は年齢の数倍はあるという猛者だ。
ずば抜けて賢いので盤上遊戯や賭け事すれば確実にモモ無双な状態となる。
そんな大損するの確定な勝負にクロードは挑んでいるのだ。
たとえるなら安全バーが故障している絶叫マシンと承知して乗り込むようなものである。
「う~む……これで私の連続105回敗北が決まってしまった。負け1回で金貨50枚だから負け金は5250金貨だな。完敗だ」
「あのさ、西の離宮の様子を報告しがてら遊んでるのに当主が105回も負けるってヤバくね?ミモザ王子なら俺とチェス勝負を互角にできる。金貨も最大で10枚しか取れてない」
「モモよ。お前……仮にも国王陛下の甥御様と賭け事して金貨巻き上げとるのか?」
「ミモザ王子は手加減してわざと俺を勝たしてるときがある。少し本気出されると俺は負ける。それくらい賢い御方だ」
ミモザ王子とはモモが宮廷の離宮にて仕えている王子様である。
陰キャ王子と貴族から誤解されているが、その実、とんでもなく聡明で寛容でユーモアある貴公子だ。
年齢は14歳でモモと同い年である。
西の離宮に住んでいて引きこもり気味の王子だが側付きのモモを気遣って定期的に休みをくれる。
「たまにはシルバー家本邸に帰れ。ミシェルと2人で過ごしてこい。ついでに当主クロードにご報告でもするんだな」
鋭敏なモモですらミモザ王子の賢さは計測不能でなにもかも見透かされている怖さがある。
モモが宮廷やミモザ王子の動向をシルバー家当主に伝えるのを承知で泳がしている。
「ミモザ王子はお優しくて寛容だが賢すぎて怖い」
「ほう!モモが恐れるレベルにミモザ王子は聡明な御方か?その才気を多くの貴族に隠している手腕はたしかに恐ろしい」
「報告は以上。クロード様の脳トレに付き合うの飽きた!久々に本邸で休めるならミシェルやヒナリザ、マックス、ステフと過ごしたい!金貨は全額ヒナリザ、マックス、ステフの学資にあてろよ?」
「あのミシェルが保護した孤児たちか?なかなか賢い子供らだ。この前、赤毛のステフか?あの1番小さな子が私に質問したよ。(クロード様はなんで可愛い10代前半の女の子がお好きなのですか?)って!」
それを面と向かってお世話になっている大貴族の当主に訊けちゃうステフ……最強である。
普通は倒錯した貴族の性癖と理解しそうなとこをあえて質問するステフの探求心にモモは笑いそうになった。
「それで?クロード様はどうお答えに?ステフもミシェルがなんで年端もいかない美少年ばっか保護するのか問題はスルーしたな?」
「なかなかミシェルが目をかけた子供は面白い。ステフにはこう説明したよ。花が咲く寸前の蕾のような美少女を蕾のままに召し上がるは私の本能であると」
「哲学者っぽく言ってるがリン様の実のお母上にやったことは犯罪だからな?蕾を召し上がったせいでリン様から激恨まれ、ミシェルからも反発されただろ?」
「リンの生母の件はまさか、あんな華奢で可憐な美少女が夜這い一晩で妊娠するなんて想定外であった。ローズは激怒するし、ミシェルは反抗するし、エドガーはバカチンだし、シンシアとジャンヌはお父様って最低と眉ひそめヒソヒソしとった。幼い娘2人にお父様最低って言われるのが最もメンタルくる」
ため息ついて嘆くクロードにモモは即座に言い返した。
「最低以外の何物でもない!ついでにエドガー様のバカチンはリン様の生母とか関係なしだろ?なに話の流れでエドガー様のバカっプリまでリン様の生母様の責任にしてんだ?」
「そのバカチンのエドガーがな~……リンの嫁ぎ先のラン・ヤスミカ家の執事シオンとやらに恋して大変らしいのだ。シオンに毎日恋文を渡してるらしいが内容がエロすぎてシオンにティーポットで頭を殴られたらしい」
クロードは次男が三男の嫁ぎ先の屋敷の執事に撲殺されかけたのに気にとめてない。
シオンがエドガーを殴ってティーポットを砕いたのでクロードは新しいティーセットを弁償して贈らなければと思案している。
シオンに罪がいかないのがエドガーのラブレターの内容のエロ過激さを物語っている。
「そんな訳で新しいティーセットをラン・ヤスミカ家別邸に送るから。モモはシオンに気にするなと伝えてくれ。あと、次回から屋敷の備品でなくドンキとか割れても構わん物でエドガーの頭をかち割ってくれと書簡を頼む」
