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Chapter3(Stargazer編)
Chapter3-⑩【君の声】
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どれくらい経っただろうか?
タカユキは布団から抜け出し、リビングへ向かう。
「どうした?
眠れないのか?」
中に入ると、ケンゴが声を掛けてきた。
「うん。少しだけ、一緒にいてもいいか?」
自然に言葉が出てくる。
「ああ、構わない。
こっち来いよ。」
穏やかな声が闇の中から聞こえた。
その声音に引き寄せられ、ソファーへ向かう。
狭いソファーに潜り込む。
荒い呼吸が耳元でした。
ノスタルジックな香りに包まれ、耳たぶに唇を押し付けてみる。
伸びた舌が勝手に動く。
頬を通過し、口を覆う。
無我夢中で唇を貪る。
ケンゴの股間に右手を伸ばす。
熱り起つペニスが迎えてくれた。
今日はここまでだという事は、互いに承知の上だ。
その刹那さが、タカユキを貪欲にさせた。
「ケンゴは悶々としているのが、好きだと言ったよな。
このまま寝ようか?」
自分自身に言い聞かす。
「悪いな。こうしているのが一番落ち着くんだ。」
ケンゴが胸の中で丸くなる。
丸で胎児の様に。
コーヒーの香りで目を覚ます。
隣にケンゴはいなかった。
起き上がり、辺りを見回す。
「起きたか?
飯食ったら、出掛けるぞ。」
全裸にベストを着たケンゴがキッチンに立っていた。
ダイニングテーブルには目玉焼きとパンが並んでいる。
「美味そう!」
幸せを実感すると共に、全く逆の感情も芽生えた。
顔も知らない同居人にジェラシーを覚えたのだ。
パンを頬張りながら、ケンゴを困らせたい衝動に駆られた。
食器を洗いながら、ソファーを眺める。
尻を突き出し、クッションを揃えていた。
無防備なアナルが丸見えだ。
「なあ、丸坊主だけじゃ、今ひとつインパクトが弱くないか?」
水道を止め、意地悪を声に出す。
「そう言ってもなぁ。
他に何かあるか?」
ケンゴが顔だけを向けた。
「最低、俺が受けたペナルティーはやった方がいいよ。」
泡が流れていく排水口を見たまま言う。
「お前が受けたペナルティーって、まさか…。」
途切れた言葉が、苛虐な感情を触発させた。
手を拭うと、自分のバッグに歩み寄る。
中から特大のディルドを取り出す。
「そのまさかだよ。
岩佐さんが頑固なのは知ってるだろ。
これくらいの誠意は見せないと。」
顔を上げ、口元を緩めた。
「ゆっくりやれよ!
お前と違って、殆ど使った事ねぇんだからな!」
四つん這いになったケンゴが吠えた。
『嘘を吐くな!
最初のDVDでは、デカマラに掘られて、喘ぎまくっていただろ!』
タカユキの中の残忍さが顔を擡げる。
亀頭部分を口に含み、唾液を塗りたくった。
自分の唾液がケンゴの中に入って行くかと思うと、ゾクゾクする。
「ああ、ゆっくり入れるよ。」
亀頭部分をアナルに押し付け、捻りながら進入させていく。
「ぅんん!」
結んだ口から声が漏れ出す。
プライドの高いケンゴは喘ぎ声を聞かれたくない様子だ。
『もっと喘いでみせろ!』
心の声が責め立てる。
亀頭が入った所で、大きく掻き回す。
「やはり使ってないから、解さないと入らないや。」
無邪気さを装う。
「あああっ…。止めろ!
やっぱ俺には無理だ!」
苦悶を浮かべた顔が振り向く。
「そんな事ないよ。
もう半分以上入っているし。」
制止を無視して、更に力を加える。
一番太い部分に差し掛かった。
ここを通過すれば、括れた部分に達しアナルは閉じる。
自分が入れられている以上に、タカユキのマラは硬直していた。
「お前、よくこんなの入れたまま、仕事出来たな。
早くジャニに見せて、出しちまわないと…。」
ぎこちない歩き方のケンゴがぼそぼそ呟く。
「その割に、ギンギンに勃起してるじゃないか!」
笑顔を向けて、股間にタッチする。
昨日の悲壮感は微塵もない。
「うわぁ!触るなぁ!
