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Chapter9(手駒編)
Chapter9-⑧【なぜ?の嵐】後編
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「アドレスを書いて下さい。
画像はメールに添付して送ります。」
ナツキはその言葉を床の上で聞いた。
「大体…、何でそんなモン持ち歩いてんだ?」
流石のナツキにも、覇気がない。
「あっ、これですか?
最近、普通のSMじゃ物足りなくて。
沖縄じゃ、これ使う相手なんていないし。
東京来たから、その手のサロンに行くつもりだったんです。
まさかナツキさんに試せるとは超ラッキーです。」
有頂天のミナトは医療用クスコをパカパカ動かして見せた。
特大ローターを入れたまま、クスコで固定され、鞭打ちされたのだ。
正にぐうの音も出ない。
「お前はSMの女王様か!」
ナツキはチカラから本当のミナトの性癖を聞いていなかったのだ。
「しかもこの競泳水着も買えたし。
女性用水着を買うのって、恥ずかしくて。
ここって、何でも揃っているんですね。
めちゃ気に入りました。
また買いに来ます。」
余程気に入った様で、水着の上にショートジーンズを穿いていた。
「えっ?これミナト?
こっちはナツキさん?
えっ?えっ?えっ???」
チカラの疑問符で埋もれそうだ。
「お前にはマジ感謝してるよ。
良くぞ、ナツキさんの店を紹介してくれた!」
チカラの手を掴むと、テーブルの上で大きく振った。
「だったら俺も行く!」
手を振り払ったチカラが席を立つ。
「残念だが、今日はもう閉めてたぜ。
体力が持たないって。
まあ、座れ。
話を聞けよ。」
ミナトは宥める。
「えっ、あのナツキさんの体力が尽きた!
なっ、何がアナル崩壊だ!
俺が先にナツキさんと知り合ったんだぞ!」
今度は感嘆符が止まらない。
「馬鹿、声がデケェよ。
そうカッカするな。
お前だって、買えば同じ事が出来るさ。」
ミナトは周囲の客が反応していない事に安堵する。
「で、湊川の巨根はどうしたんだ?」
ミナトは顔を寄せて聞く。
「ああ、セイルか…。
夏に一度来た切りだ。」
チカラが溜め息交じりに答えた。
「お前は行ってないのか?
お前好みの南国顔のド変態なんて滅多にいないぜ。」
上手く行っていると思っていたミナトは拍子抜けだ。
「沖縄との遠距離なんて、所詮無理だ。
金と暇がねぇよ。」
張りのないトーンに心情を察する。
「まあ、そうだよな。
俺達みたいなマイナーな性癖って、つくづく損だよな。
ルックスと性癖がマッチする奴と知り合うなんて、宝くじ並の確率だもんな。」
ミナトも日頃の思いを吐露する。
「全くだ。挙げ句の果てに面白可笑しく言われるんだからな。
大袈裟な噂だけが独り歩き。
ホント、口の堅い奴じゃないと、本性晒せないよな。」
チカラも思いは同じだった。
「だったらさ、やってみないか?
口の堅い奴と。」
ミナトはテーブルの下で足を伸ばす。
ブーツで股間を押すと、力強い反発が返ってきた。
「えっ、ミナトと?今更?」
大きな黒目が溢れ落ちそうな程、瞳が見開く。
「ああ、今更な。但し…。」
ミナトはバッグを引き寄せた。
(つづく)
画像はメールに添付して送ります。」
ナツキはその言葉を床の上で聞いた。
「大体…、何でそんなモン持ち歩いてんだ?」
流石のナツキにも、覇気がない。
「あっ、これですか?
最近、普通のSMじゃ物足りなくて。
沖縄じゃ、これ使う相手なんていないし。
東京来たから、その手のサロンに行くつもりだったんです。
まさかナツキさんに試せるとは超ラッキーです。」
有頂天のミナトは医療用クスコをパカパカ動かして見せた。
特大ローターを入れたまま、クスコで固定され、鞭打ちされたのだ。
正にぐうの音も出ない。
「お前はSMの女王様か!」
ナツキはチカラから本当のミナトの性癖を聞いていなかったのだ。
「しかもこの競泳水着も買えたし。
女性用水着を買うのって、恥ずかしくて。
ここって、何でも揃っているんですね。
めちゃ気に入りました。
また買いに来ます。」
余程気に入った様で、水着の上にショートジーンズを穿いていた。
「えっ?これミナト?
こっちはナツキさん?
えっ?えっ?えっ???」
チカラの疑問符で埋もれそうだ。
「お前にはマジ感謝してるよ。
良くぞ、ナツキさんの店を紹介してくれた!」
チカラの手を掴むと、テーブルの上で大きく振った。
「だったら俺も行く!」
手を振り払ったチカラが席を立つ。
「残念だが、今日はもう閉めてたぜ。
体力が持たないって。
まあ、座れ。
話を聞けよ。」
ミナトは宥める。
「えっ、あのナツキさんの体力が尽きた!
なっ、何がアナル崩壊だ!
俺が先にナツキさんと知り合ったんだぞ!」
今度は感嘆符が止まらない。
「馬鹿、声がデケェよ。
そうカッカするな。
お前だって、買えば同じ事が出来るさ。」
ミナトは周囲の客が反応していない事に安堵する。
「で、湊川の巨根はどうしたんだ?」
ミナトは顔を寄せて聞く。
「ああ、セイルか…。
夏に一度来た切りだ。」
チカラが溜め息交じりに答えた。
「お前は行ってないのか?
お前好みの南国顔のド変態なんて滅多にいないぜ。」
上手く行っていると思っていたミナトは拍子抜けだ。
「沖縄との遠距離なんて、所詮無理だ。
金と暇がねぇよ。」
張りのないトーンに心情を察する。
「まあ、そうだよな。
俺達みたいなマイナーな性癖って、つくづく損だよな。
ルックスと性癖がマッチする奴と知り合うなんて、宝くじ並の確率だもんな。」
ミナトも日頃の思いを吐露する。
「全くだ。挙げ句の果てに面白可笑しく言われるんだからな。
大袈裟な噂だけが独り歩き。
ホント、口の堅い奴じゃないと、本性晒せないよな。」
チカラも思いは同じだった。
「だったらさ、やってみないか?
口の堅い奴と。」
ミナトはテーブルの下で足を伸ばす。
ブーツで股間を押すと、力強い反発が返ってきた。
「えっ、ミナトと?今更?」
大きな黒目が溢れ落ちそうな程、瞳が見開く。
「ああ、今更な。但し…。」
ミナトはバッグを引き寄せた。
(つづく)
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