「承知しました。クロード様……エドガー様の頭を何度かち割ってもエドガー様のバカは治らないですよ?」
「わかっておる。ティーセットのついでにローズやシンシアやジャンヌに頼んで上等なシルクやドレスの素材、宝飾品も送らせよう。ユーリ殿の姪御のクレールたんは9歳で大層可愛いとステフが教えてくれた」
おそらくティーセットを送るのは口実で真の目的はユーリの幼い姪っ子クレールへのプレゼントである。
クロードがロリコンで節操なしでも流石に庶子でも息子リンが嫁いだ家の家族は範疇外だよなとモモは思いたかったが狡猾ロリコン親父クロードは次元が異なる。
「クレールたんが10歳になったらシルバー家に招いて行儀見習いさせながら愛玩したい。娘のシンシアとジャンヌが成人して年増になって飽きちゃった。幼くて可愛い娘が欲しい」
「おい!変態ロリコンジジイ!!クレール様をクレールたんって呼ぶな!!ロリコン目的でシルバー家本邸に招いたら殺すぞ!?」
「モモ。冗談だよ。流石にそれを実践したらローズもミシェルもシンシアもジャンヌもガチギレする。でもクレールたんにプレゼントくらいいいだろ?オジタンの娯楽!」
「勝手にしろ!シオンにエドガー様よりクロード様の頭をドンキで殴れって命令したい!」
そんな会話をしていたらミシェルが様子を見に来てくれた。
「いま、モモの殺すぞって怒声が屋敷中に響いてました。父上……屋敷のメイドの募集要項に14歳までと明記するのやめてください」
「別に14歳すぎても雇用するからいいじゃろ?それよりステフが将来は学者になると言っておった」
美少年トリオのなかでは天真爛漫だが勉強苦手なステフがよりによって学者志望である。
何をそんなに研究したいのかとモモとミシェルは首を傾げたがクロードは平然と言ってのけた。
「ステフは医学に興味を抱いた。私が12歳のステフには興味がないのに12歳の屋敷の美少女メイドには萌え萌えしてるのはなんでか医学的に証明したいらしい」
医学に興味を持った経緯がクロードのロリコンというステフの思考もかなりぶっ飛んでいる。
とりあえず、ミシェルが救った美少年トリオのヒナリザは官吏、マックスは軍人、ステフは医学者と将来の目標は決まった。
ヒナリザとマックスまでは動機がミシェルやモモへの恩返しだがステフだけはクロードのロリコン研究である。
ミシェルは苦笑いだが、モモはシルバー家から巻き上げた金貨で3人に好きなだけ勉強させてやろうと誓った。
クロードの私室を退出したミシェルは隣を歩くモモに問いかけた。
「モモは何かなりたいものはないのかい?」
問われたモモは沈黙して首をふった。
何者になれなくてもミシェルの傍にいられたら満足だと素直に言わずモモはニヤリと言い返した。
「クロード様のチェスの負け金5250金貨を即日で支払ったら教えてやる」
「それなら30分もあれば用意できるが?」
本気な顔のミシェルを眺めながらモモは噴き出して笑った。
「冗談!俺、なりたいもんとかねーし!そんな意識高い系じゃねーよ!」
さっさとステフたちの部屋に行こうと急かすモモを見ながらミシェルは思った。
モモは何でも遠慮なく暴言放つように見えて、言いたいことはなにひとつ言えない……言わない性格だ。
「私はモモが傍にいればよい」
ミシェルが笑顔で言ってもモモは「あっそう」と素っ気ない態度で前を向いている。
モモは本当に言いたいことは自発的に言わず、ミシェルに言わせたいのだ。
そういう愛情表現しかできないモモはズルいと思うがミシェルにはたまらなく愛おしい。
シルバー家本邸の長い廊下を歩いているミシェルとモモの近くにステフ、マックス、ヒナリザが駆け寄ってきた。
今日は5人で仲良くシルバー家本邸の庭園で遊ぶ約束だった。
専属シェフのルドルフが作ったサンドイッチが全部、腐敗していた以外は平穏な休日である。
ルドルフはモモに殴られたが解雇されてない。
end
現当主クロード・ルカ・シルバーは政務の補佐に多忙だが束の間の休日にはシルバー家本邸で家族と過ごしている。
家族と言っても庶子で田舎に嫁いだ三男リンと変態すぎてリンの嫁ぎ先で悠々自適ニートライフしている嫡出の次男エドガーは抜かした家族である。
そんなシルバー家本邸の家族団欒の一幕を覗いてみよう。
