妄想日記3<<RISING>>

YAMATO

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Chapter2(Strange Man編)

Chapter2-⑤【夏のスピード】

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ムサシがくれた袋を開けてみる。
広げてみると、サイクリングウェア?の様だ。
そう、あくまでもクエスチョンマークが付く代物だった。
オフホワイトの古めかしいワンピースタイプだ。
フロントジッパーを上げると全身が締め付けられた。
大胸筋や腹筋、大臀筋にウェアが張り付く。
当然、股間も同様だ。
露骨にフィットした生地は透過性が高く、全裸に近い。
サイドにプリントしてあるロゴで、かろうじてサイクリングウェアだと分かった。
 
水曜日は抜けるような青空だった。
待ち合わせの駅で、自転車に寄り掛かりムサシを待つ。
遅い出社の会社員が、引っ切りなしに改札へ吸い込まれて行く。
不思議な事に気付く。
こんな身体にフィットしたウェアを着ていても自転車に乗っていれば、誰も見向きし
ない事だ。
次の給料を貰ったら自転車を購入しようと、皮算用する。
「先輩、お待たせ!
すげぇ似合っているっすよ!」
黒いウェアに身を包んだムサシが、颯爽と現れた。
海外自動車メーカー製の自転車は、いかにも高級そうだ。
「一応、先輩のヘルメットも持って来たっすよ。」
舐め回す様な視線に戸惑う。
ジム内であれば、このあからさまな視線にも慣れた。
しかしここは真昼の太陽の下だ。
「チンコがくっきりじゃないっすか!
こんな格好で表に出た事あるっすか?」
意地の悪い質問に首を振る。
勿論、始めての経験だ。
「開放的ですが、やはり恥ずかしいですね。」
赤面した顔をハンカチで拭く。
「その内、もっと過激なウェアで表に出たくなるっすよ。
いや、俺がそうするっす!」
ムサシがぎこちないウインクをした。
 
「ちょっと付いて来てくれるっすか。」
自転車から降り立ったムサシが先を歩き出す。
スタンドで自転車を立たせ、鍵をする。
ムサシは公衆便所に入ると、個室の中に入った。
左右を見回し、後を追う。
内鍵を閉めたムサシの顔が至近距離にあった。
ムッとした室内で、悪臭が鼻を衝く。
鼓動が早まり、汗が溢れ出る。
「やっと二人きりになれた。
この機会を…、ずっと待ってたっす。」
ムサシは異臭を気にする様子はない。
唇を押し付けると、タカユキのウェアのゆっくり脱がす。
鼻から流れ込む悪臭が媚薬の様だ。
なす術なく、それを受け入れる。
豆だらけの指が肩から背に、そして尻へ下りていく。
抵抗しない事を知り、大胆になった様だ。
最終目的地に達した時、唇が離れた。
「今日はハリガタ入れてないんすか?」
見知った顔に淫らさが加わる。
「あれは一応、接客用なので。」
微かな震えを膝に感じた。
「だったら今日も入れないと、可笑しくないっすか?
俺も一応会員すよ。」
ムサシがニヤリと笑う。
 
「先輩の為に、これ持って来たっすよ。」
リュックから巨大なディルドを取り出す。
20センチ位だろうか、人の腕と余り変わらない。
「これが入らないと、俺のマラは入らないっすよ。」
ムサシは両手でディルドを掲げると、長い舌を巧に動かす。
態と卑猥な音を立て、挑発する。
日に焼けた精悍な顔は淫靡な表情に取って代わっていた。
膝の震えが止まらない。
「さあ、壁に手を付いて、ケツを突き出して下さい。」
穏やかな声で誘導する。
丸で催眠術に掛かった様に、壁に手を付く。
「この馬鹿デカいハリガタが、先輩の中に入るんすよ。
こんなデカいハリガタを呑み込んだ先輩を想像すると、俺狂いそうっす!」
ムサシの呼吸が荒々しくなった。
「おらっ、どうっすか?」
唾液塗れの亀頭部分が押し付けられる。
ぐいぐい押し入ってくるが、アナルはそれを拒絶した。
低い声で笑いながら、ムサシは繰り返す。
足元には溜まりが出来ている。
『ズボッ!』
遂にアナルが根負けした。
一度白旗を上げたアナルに抵抗する力は残ってない。
後は最後まで飲み込むだけだ。
 
「どこに行くのですか?」
眩い陽射しを手の甲で遮る。
ロータリーの空き地に二台の自転車が揺れていた。
「いい所知ってるんすよ。
ゆっくり走るから付いて来て。」
真っ黒い顔が振り返る。
「うあっ!」
自転車に跨がると、サドルがアナルを直撃した。
「先輩、走る前から感じていたら、目的地に着く前に射精しちゃうんじゃないすか?」
ムサシは尻を上げて、自転車を加速させていく。
必死にペダルを漕ぐが、差は開く一方だ。
 
 
(つづく)
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