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Chapter10(倒影編)
Chapter10-④【艶姿ナミダ娘】前編
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「最近、このビデオ売れてるな。」
客が帰った後、ナツキがサンプルを棚に戻す。
「ええ、今週だけで三本売れましたから。
マニア向けにしては大ヒットです。
お陰で電マも売れてます。」
中嶋が応えた。
「にしてもモデルがお前に激似なんだよな。
呻き声なんかそっくりだ。
って、事はお前もビデオに出ればメインモデルになれるぞ。
まあ、そんな度胸、お前にはねぇだろうがな。」
ナツキが馬鹿笑いする。
「えっ、そんなに似てるかな?
モデルの筋肉はキレがないですよ。
俺の方がバリバリキレてますよ。」
ワタルは惚けて見せた。
「マニア向けのモデルって、ガタイがイマイチな事が多いです。
このビデオはマッチョをえげつなく責め立ているのがヒットの要因でしょう。」
中嶋が分析する。
「間違いなく続編が出ますよ。
この他に、もっとえげつないプレイも撮っている筈です。
今回のはその中でマイルドなシーンばかり選んだのでしょう。
これが売れれば、直ぐにより過激な物が出ると、私は読んでいます。」
続けて断言した。
ワタルは中嶋の推察力に感心する。
「てっ、事はお前も見たのか?」
「内で扱っているビデオは殆ど目を通してます。
知識がないと、お客様に薦められないので。
その中でもこれは秀作ですよ。
退廃美っていうのかな?
単にえげつないだけでなく、その中に美しさが垣間見えるんです。」
珍しく中嶋が熱く語った。
「それはお前がマニアだからだろ?」
ナツキは皮肉を言う。
「まあ、それもあります。
でもこのモデルなら、SMに興味のない、マッチョ好きも買いますよ。
昨夜も細マッチョにこれを見せながら、こいつで責めました。」
中嶋が売り物の電動マッサージ機を手にする。
慌てて視線を逸らす。
「このモデルには遠く及びませんでしたが、ナツキさんの様にヒーヒー言ってまし
た。」
「馬鹿言うな!
俺はヒーヒーなんて言ってねぇ。
なあ、証言しろ。」
唐突に振られ、ワタルは言葉に詰まる。
「ああっ、えーと、そのー…。」
「お前、まさか電マ見ただけで欲情しちまったのか?
マジ馬鹿か?」
ナツキは呆れ返った。
「いや、Mにはそういう人が多いですよ。
私の飼ってるMはモーター音を聞いただけで、だらだら先走りを垂らします。
床屋のバリカンで、パンツがびしょ濡れになりますから。
パブロフの犬と同じです。」
中嶋が電動マッサージ機を箱から出し、作動確認をする。
ワタルの視線がトロンとしだす。
「お前、Mを飼ってるのか?」
仰天し、大声で聞く。
「ええ、専属の奴隷を一人。
同居して10年になるので、もう殆どの事はし尽くしました。
調教風景を見ますか?」
中嶋が携帯を出す。
「おう、見せてみろ。」
女っぽいナヨナヨした男を想像する。
ぺニスのアップが画面を埋めた。
竿に当たる電マのヘッドが振動の為にボケている。
尿道プラグの刺さった亀頭から先走りが途切れる事なく垂れ下がっていた。
セイルがしていたタイプより重厚で、鍵が掛かっている。
かなりハードなMの証だ。
ナツキはその粘着質な先走りに興味を覚える。
(つづく)
客が帰った後、ナツキがサンプルを棚に戻す。
「ええ、今週だけで三本売れましたから。
マニア向けにしては大ヒットです。
お陰で電マも売れてます。」
中嶋が応えた。
「にしてもモデルがお前に激似なんだよな。
呻き声なんかそっくりだ。
って、事はお前もビデオに出ればメインモデルになれるぞ。
まあ、そんな度胸、お前にはねぇだろうがな。」
ナツキが馬鹿笑いする。
「えっ、そんなに似てるかな?
モデルの筋肉はキレがないですよ。
俺の方がバリバリキレてますよ。」
ワタルは惚けて見せた。
「マニア向けのモデルって、ガタイがイマイチな事が多いです。
このビデオはマッチョをえげつなく責め立ているのがヒットの要因でしょう。」
中嶋が分析する。
「間違いなく続編が出ますよ。
この他に、もっとえげつないプレイも撮っている筈です。
今回のはその中でマイルドなシーンばかり選んだのでしょう。
これが売れれば、直ぐにより過激な物が出ると、私は読んでいます。」
続けて断言した。
ワタルは中嶋の推察力に感心する。
「てっ、事はお前も見たのか?」
「内で扱っているビデオは殆ど目を通してます。
知識がないと、お客様に薦められないので。
その中でもこれは秀作ですよ。
退廃美っていうのかな?
単にえげつないだけでなく、その中に美しさが垣間見えるんです。」
珍しく中嶋が熱く語った。
「それはお前がマニアだからだろ?」
ナツキは皮肉を言う。
「まあ、それもあります。
でもこのモデルなら、SMに興味のない、マッチョ好きも買いますよ。
昨夜も細マッチョにこれを見せながら、こいつで責めました。」
中嶋が売り物の電動マッサージ機を手にする。
慌てて視線を逸らす。
「このモデルには遠く及びませんでしたが、ナツキさんの様にヒーヒー言ってまし
た。」
「馬鹿言うな!
俺はヒーヒーなんて言ってねぇ。
なあ、証言しろ。」
唐突に振られ、ワタルは言葉に詰まる。
「ああっ、えーと、そのー…。」
「お前、まさか電マ見ただけで欲情しちまったのか?
マジ馬鹿か?」
ナツキは呆れ返った。
「いや、Mにはそういう人が多いですよ。
私の飼ってるMはモーター音を聞いただけで、だらだら先走りを垂らします。
床屋のバリカンで、パンツがびしょ濡れになりますから。
パブロフの犬と同じです。」
中嶋が電動マッサージ機を箱から出し、作動確認をする。
ワタルの視線がトロンとしだす。
「お前、Mを飼ってるのか?」
仰天し、大声で聞く。
「ええ、専属の奴隷を一人。
同居して10年になるので、もう殆どの事はし尽くしました。
調教風景を見ますか?」
中嶋が携帯を出す。
「おう、見せてみろ。」
女っぽいナヨナヨした男を想像する。
ぺニスのアップが画面を埋めた。
竿に当たる電マのヘッドが振動の為にボケている。
尿道プラグの刺さった亀頭から先走りが途切れる事なく垂れ下がっていた。
セイルがしていたタイプより重厚で、鍵が掛かっている。
かなりハードなMの証だ。
ナツキはその粘着質な先走りに興味を覚える。
(つづく)
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