「はい!チェック!俺の勝ちです。クロード様。約束通りに金貨50枚な!」
大貴族の当主様とチェス勝負して金を賭けて金貨要求しているのはシルバー家嫡男ミシェルの愛人で補佐の少年モモである。
モモは孤児で貧民窟で育った美少年で年齢は14歳だが、犯罪歴は年齢の数倍はあるという猛者だ。
ずば抜けて賢いので盤上遊戯や賭け事すれば確実にモモ無双な状態となる。
そんな大損するの確定な勝負にクロードは挑んでいるのだ。
たとえるなら安全バーが故障している絶叫マシンと承知して乗り込むようなものである。
「う~む……これで私の連続105回敗北が決まってしまった。負け1回で金貨50枚だから負け金は5250金貨だな。完敗だ」
「あのさ、西の離宮の様子を報告しがてら遊んでるのに当主が105回も負けるってヤバくね?ミモザ王子なら俺とチェス勝負を互角にできる。金貨も最大で10枚しか取れてない」
「モモよ。お前……仮にも国王陛下の甥御様と賭け事して金貨巻き上げとるのか?」
「ミモザ王子は手加減してわざと俺を勝たしてるときがある。少し本気出されると俺は負ける。それくらい賢い御方だ」
ミモザ王子とはモモが宮廷の離宮にて仕えている王子様である。
陰キャ王子と貴族から誤解されているが、その実、とんでもなく聡明で寛容でユーモアある貴公子だ。
年齢は14歳でモモと同い年である。
西の離宮に住んでいて引きこもり気味の王子だが側付きのモモを気遣って定期的に休みをくれる。
「たまにはシルバー家本邸に帰れ。ミシェルと2人で過ごしてこい。ついでに当主クロードにご報告でもするんだな」
鋭敏なモモですらミモザ王子の賢さは計測不能でなにもかも見透かされている怖さがある。
モモが宮廷やミモザ王子の動向をシルバー家当主に伝えるのを承知で泳がしている。
「ミモザ王子はお優しくて寛容だが賢すぎて怖い」
「ほう!モモが恐れるレベルにミモザ王子は聡明な御方か?その才気を多くの貴族に隠している手腕はたしかに恐ろしい」
「報告は以上。クロード様の脳トレに付き合うの飽きた!久々に本邸で休めるならミシェルやヒナリザ、マックス、ステフと過ごしたい!金貨は全額ヒナリザ、マックス、ステフの学資にあてろよ?」
「あのミシェルが保護した孤児たちか?なかなか賢い子供らだ。この前、赤毛のステフか?あの1番小さな子が私に質問したよ。(クロード様はなんで可愛い10代前半の女の子がお好きなのですか?)って!」
それを面と向かってお世話になっている大貴族の当主に訊けちゃうステフ……最強である。
普通は倒錯した貴族の性癖と理解しそうなとこをあえて質問するステフの探求心にモモは笑いそうになった。
「それで?クロード様はどうお答えに?ステフもミシェルがなんで年端もいかない美少年ばっか保護するのか問題はスルーしたな?」
「なかなかミシェルが目をかけた子供は面白い。ステフにはこう説明したよ。花が咲く寸前の蕾のような美少女を蕾のままに召し上がるは私の本能であると」
「哲学者っぽく言ってるがリン様の実のお母上にやったことは犯罪だからな?蕾を召し上がったせいでリン様から激恨まれ、ミシェルからも反発されただろ?」
「リンの生母の件はまさか、あんな華奢で可憐な美少女が夜這い一晩で妊娠するなんて想定外であった。ローズは激怒するし、ミシェルは反抗するし、エドガーはバカチンだし、シンシアとジャンヌはお父様って最低と眉ひそめヒソヒソしとった。幼い娘2人にお父様最低って言われるのが最もメンタルくる」
ため息ついて嘆くクロードにモモは即座に言い返した。
「最低以外の何物でもない!ついでにエドガー様のバカチンはリン様の生母とか関係なしだろ?なに話の流れでエドガー様のバカっプリまでリン様の生母様の責任にしてんだ?」
「そのバカチンのエドガーがな~……リンの嫁ぎ先のラン・ヤスミカ家の執事シオンとやらに恋して大変らしいのだ。シオンに毎日恋文を渡してるらしいが内容がエロすぎてシオンにティーポットで頭を殴られたらしい」
クロードは次男が三男の嫁ぎ先の屋敷の執事に撲殺されかけたのに気にとめてない。
シオンがエドガーを殴ってティーポットを砕いたのでクロードは新しいティーセットを弁償して贈らなければと思案している。
シオンに罪がいかないのがエドガーのラブレターの内容のエロ過激さを物語っている。
