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Chapter9(手駒編)
Chapter9-⑫【サイレント・イヴ】前編
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「うっ!もっ、もう無理です…。」
ワタルのペニスは萎え切っていた。
鈴口に差し込んだプラグは一センチも入ってない。
「どうなってんだ?」
チカラは中嶋を睨む。
「先程もお話しした通り、初心者には拡張が必要です。
元々、物を入れる所ではありませんから。」
確かに『上級者』という単語を聞いた覚えはある。
しかしそれはプレイ全般を意味し、尿道拡張を指すとは思わなかった。
にやにやするナツキを見て、手中に嵌った事を察する。
返品出来ない以上、ここで止める訳にはいかない。
「という事は買い損かっ?
こんなの最初から入る上級者なんているのか!」
チカラは食って掛かる。
「先走りが多い人だと、スルッと入ってしまう事もあります。
しかしワタルさんの場合は徐々に広げていかないと無理そうです。」
中嶋は単に個人差で合わなかっただけだと、言わんばかりだ。
「なら拡張ってどうやるんだ?」
「拡張キッドがあります。
2ミリ、4ミリとありますので、少しずつ広げていかれては如何ですか?」
新たに別売りのキッドを持ってきた。
「また金が掛かるのか。
しっかりしてんな、この店は!」
「調教には時間とお金が掛かります。
その分、二人の達成感は一入です。
プレイする機会が増え、信頼度が増していきます。」
中嶋は二人を強調して言う。
「仕方ないな…。
2ミリを貰うか。」
チカラはまたしても先の想像をして、財布を緩めてしまう。
「おっ、おっ、凄い!
どんどん入っていく!」
ワタルが鈴口を見入る。
2ミリのカテーテルが戸惑う事なく入っていく。
「次回は4ミリ、そして6ミリ、次にプラグを試して下さい。
最後にプラグのリングを亀頭に噛ました時はきっと爽快な気分になります。」
中嶋がチカラの好奇心を煽った。
「尿道を圧迫されたMはあなたに首ったけになるでしょう。
アナルの圧迫はあっても、尿道の経験者は少ないです。
未開の領域を知った者は更なる刺激を求めてきます。
あなたは太いカテーテルを差し替えてあげれば良いのです。
それだけでMの心も身体もコントロール出来ます。」
「かっ、身体も…、コントロール出来るのか?」
気持ちが向いてくれるだけも充分なのに、それ以上を望めるというのか。
「ええ、カテーテルを膀胱まで進めれば、尿意に関係なく排出します。
あなたは意のままにMの放尿を管理出来るのです。
「俺の意のままに…。」
心地好い言葉を反芻する。
「4ミリと6ミリを買っていくから、用意しておいてくれ。」
「8ミリはどうしますか?」
「ああ、それも頼む…。」
ワタルが意のままになるなら、金額はどうでも良かった。
入り切った所で記念撮影する。
今日はまだ二合目だ。
頂はまだまだ先だった。
だが先の想像をするのは愉快この上ない。
トロンとした目付きのワタルを見て、チカラはミナトを凌駕した気分に浸る。
『次の拡張は何時してもらえますか?』
ワタルからのメールは直ぐに来た。
節操のない奴だと思いながらも、嬉しくて堪らない。
ナツキが信頼しているだけあって、中嶋の発言に嘘はなかった。
「最後に尿道プラグをクリアすれば、Mは四六時中あなたの事を思い続けるでしょ
う。」
釣りを貰う時に言われた言葉を思い出す。
これも間違いなさそうだ。
チカラは日時と場所を指定する。
ミナトと行こうとしたトレーニング施設のある発展場だ。
『お前の淫乱さを人前で見せ付けてやる。』
送信ボタンを押す指が震えた。
(つづく)
ワタルのペニスは萎え切っていた。
鈴口に差し込んだプラグは一センチも入ってない。
「どうなってんだ?」
チカラは中嶋を睨む。
「先程もお話しした通り、初心者には拡張が必要です。
元々、物を入れる所ではありませんから。」
確かに『上級者』という単語を聞いた覚えはある。
しかしそれはプレイ全般を意味し、尿道拡張を指すとは思わなかった。
にやにやするナツキを見て、手中に嵌った事を察する。
返品出来ない以上、ここで止める訳にはいかない。
「という事は買い損かっ?
こんなの最初から入る上級者なんているのか!」
チカラは食って掛かる。
「先走りが多い人だと、スルッと入ってしまう事もあります。
しかしワタルさんの場合は徐々に広げていかないと無理そうです。」
中嶋は単に個人差で合わなかっただけだと、言わんばかりだ。
「なら拡張ってどうやるんだ?」
「拡張キッドがあります。
2ミリ、4ミリとありますので、少しずつ広げていかれては如何ですか?」
新たに別売りのキッドを持ってきた。
「また金が掛かるのか。
しっかりしてんな、この店は!」
「調教には時間とお金が掛かります。
その分、二人の達成感は一入です。
プレイする機会が増え、信頼度が増していきます。」
中嶋は二人を強調して言う。
「仕方ないな…。
2ミリを貰うか。」
チカラはまたしても先の想像をして、財布を緩めてしまう。
「おっ、おっ、凄い!
どんどん入っていく!」
ワタルが鈴口を見入る。
2ミリのカテーテルが戸惑う事なく入っていく。
「次回は4ミリ、そして6ミリ、次にプラグを試して下さい。
最後にプラグのリングを亀頭に噛ました時はきっと爽快な気分になります。」
中嶋がチカラの好奇心を煽った。
「尿道を圧迫されたMはあなたに首ったけになるでしょう。
アナルの圧迫はあっても、尿道の経験者は少ないです。
未開の領域を知った者は更なる刺激を求めてきます。
あなたは太いカテーテルを差し替えてあげれば良いのです。
それだけでMの心も身体もコントロール出来ます。」
「かっ、身体も…、コントロール出来るのか?」
気持ちが向いてくれるだけも充分なのに、それ以上を望めるというのか。
「ええ、カテーテルを膀胱まで進めれば、尿意に関係なく排出します。
あなたは意のままにMの放尿を管理出来るのです。
「俺の意のままに…。」
心地好い言葉を反芻する。
「4ミリと6ミリを買っていくから、用意しておいてくれ。」
「8ミリはどうしますか?」
「ああ、それも頼む…。」
ワタルが意のままになるなら、金額はどうでも良かった。
入り切った所で記念撮影する。
今日はまだ二合目だ。
頂はまだまだ先だった。
だが先の想像をするのは愉快この上ない。
トロンとした目付きのワタルを見て、チカラはミナトを凌駕した気分に浸る。
『次の拡張は何時してもらえますか?』
ワタルからのメールは直ぐに来た。
節操のない奴だと思いながらも、嬉しくて堪らない。
ナツキが信頼しているだけあって、中嶋の発言に嘘はなかった。
「最後に尿道プラグをクリアすれば、Mは四六時中あなたの事を思い続けるでしょ
う。」
釣りを貰う時に言われた言葉を思い出す。
これも間違いなさそうだ。
チカラは日時と場所を指定する。
ミナトと行こうとしたトレーニング施設のある発展場だ。
『お前の淫乱さを人前で見せ付けてやる。』
送信ボタンを押す指が震えた。
(つづく)
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