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Chapter10(倒影編)
Chapter10-⑧【クレイジー・パラダイスへようこそ】前編
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「ぐっ、偶然ですね!
三浦さんも次は尿道拡張をすると言ってました。」
驚いたワタルが目を見開く。
だが中嶋はそれが偶然でない事を百も承知だ。
アナル拡張の次は尿道拡張が鉄板だ。
そしてそれを知ったMはもう後戻り出来ない。
アナルに比べ、尿道は繊細だ。
その分危険を伴うが、その快楽は半端ではない。
もう普通の刺激では物足りなくなり、その快楽を追い求める。
そんなワンダラー達を何人も見てきた。
尿道拡張をしたぺニスに電動マッサージ機を当てるプレイにリピーターは絶えない。
この快楽を知った男は必ず中嶋の下へ戻ってきた。
アナルに比べ、尿道の拡張には知識が必要だ。
熟知しないままに快楽を求めると、病院へ行く羽目になる。
豊富な知識と繊細なテクニックを持つSは少ない。
中嶋を欲するMが多い理由はここにあった。
「では撮影迄、拡張しましょう。
本番ではこれを挿入して貰いますので。」
中嶋はカウンターに尿道プラグを置く。
ワタルの瞳が更に見開いた。
「安心してください。
痛みは全くありません。
撮影まで時間はあるので、ゆっくり拡張していきましょう。
ワタルさんはただ、内からの圧迫に悶絶してればいいのです。
私に任せてください。」
その言葉に安心した様子だ。
トロンとした目が頷いた。
「何か、食っていくか?」
店の外に出ると、ナツキが誘ってきた。
「いえ、今日は遠慮しておきます。
撮影に向けて、色々調べものがあるので。」
中嶋は理由を付けて断る。
「お前も好きだな。
だったらチカラでも呼び出すか。」
ナツキはルックスに似合わず、淋しがり屋だ。
独りで食事をする事はない。
必ず誰かを誘っていた。
「ナツキさんのお陰で、学生時代の情熱が甦りました。
チカラ君がヒナタ君と一緒だったら察してください。」
中嶋は自転車に跨がると、ペダルを一気に漕ぎ出した。
「俺はそんな野暮じゃないぜ。
一緒だったら、二人まとめて呼んでやる。
じゃあ、またな。」
追ってきた声に頬が緩んだ。
家の側のコンビニで自転車を止める。
明るい店内が見渡せた。
立ち読みをしていたワタルが顔を上げる。
はにかんだ笑みを浮かべると、本を棚に戻した。
「さあ、どうぞ。
我が家へようこそ。」
ワタルを招き入れる。
「あれっ、誰がいるんですか?」
電気が点いたままの室内を見て、不審な表情を浮かべた。
「いますが、気にしないで下さいます。
オブジェみたいな物ですから。」
中嶋は物にアクセントを置いて答える。
ワタルは恐る恐るリビングに入る。
以前、Mと同居していると言っていた事を思い出す。
第三者に見られると思うと、期待と不安が混じりあった。
「さあ、そこのソファーに腰掛けて下さい。
おい、お客様に飲み物を出して。」
中嶋がキッチンに向かって言う。
ワタルはドキドキしながらその方向を見守る。
「あっ!」
開いた口から声が漏れた。
コーヒーカップを持った大男が視界に入る。
艶かしいキャットスーツを全身に纏っていた。
ワタルもゴーゴーの中ではマッチョな方だ。
だが目の前の男は桁が違う。
レスラーの様な体躯はラバーを物ともしない。
筋肉の筋がはっきりとラバーに浮かんでいた。
(つづく)
三浦さんも次は尿道拡張をすると言ってました。」
驚いたワタルが目を見開く。
だが中嶋はそれが偶然でない事を百も承知だ。
アナル拡張の次は尿道拡張が鉄板だ。
そしてそれを知ったMはもう後戻り出来ない。
アナルに比べ、尿道は繊細だ。
その分危険を伴うが、その快楽は半端ではない。
もう普通の刺激では物足りなくなり、その快楽を追い求める。
そんなワンダラー達を何人も見てきた。
尿道拡張をしたぺニスに電動マッサージ機を当てるプレイにリピーターは絶えない。
この快楽を知った男は必ず中嶋の下へ戻ってきた。
アナルに比べ、尿道の拡張には知識が必要だ。
熟知しないままに快楽を求めると、病院へ行く羽目になる。
豊富な知識と繊細なテクニックを持つSは少ない。
中嶋を欲するMが多い理由はここにあった。
「では撮影迄、拡張しましょう。
本番ではこれを挿入して貰いますので。」
中嶋はカウンターに尿道プラグを置く。
ワタルの瞳が更に見開いた。
「安心してください。
痛みは全くありません。
撮影まで時間はあるので、ゆっくり拡張していきましょう。
ワタルさんはただ、内からの圧迫に悶絶してればいいのです。
私に任せてください。」
その言葉に安心した様子だ。
トロンとした目が頷いた。
「何か、食っていくか?」
店の外に出ると、ナツキが誘ってきた。
「いえ、今日は遠慮しておきます。
撮影に向けて、色々調べものがあるので。」
中嶋は理由を付けて断る。
「お前も好きだな。
だったらチカラでも呼び出すか。」
ナツキはルックスに似合わず、淋しがり屋だ。
独りで食事をする事はない。
必ず誰かを誘っていた。
「ナツキさんのお陰で、学生時代の情熱が甦りました。
チカラ君がヒナタ君と一緒だったら察してください。」
中嶋は自転車に跨がると、ペダルを一気に漕ぎ出した。
「俺はそんな野暮じゃないぜ。
一緒だったら、二人まとめて呼んでやる。
じゃあ、またな。」
追ってきた声に頬が緩んだ。
家の側のコンビニで自転車を止める。
明るい店内が見渡せた。
立ち読みをしていたワタルが顔を上げる。
はにかんだ笑みを浮かべると、本を棚に戻した。
「さあ、どうぞ。
我が家へようこそ。」
ワタルを招き入れる。
「あれっ、誰がいるんですか?」
電気が点いたままの室内を見て、不審な表情を浮かべた。
「いますが、気にしないで下さいます。
オブジェみたいな物ですから。」
中嶋は物にアクセントを置いて答える。
ワタルは恐る恐るリビングに入る。
以前、Mと同居していると言っていた事を思い出す。
第三者に見られると思うと、期待と不安が混じりあった。
「さあ、そこのソファーに腰掛けて下さい。
おい、お客様に飲み物を出して。」
中嶋がキッチンに向かって言う。
ワタルはドキドキしながらその方向を見守る。
「あっ!」
開いた口から声が漏れた。
コーヒーカップを持った大男が視界に入る。
艶かしいキャットスーツを全身に纏っていた。
ワタルもゴーゴーの中ではマッチョな方だ。
だが目の前の男は桁が違う。
レスラーの様な体躯はラバーを物ともしない。
筋肉の筋がはっきりとラバーに浮かんでいた。
(つづく)
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