「そんな訳で新しいティーセットをラン・ヤスミカ家別邸に送るから。モモはシオンに気にするなと伝えてくれ。あと、次回から屋敷の備品でなくドンキとか割れても構わん物でエドガーの頭をかち割ってくれと書簡を頼む」
「承知しました。クロード様……エドガー様の頭を何度かち割ってもエドガー様のバカは治らないですよ?」
「わかっておる。ティーセットのついでにローズやシンシアやジャンヌに頼んで上等なシルクやドレスの素材、宝飾品も送らせよう。ユーリ殿の姪御のクレールたんは9歳で大層可愛いとステフが教えてくれた」
おそらくティーセットを送るのは口実で真の目的はユーリの幼い姪っ子クレールへのプレゼントである。
クロードがロリコンで節操なしでも流石に庶子でも息子リンが嫁いだ家の家族は範疇外だよなとモモは思いたかったが狡猾ロリコン親父クロードは次元が異なる。
「クレールたんが10歳になったらシルバー家に招いて行儀見習いさせながら愛玩したい。娘のシンシアとジャンヌが成人して年増になって飽きちゃった。幼くて可愛い娘が欲しい」
「おい!変態ロリコンジジイ!!クレール様をクレールたんって呼ぶな!!ロリコン目的でシルバー家本邸に招いたら殺すぞ!?」
「モモ。冗談だよ。流石にそれを実践したらローズもミシェルもシンシアもジャンヌもガチギレする。でもクレールたんにプレゼントくらいいいだろ?オジタンの娯楽!」
「勝手にしろ!シオンにエドガー様よりクロード様の頭をドンキで殴れって命令したい!」
そんな会話をしていたらミシェルが様子を見に来てくれた。
「いま、モモの殺すぞって怒声が屋敷中に響いてました。父上……屋敷のメイドの募集要項に14歳までと明記するのやめてください」
「別に14歳すぎても雇用するからいいじゃろ?それよりステフが将来は学者になると言っておった」
美少年トリオのなかでは天真爛漫だが勉強苦手なステフがよりによって学者志望である。
何をそんなに研究したいのかとモモとミシェルは首を傾げたがクロードは平然と言ってのけた。
「ステフは医学に興味を抱いた。私が12歳のステフには興味がないのに12歳の屋敷の美少女メイドには萌え萌えしてるのはなんでか医学的に証明したいらしい」
医学に興味を持った経緯がクロードのロリコンというステフの思考もかなりぶっ飛んでいる。
とりあえず、ミシェルが救った美少年トリオのヒナリザは官吏、マックスは軍人、ステフは医学者と将来の目標は決まった。
ヒナリザとマックスまでは動機がミシェルやモモへの恩返しだがステフだけはクロードのロリコン研究である。
ミシェルは苦笑いだが、モモはシルバー家から巻き上げた金貨で3人に好きなだけ勉強させてやろうと誓った。
クロードの私室を退出したミシェルは隣を歩くモモに問いかけた。
「モモは何かなりたいものはないのかい?」
問われたモモは沈黙して首をふった。
何者になれなくてもミシェルの傍にいられたら満足だと素直に言わずモモはニヤリと言い返した。
「クロード様のチェスの負け金5250金貨を即日で支払ったら教えてやる」
「それなら30分もあれば用意できるが?」
本気な顔のミシェルを眺めながらモモは噴き出して笑った。
「冗談!俺、なりたいもんとかねーし!そんな意識高い系じゃねーよ!」
さっさとステフたちの部屋に行こうと急かすモモを見ながらミシェルは思った。
モモは何でも遠慮なく暴言放つように見えて、言いたいことはなにひとつ言えない……言わない性格だ。
「私はモモが傍にいればよい」
ミシェルが笑顔で言ってもモモは「あっそう」と素っ気ない態度で前を向いている。
モモは本当に言いたいことは自発的に言わず、ミシェルに言わせたいのだ。
そういう愛情表現しかできないモモはズルいと思うがミシェルにはたまらなく愛おしい。
シルバー家本邸の長い廊下を歩いているミシェルとモモの近くにステフ、マックス、ヒナリザが駆け寄ってきた。
今日は5人で仲良くシルバー家本邸の庭園で遊ぶ約束だった。
専属シェフのルドルフが作ったサンドイッチが全部、腐敗していた以外は平穏な休日である。
ルドルフはモモに殴られたが解雇されてない。
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