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Chapter11(物怪編)
Chapter11-⑦【ミッドナイト・シャッフル】後編
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三浦は腹立たしさにアクセルを踏み込む。
忌々しい思いで、腸が煮えくり返りそうだ。
指定の場所にサクが倒れていた。
側に落ちていたナイフを拾う。
街灯が刃先の赤みに反射した。
「この役立たずが!」
サクの腹を蹴り上げると、ナイフを持ったまま一人車に乗り込む。
今日中にリカバリーする必要がある。
貴重な二時間を無駄に使ってしまった。
ウインカーを出さず、車線変更を繰り返す。
一分でも時間が惜しい。
パーキングに車を止める。
時計に目を向け、時間を確認した。
バックを持つと、発展場を兼ねたジムへ向かう。
もどかしい思いでロッカーへ服を押し込む。
力任せに閉めた扉が反動で戻ってきた。
それが額にヒットする。
指で摩りながら、大きく息を吸い込む。
「慌てるな、慌てるな。
時間はまだある。
焦りは禁物だ。」
息を吐き出し、自分に言い聞かせる。
ここで役立たずを捕まえる訳にはいかない。
コックリングを装着すると、マラが上を向く。
両頬を張り、気合いを入れる。
朝までに見付ければ、充分に間に合う。
深夜近い時間帯にトレーニングをしている者はいない。
ダークルームへ行ってみるかと向きを変えた時、男が一人入ってきた。
左手首に金のブレスレットをしている。
イミテーションでない事は一目で分かった。
茶髪の男は三浦を見ると、ニヤリと笑う。
こんな時間にここへ来るという事は目的は一つだ。
男はTバック姿でベンチに跨がる。
態とらしくブリッジし、股間を突き上げた。
「かなりの重量ですね。
サポートしましょうか?」
三浦は男に歩み寄る。
「悪いな、ちょっくら頼むわ。」
男はバーを握ると、大きく息を吸い込む。
三浦は補助体勢ににると、尻を男の顔に近付ける。
吐いた息がアナルに当たった。
更に腰を落とす。
もう鼻先が触れる位置だ。
ざらっとした舌がアナルに触れた。
その舌に体重を乗せる。
荒い息がアナルに吹き込まれた。
「場所を変えて、もっと楽しみませんか?」
呼吸を感じなから誘う。
男はペニスを突き立てて同意した。
三浦は先に出て、車を取りに行く。
ワタルの店が開く迄、時間に余裕が出来た。
横断歩道の手前で停車する。
エアコンのコントローラーを回すと、暖かい風が車内を満たす。
じっとしてても汗が頬を伝う。
車の中から発展場の出口を眺める。
出てきた男が左右を見回す。
まだ寒さの残る春先だが、薄手のウェアで筋肉を誇示していた。
派手な時計とブーツは安物ではない。
派手好きな奴程、金遣いが荒い。
そんな男達を何人も見てきた。
金で動く男は二種類いる。
サクの様に底辺で這いつくばっている奴。
もう一方は外見を繕って、見栄っ張りの男だ。
要領が良く、世間を渡り歩く。
見栄えを良くする為なら、何でもするのだ。
打ってつけの男だと、ほくそ笑む。
クラクションを鳴らし、右手を上げる。
ペニスの形をくっきり浮かべた男が物欲しそうな笑みを浮かべた。
『もっと悶々としてもらいましょうか。
何でも言う事を聞く様に。』
(つづく)
忌々しい思いで、腸が煮えくり返りそうだ。
指定の場所にサクが倒れていた。
側に落ちていたナイフを拾う。
街灯が刃先の赤みに反射した。
「この役立たずが!」
サクの腹を蹴り上げると、ナイフを持ったまま一人車に乗り込む。
今日中にリカバリーする必要がある。
貴重な二時間を無駄に使ってしまった。
ウインカーを出さず、車線変更を繰り返す。
一分でも時間が惜しい。
パーキングに車を止める。
時計に目を向け、時間を確認した。
バックを持つと、発展場を兼ねたジムへ向かう。
もどかしい思いでロッカーへ服を押し込む。
力任せに閉めた扉が反動で戻ってきた。
それが額にヒットする。
指で摩りながら、大きく息を吸い込む。
「慌てるな、慌てるな。
時間はまだある。
焦りは禁物だ。」
息を吐き出し、自分に言い聞かせる。
ここで役立たずを捕まえる訳にはいかない。
コックリングを装着すると、マラが上を向く。
両頬を張り、気合いを入れる。
朝までに見付ければ、充分に間に合う。
深夜近い時間帯にトレーニングをしている者はいない。
ダークルームへ行ってみるかと向きを変えた時、男が一人入ってきた。
左手首に金のブレスレットをしている。
イミテーションでない事は一目で分かった。
茶髪の男は三浦を見ると、ニヤリと笑う。
こんな時間にここへ来るという事は目的は一つだ。
男はTバック姿でベンチに跨がる。
態とらしくブリッジし、股間を突き上げた。
「かなりの重量ですね。
サポートしましょうか?」
三浦は男に歩み寄る。
「悪いな、ちょっくら頼むわ。」
男はバーを握ると、大きく息を吸い込む。
三浦は補助体勢ににると、尻を男の顔に近付ける。
吐いた息がアナルに当たった。
更に腰を落とす。
もう鼻先が触れる位置だ。
ざらっとした舌がアナルに触れた。
その舌に体重を乗せる。
荒い息がアナルに吹き込まれた。
「場所を変えて、もっと楽しみませんか?」
呼吸を感じなから誘う。
男はペニスを突き立てて同意した。
三浦は先に出て、車を取りに行く。
ワタルの店が開く迄、時間に余裕が出来た。
横断歩道の手前で停車する。
エアコンのコントローラーを回すと、暖かい風が車内を満たす。
じっとしてても汗が頬を伝う。
車の中から発展場の出口を眺める。
出てきた男が左右を見回す。
まだ寒さの残る春先だが、薄手のウェアで筋肉を誇示していた。
派手な時計とブーツは安物ではない。
派手好きな奴程、金遣いが荒い。
そんな男達を何人も見てきた。
金で動く男は二種類いる。
サクの様に底辺で這いつくばっている奴。
もう一方は外見を繕って、見栄っ張りの男だ。
要領が良く、世間を渡り歩く。
見栄えを良くする為なら、何でもするのだ。
打ってつけの男だと、ほくそ笑む。
クラクションを鳴らし、右手を上げる。
ペニスの形をくっきり浮かべた男が物欲しそうな笑みを浮かべた。
『もっと悶々としてもらいましょうか。
何でも言う事を聞く様に。』
(つづく)
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