今、刺激受けたら、射精しちまいそうだ!」
ケンゴの絶叫は、朝の車の流れが掻き消してくれた。
(完)
タカユキは布団から抜け出し、リビングへ向かう。
「どうした?
眠れないのか?」
中に入ると、ケンゴが声を掛けてきた。
「うん。少しだけ、一緒にいてもいいか?」
自然に言葉が出てくる。
「ああ、構わない。
こっち来いよ。」
穏やかな声が闇の中から聞こえた。
その声音に引き寄せられ、ソファーへ向かう。
狭いソファーに潜り込む。
荒い呼吸が耳元でした。
ノスタルジックな香りに包まれ、耳たぶに唇を押し付けてみる。
伸びた舌が勝手に動く。
頬を通過し、口を覆う。
無我夢中で唇を貪る。
ケンゴの股間に右手を伸ばす。
熱り起つペニスが迎えてくれた。
今日はここまでだという事は、互いに承知の上だ。
その刹那さが、タカユキを貪欲にさせた。
「ケンゴは悶々としているのが、好きだと言ったよな。
このまま寝ようか?」
自分自身に言い聞かす。
「悪いな。こうしているのが一番落ち着くんだ。」
ケンゴが胸の中で丸くなる。
丸で胎児の様に。
コーヒーの香りで目を覚ます。
隣にケンゴはいなかった。
起き上がり、辺りを見回す。
「起きたか?
飯食ったら、出掛けるぞ。」
全裸にベストを着たケンゴがキッチンに立っていた。
ダイニングテーブルには目玉焼きとパンが並んでいる。
「美味そう!」
幸せを実感すると共に、全く逆の感情も芽生えた。
顔も知らない同居人にジェラシーを覚えたのだ。
パンを頬張りながら、ケンゴを困らせたい衝動に駆られた。
食器を洗いながら、ソファーを眺める。
尻を突き出し、クッションを揃えていた。
無防備なアナルが丸見えだ。
「なあ、丸坊主だけじゃ、今ひとつインパクトが弱くないか?」
水道を止め、意地悪を声に出す。
「そう言ってもなぁ。
他に何かあるか?」
ケンゴが顔だけを向けた。
「最低、俺が受けたペナルティーはやった方がいいよ。」
泡が流れていく排水口を見たまま言う。
「お前が受けたペナルティーって、まさか…。」
途切れた言葉が、苛虐な感情を触発させた。
手を拭うと、自分のバッグに歩み寄る。
中から特大のディルドを取り出す。
「そのまさかだよ。
岩佐さんが頑固なのは知ってるだろ。
これくらいの誠意は見せないと。」
顔を上げ、口元を緩めた。
「ゆっくりやれよ!
お前と違って、殆ど使った事ねぇんだからな!」
四つん這いになったケンゴが吠えた。
『嘘を吐くな!
最初のDVDでは、デカマラに掘られて、喘ぎまくっていただろ!』
タカユキの中の残忍さが顔を擡げる。
亀頭部分を口に含み、唾液を塗りたくった。
自分の唾液がケンゴの中に入って行くかと思うと、ゾクゾクする。
「ああ、ゆっくり入れるよ。」
亀頭部分をアナルに押し付け、捻りながら進入させていく。
「ぅんん!」
結んだ口から声が漏れ出す。
プライドの高いケンゴは喘ぎ声を聞かれたくない様子だ。
『もっと喘いでみせろ!』
心の声が責め立てる。
亀頭が入った所で、大きく掻き回す。
「やはり使ってないから、解さないと入らないや。」
無邪気さを装う。
「あああっ…。止めろ!
やっぱ俺には無理だ!」
苦悶を浮かべた顔が振り向く。
「そんな事ないよ。
もう半分以上入っているし。」
制止を無視して、更に力を加える。
一番太い部分に差し掛かった。
ここを通過すれば、括れた部分に達しアナルは閉じる。
自分が入れられている以上に、タカユキのマラは硬直していた。
「お前、よくこんなの入れたまま、仕事出来たな。
早くジャニに見せて、出しちまわないと…。」
ぎこちない歩き方のケンゴがぼそぼそ呟く。
「その割に、ギンギンに勃起してるじゃないか!」
笑顔を向けて、股間にタッチする。
昨日の悲壮感は微塵もない。
「うわぁ!触るなぁ!
今、刺激受けたら、射精しちまいそうだ!」
ケンゴの絶叫は、朝の車の流れが掻き消してくれた。
(完)
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