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Chapter9(手駒編)
Chapter9-⑤【へそ曲がり】前編
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「怪しい臭いがプンプンしませんか?」
ワタルが鼻を鳴らしながら、聞いてきた。
チェーンを外す音がすると、再び扉が開いた。
「料金は一人二千円で、時間は自由。
格好は服を着ててもいいし、マッパもあり。
何か質問ある?」
赤い紐タンクに同色のビキニを穿いたモヒカンが聞く。
「中嶋はいるか?」
「ナカジーはまだ来てないな。
直ぐに来ると思うから、好きにしてなよ。
ロッカーはそこにあるから。」
モヒカンはそう言うと、奥へ引っ込んだ。
「横柄な態度ですね。
あれじゃ、評判が悪いのも納得ですよ。」
ワタルが財布を仕舞いながら文句を言う。
「まあそうカリカリすんな。
ああいう奴の方が根はいいって事もあるんだぜ。」
ナツキは思いとは逆の事を口にした。
ロッカーに服を入れ、、手前の部屋に入ってみる。
大型のテレビにはエロビデオが流れていた。
モザイクなしの洋物だだ。
ひたすらデカいペニスがアナルを出入りしている。
白人男性の大袈裟な喘ぎ声が室内に響く。
テレビの前にはソファーがあり、六尺を締めた小太りな年輩者が座っている。
一人かと思って近付くと、年配者の腿の上に素っ裸の若いマッチョが寝ていた。
「タクさんのテクニックは最高だよ。
ねー、もう一発やらない?」
若い男は一瞬ナツキを見たが、直ぐに年配者に視線を戻す。
「俺も若ければやりたい所だが、息子がもう元気がないんだ。」
「えー、そんな事言わないで、やろうよ。」
マッチョはソファーから飛び降りると、年配者の股間に顔を埋める。
六尺の脇から出ているショボくれたペニスを咥えると、ナツキにウインクした。
「何か変な所に来ちゃいましたね。
あんなマッチョなら、もっといい男とやればいいのに。」
ワタルが怪訝な顔をする。
ナツキは次の部屋へ向かう。
カーテンを潜ると、中は薄暗い。
「くせぇ!」
充満した雄の臭いにワタルが顔を顰める。
「おおっ…。」
「たまんねぇ…。」
呻き声が重なりあう。
目が慣れてくると、三つの影が連結していた。
「こっちは3Pか。
随分、派手ですね。」
ワタルは溜め息を漏らす。
ナツキは三連結の先頭の男を見詰める。
暗闇に赤いタンクが揺れていたのだ。
リビングに戻ると中嶋がマッチョと話していた。
「あっ、ナツキさん、もう来てたんですか。」
身体にフィットした黒いウェアを着込んだ中嶋は店での印象と違う。
『丸で忍者だな。』
普段はオーバーサイズの服を着ていたので、初めてその体型を知る。
筋肉は大きくないが、柔軟で引き締まった印象だ。
生真面目な男らしく、コツコツとトレーニングしているのだろう。
石橋でも叩いてから渡る男だと思っていた。
だが得体の知れない薬を躊躇なく、飲み込む大胆さも持ち合わせている。
見た目を額面通りに受け取ってはいけない事を頭に叩き込む。
舐めて掛かると、足下を掬われそうだ。
「こいつ親友のナナト。
私が休む時は店に入ってもらってます。」
中嶋がマッチョを紹介した。
「この人が新しいオーナーですか。
宜しくお願いします。」
裸のマッチョが頭を下げる。
だがパイパンのぺニスは上を向いたままだ。
(つづく)
ワタルが鼻を鳴らしながら、聞いてきた。
チェーンを外す音がすると、再び扉が開いた。
「料金は一人二千円で、時間は自由。
格好は服を着ててもいいし、マッパもあり。
何か質問ある?」
赤い紐タンクに同色のビキニを穿いたモヒカンが聞く。
「中嶋はいるか?」
「ナカジーはまだ来てないな。
直ぐに来ると思うから、好きにしてなよ。
ロッカーはそこにあるから。」
モヒカンはそう言うと、奥へ引っ込んだ。
「横柄な態度ですね。
あれじゃ、評判が悪いのも納得ですよ。」
ワタルが財布を仕舞いながら文句を言う。
「まあそうカリカリすんな。
ああいう奴の方が根はいいって事もあるんだぜ。」
ナツキは思いとは逆の事を口にした。
ロッカーに服を入れ、、手前の部屋に入ってみる。
大型のテレビにはエロビデオが流れていた。
モザイクなしの洋物だだ。
ひたすらデカいペニスがアナルを出入りしている。
白人男性の大袈裟な喘ぎ声が室内に響く。
テレビの前にはソファーがあり、六尺を締めた小太りな年輩者が座っている。
一人かと思って近付くと、年配者の腿の上に素っ裸の若いマッチョが寝ていた。
「タクさんのテクニックは最高だよ。
ねー、もう一発やらない?」
若い男は一瞬ナツキを見たが、直ぐに年配者に視線を戻す。
「俺も若ければやりたい所だが、息子がもう元気がないんだ。」
「えー、そんな事言わないで、やろうよ。」
マッチョはソファーから飛び降りると、年配者の股間に顔を埋める。
六尺の脇から出ているショボくれたペニスを咥えると、ナツキにウインクした。
「何か変な所に来ちゃいましたね。
あんなマッチョなら、もっといい男とやればいいのに。」
ワタルが怪訝な顔をする。
ナツキは次の部屋へ向かう。
カーテンを潜ると、中は薄暗い。
「くせぇ!」
充満した雄の臭いにワタルが顔を顰める。
「おおっ…。」
「たまんねぇ…。」
呻き声が重なりあう。
目が慣れてくると、三つの影が連結していた。
「こっちは3Pか。
随分、派手ですね。」
ワタルは溜め息を漏らす。
ナツキは三連結の先頭の男を見詰める。
暗闇に赤いタンクが揺れていたのだ。
リビングに戻ると中嶋がマッチョと話していた。
「あっ、ナツキさん、もう来てたんですか。」
身体にフィットした黒いウェアを着込んだ中嶋は店での印象と違う。
『丸で忍者だな。』
普段はオーバーサイズの服を着ていたので、初めてその体型を知る。
筋肉は大きくないが、柔軟で引き締まった印象だ。
生真面目な男らしく、コツコツとトレーニングしているのだろう。
石橋でも叩いてから渡る男だと思っていた。
だが得体の知れない薬を躊躇なく、飲み込む大胆さも持ち合わせている。
見た目を額面通りに受け取ってはいけない事を頭に叩き込む。
舐めて掛かると、足下を掬われそうだ。
「こいつ親友のナナト。
私が休む時は店に入ってもらってます。」
中嶋がマッチョを紹介した。
「この人が新しいオーナーですか。
宜しくお願いします。」
裸のマッチョが頭を下げる。
だがパイパンのぺニスは上を向いたままだ。
(つづく)
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