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Chapter1(Paradise Gym編)
Chapter1-⑯【LOVE】
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「では私は事務所に戻って、ホームページを更新して来ます。
戸締まりをお願いします。」
岩佐が背広を翻し、出て行った。
ケンゴが自動ドアのスイッチを切る。
「ちっ!ジャニの奴、今日は飯代くんなかったぜ。」
舌打ちの大きさに気持ちが萎えていく。
「仕方ねぇ、帰るか。」
背後からの声に息を潜める。
機嫌の悪さが犇々と伝わって来た。
背中を見せたままハーネスを外す。
革製のTバックに手を掛けるが、思い直す。
不機嫌なケンゴといると、胸が張り裂けそうだ。
このまま一緒にいる位なら、独りの方がマシに思える。
タカユキはレザーの上からジーンズを穿く。
首輪を外そうと、鏡の前に立つ。
「お前さ、そんなデカいハリガタ突っ込んだまま帰るのか?
それとも仁藤のエロ爺としけ込むのか?
まあ尻軽のお前には、あのエロ爺が似合いだけどな。」
鏡越しに視線が合う。
ハーネス姿のケンゴが吐き捨てる様に言った。
「真っすぐ帰るさ。」
視線を外し、言い返す。
「馬鹿野郎!返事が違うだろ!」
ケンゴがチェーンの端を引っ張る。
「うぐっ!」
声帯が塞がれ、変な声が出た。
「だったら、ちゃんと出して帰れよ!」
伸びたチェーンが波打つ。
「う、うっす!」
喉を圧迫され、やっとの思いで声を出した。
ジーンズとレザーを脱ぎ捨てる。
ディルドの先端を持ち、引き摺り出す。
「お前はハリガタをそうやって出すんだっけ?
仁藤の前ではどうやってたんだよ!」
ケンゴが吠える。
「…。」タカユキはM字開脚の体勢になり、アナルを力む。
「手はどうしたんだ!」
チェーンがピンと張る。
「うっす!」
両手を後頭部へ持っていく。
これは仁藤を挑発したポーズだった。
『もしかしてケンゴはヤキモチを妬いている?』
俄に信じ難い。
「おらっ、手を使わずに出してみろよ!」
ゆっくりとチェーンは引き寄せられていく。
咽頭が緩やかに締め上げられた。
タカユキは必死で力む。
しかし仁藤の時と同じで、一番太い部分を押し出す事が出来ない。
『ケンゴは岩佐と話ながら俺を見ていた?』
考え出すと、ディルドは元に戻ってしまう。
頭を振って、排出する事だけに意識を集中した。
徐々にアナルが広がり、ディルドが出ていくのが分かる。
「うんがぁ!」
咆哮をあげると同時に、ディルドが飛び出した。
全身を真っ赤に染め、肩で息をする。
「お前はいつもそうだ。
頑張って、何でも凌駕してしまう。
ジャニがお前の事が気に入ってる理由が分かるぜ。」
憔悴し切った顔が笑う。
『お気に入りはケンゴの方…。』
言い掛けたが止めた。
憔悴の理由が疲労だけにあるとは、思えなかったからだ。
「明日からは別々になるな。
これを俺だと思って、付けてくれないか?
別に嫌だったら、しなくてもいいけどさ。」
ケンゴが自分のペニスからリングを外す。
そしてタカユキに向かって放った。
放物線を描いたリングをキャッチする。
「じゃあ、俺は帰るぜ。
戸締まりヨロシクな。」
ケンゴはジャージを羽織ると、自動ドアを手で開けて出て行った。
温もりの残っているリングにマラを通す。
『俺がケンゴを凌駕する?
岩佐さんのお気に入り?』
思考が輻輳する。
ケンゴの本心が分かりかねた。
ただ事実なのは、掌の中にあるリングだけだ。
今のタカユキには、それだけで充分だった。
暫く通帳を見る必要はなさそうだ。
(完)
戸締まりをお願いします。」
岩佐が背広を翻し、出て行った。
ケンゴが自動ドアのスイッチを切る。
「ちっ!ジャニの奴、今日は飯代くんなかったぜ。」
舌打ちの大きさに気持ちが萎えていく。
「仕方ねぇ、帰るか。」
背後からの声に息を潜める。
機嫌の悪さが犇々と伝わって来た。
背中を見せたままハーネスを外す。
革製のTバックに手を掛けるが、思い直す。
不機嫌なケンゴといると、胸が張り裂けそうだ。
このまま一緒にいる位なら、独りの方がマシに思える。
タカユキはレザーの上からジーンズを穿く。
首輪を外そうと、鏡の前に立つ。
「お前さ、そんなデカいハリガタ突っ込んだまま帰るのか?
それとも仁藤のエロ爺としけ込むのか?
まあ尻軽のお前には、あのエロ爺が似合いだけどな。」
鏡越しに視線が合う。
ハーネス姿のケンゴが吐き捨てる様に言った。
「真っすぐ帰るさ。」
視線を外し、言い返す。
「馬鹿野郎!返事が違うだろ!」
ケンゴがチェーンの端を引っ張る。
「うぐっ!」
声帯が塞がれ、変な声が出た。
「だったら、ちゃんと出して帰れよ!」
伸びたチェーンが波打つ。
「う、うっす!」
喉を圧迫され、やっとの思いで声を出した。
ジーンズとレザーを脱ぎ捨てる。
ディルドの先端を持ち、引き摺り出す。
「お前はハリガタをそうやって出すんだっけ?
仁藤の前ではどうやってたんだよ!」
ケンゴが吠える。
「…。」タカユキはM字開脚の体勢になり、アナルを力む。
「手はどうしたんだ!」
チェーンがピンと張る。
「うっす!」
両手を後頭部へ持っていく。
これは仁藤を挑発したポーズだった。
『もしかしてケンゴはヤキモチを妬いている?』
俄に信じ難い。
「おらっ、手を使わずに出してみろよ!」
ゆっくりとチェーンは引き寄せられていく。
咽頭が緩やかに締め上げられた。
タカユキは必死で力む。
しかし仁藤の時と同じで、一番太い部分を押し出す事が出来ない。
『ケンゴは岩佐と話ながら俺を見ていた?』
考え出すと、ディルドは元に戻ってしまう。
頭を振って、排出する事だけに意識を集中した。
徐々にアナルが広がり、ディルドが出ていくのが分かる。
「うんがぁ!」
咆哮をあげると同時に、ディルドが飛び出した。
全身を真っ赤に染め、肩で息をする。
「お前はいつもそうだ。
頑張って、何でも凌駕してしまう。
ジャニがお前の事が気に入ってる理由が分かるぜ。」
憔悴し切った顔が笑う。
『お気に入りはケンゴの方…。』
言い掛けたが止めた。
憔悴の理由が疲労だけにあるとは、思えなかったからだ。
「明日からは別々になるな。
これを俺だと思って、付けてくれないか?
別に嫌だったら、しなくてもいいけどさ。」
ケンゴが自分のペニスからリングを外す。
そしてタカユキに向かって放った。
放物線を描いたリングをキャッチする。
「じゃあ、俺は帰るぜ。
戸締まりヨロシクな。」
ケンゴはジャージを羽織ると、自動ドアを手で開けて出て行った。
温もりの残っているリングにマラを通す。
『俺がケンゴを凌駕する?
岩佐さんのお気に入り?』
思考が輻輳する。
ケンゴの本心が分かりかねた。
ただ事実なのは、掌の中にあるリングだけだ。
今のタカユキには、それだけで充分だった。
暫く通帳を見る必要はなさそうだ。
(完)
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