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Chapter9(手駒編)
Chapter9-⑪【Damage】後編
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「だったら今度ミナトが来る時に会わせてやろうか?」
落ち込んだ顔を見て、不本意な言葉が口を衝く。
「えっ、マジですか!」
「ああ…、次に来た時にな…。
あいつの何処が良いんだ?顔か?」
見苦しいと知りながらも、遂聞いてしまう。
「勿論、顔もタイプだけど、やっぱ…、アレですよ。」
ワタルが卑猥な笑みを浮かべた。
忌々しいが、目的は達した様だ。
「アレって、ケツ叩きか?」
チカラは信じ難い思いで聞く。
「プラス、ローターぶっ込んでのアナル拡張…。
あんな恥ずかしいプレイは初めてで…。
未だにケツがヒリヒリする度にミナトさんを思い出しちゃうんです。」
頬を染めたワタルが告白した。
チカラはMの心情を理解出来ない。
Sはプレイが終われば、すっきりする。
相手を思い出したり、プレイを反芻する事等なかった。
『だがMは違う。』
自分にリピーターがいない訳を知る。
中途半端なプレイはMにもう一度と思わせなかったのだ。
バリカンなら床屋でも出来るし、その気になれば自分でも出来る。
ケツを掘るなら、ディルドやバイブがあった。
しかしケツ叩きは相手がいないと成立しない。
その差を知り、愕然とする。
『こいつを虜にするには?
どんな辱しめなら、ミナトに勝てるんだ?』
難問に立ち向かうが、思考回路はエラーを表示するだけだった。
「おいっ、決まったか?」
煙草臭いナツキが戻ってきた。
「いや、まだ。
買うつもりなかったから、そう簡単に決まらないんだ。」
言い訳を口にする。
「さっさとしねぇと、次の客が来ちまうぞ。」
「そう急かすなよ。
折角撮影出来るなら、思い切りサディスティックな画像を撮りたいと思ってな。」
思考を言葉にして、整理する。
『ミナトに勝る責めは何だ?
何をすれば、こいつは俺を思い出すんだ?』
店内を見渡すが、視覚的に訴えてくる物はない。
「だったら良い物があります。」
中嶋が会話に入ってきた。
「良いモンって?」
「上級者向けになりますが。」
言い訳じみた前置きをする。
「おう、金払うなら、その方が好都合だ。」
チカラはワタルを見る。
事の成り行きに目をギラギラさせていた。
どう見ても、初心者って事はあり得ない。
「これなんてどうですか?」
中嶋がシルバーの棒状の物を差し出す。
先端にリングが付いていた。
「何だ、それ?
どうやって使うんだ?」
チカラにはその用途がさっぱり分からない。
「これは尿道プラグです。
名前の通り、尿道に差し込みます。」
「そっ、そんな事出来るのか?」
聞き返す声が大きくなる。
「ええ、出来ます。
ただ慣れが必要ですが。
アナルと同じく拡張させていきます。
徐々に太いのを挿していく喜びはSとMに共通します。」
中嶋は左手で筒を作ると、その中へプラグを入れてみせた。
「細いプラグに慣れたMはもっと太いプラグを欲します。
それが待ち遠しいMはよりあなたへ傾倒するでしょう。
まずは当店のモデルで試してみたら如何ですか?」
ナツキはその説明を聞いて、ニンマリ笑う。
チカラがプラグを買うのは間違いない。
ただワタルに出来るか、疑問が残る。
セイルが入れているのを見たが、あの一物だから可能に思えたのだ。
「だったら買うぜ。
これで撮影させてもらうぞ。」
「ありがとうございます。
但し、物が物だけに返品は出来ません。」
中嶋は釘を刺すのも忘れない。
(つづく)
落ち込んだ顔を見て、不本意な言葉が口を衝く。
「えっ、マジですか!」
「ああ…、次に来た時にな…。
あいつの何処が良いんだ?顔か?」
見苦しいと知りながらも、遂聞いてしまう。
「勿論、顔もタイプだけど、やっぱ…、アレですよ。」
ワタルが卑猥な笑みを浮かべた。
忌々しいが、目的は達した様だ。
「アレって、ケツ叩きか?」
チカラは信じ難い思いで聞く。
「プラス、ローターぶっ込んでのアナル拡張…。
あんな恥ずかしいプレイは初めてで…。
未だにケツがヒリヒリする度にミナトさんを思い出しちゃうんです。」
頬を染めたワタルが告白した。
チカラはMの心情を理解出来ない。
Sはプレイが終われば、すっきりする。
相手を思い出したり、プレイを反芻する事等なかった。
『だがMは違う。』
自分にリピーターがいない訳を知る。
中途半端なプレイはMにもう一度と思わせなかったのだ。
バリカンなら床屋でも出来るし、その気になれば自分でも出来る。
ケツを掘るなら、ディルドやバイブがあった。
しかしケツ叩きは相手がいないと成立しない。
その差を知り、愕然とする。
『こいつを虜にするには?
どんな辱しめなら、ミナトに勝てるんだ?』
難問に立ち向かうが、思考回路はエラーを表示するだけだった。
「おいっ、決まったか?」
煙草臭いナツキが戻ってきた。
「いや、まだ。
買うつもりなかったから、そう簡単に決まらないんだ。」
言い訳を口にする。
「さっさとしねぇと、次の客が来ちまうぞ。」
「そう急かすなよ。
折角撮影出来るなら、思い切りサディスティックな画像を撮りたいと思ってな。」
思考を言葉にして、整理する。
『ミナトに勝る責めは何だ?
何をすれば、こいつは俺を思い出すんだ?』
店内を見渡すが、視覚的に訴えてくる物はない。
「だったら良い物があります。」
中嶋が会話に入ってきた。
「良いモンって?」
「上級者向けになりますが。」
言い訳じみた前置きをする。
「おう、金払うなら、その方が好都合だ。」
チカラはワタルを見る。
事の成り行きに目をギラギラさせていた。
どう見ても、初心者って事はあり得ない。
「これなんてどうですか?」
中嶋がシルバーの棒状の物を差し出す。
先端にリングが付いていた。
「何だ、それ?
どうやって使うんだ?」
チカラにはその用途がさっぱり分からない。
「これは尿道プラグです。
名前の通り、尿道に差し込みます。」
「そっ、そんな事出来るのか?」
聞き返す声が大きくなる。
「ええ、出来ます。
ただ慣れが必要ですが。
アナルと同じく拡張させていきます。
徐々に太いのを挿していく喜びはSとMに共通します。」
中嶋は左手で筒を作ると、その中へプラグを入れてみせた。
「細いプラグに慣れたMはもっと太いプラグを欲します。
それが待ち遠しいMはよりあなたへ傾倒するでしょう。
まずは当店のモデルで試してみたら如何ですか?」
ナツキはその説明を聞いて、ニンマリ笑う。
チカラがプラグを買うのは間違いない。
ただワタルに出来るか、疑問が残る。
セイルが入れているのを見たが、あの一物だから可能に思えたのだ。
「だったら買うぜ。
これで撮影させてもらうぞ。」
「ありがとうございます。
但し、物が物だけに返品は出来ません。」
中嶋は釘を刺すのも忘れない。
(つづく)
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