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Chapter9(手駒編)
Chapter9-②【Reboot!!!】後編
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「ナツキさん、いますか?」
ワタルの顔が覗いた。
「おう、こっちへ来い。
お前にピッタリのバイトを紹介してやる。」
手招きして、呼び寄せる。
「あれっ、ナツキさん少し感じが変わりましたね。
髪の毛があるし、話し方も微妙に違いませんか?」
ワタルがまじまじと見た。
昼行灯と思っていた男がナツキの小さな変化に気付く。
『使い方によっては役に立つかもな。』
神志那の元を離れ、話し方を真似たり、ラバースーツを着る必要がなくなった。
いささかラバーには飽きていたのだ。
着るのに何十分も掛かる面倒臭さに辟易していた。
着終わった後のメンテナンス等、自分でやった事はない。
究極のエロスは究極の煩わしさを伴った。
息苦しさを感じるだけなら、全頭マスクで充分だ。
マンネリ感を拭い切れずにいたナツキにとって、いい潮時だった。
「バイトって、ここでですか?」
赤い照明がワタルの顔に陰影を作る。
不安さを一層強調した。
『これで度胸があれば文句ねぇのにな。』
「お前、イベントの即売会でラバースーツ買えなかっただろ。」
「はい、あまりに高いので諦めました。」
「だったら着せてやるよ。
しかも金払ってな。」
「えっ!」
不安な表情に淫靡さが交じる。
「裸になれ。」
ナツキの指示にワタルは服を脱ぐ。
脂肪の乗った筋肉には小さ過ぎるビキニだ。
「それもだ。裸と言っただろ。」
その言葉にワタルは中嶋を見た。
第三者の視線が気になるのかと思ったが、そうではないらしい。
ワタルは中嶋を挑発する様にビキニをゆっくり下ろす。
ビキニに引き摺られぺニスが下を向く。
薄い生地に亀頭が浮かび上がった。
『もしかしてこいつは度胸がない振りをしてるだけなのか?』
「折角デジカメ持ってきたんだ。
撮ってやれよ。」
中嶋が慌てて、カメラを構える。
オドオドした表情の消えたワタルはレンズに向かって股間を突き出した。
後頭部で両手を組むと、二頭筋が大きく膨らんだ。
半開きの口から赤い舌が伸びる。
ファインダーを覗く顔が赤く染まっていく。
ナツキはレジ脇に置いてある潤滑油に手を伸ばす。
『どうせこの後はオイル塗れになるんだからな。』
首筋でボトルを握る。
ドロッとした液体が大胸筋の狭間へ流れ込む。
そこを通過した液体は臍を抜け、ビキニに達した。
オイルの染み込んだ生地が肉体と同化していく。
亀頭の割れ目も浮き立つ血管も透けて見える。
真っ赤に染まった中嶋の顔から生真面目さは消えていた。
ナツキはワタルの背後に立ち、素早くてラバーマスクを被せる。
「おおっ!」
マスクが顔に張り付き、別人の様だ。
中嶋はシャッターを押す事も忘れ、無機質な表情に見惚れていた。
「ふっ、ふっ、ふう…。」
呼吸が荒くなったワタルが身悶える。
欲求の捌け口を必死に探していた。
ナツキは次に着せるラバーに視線を定める。
「おらっ、手が止まってるぞ。
チラシ作るんだから、しっかり撮れ。
60万がパアになるぞ。」
その声で中嶋がリブートした。
(つづく)
ワタルの顔が覗いた。
「おう、こっちへ来い。
お前にピッタリのバイトを紹介してやる。」
手招きして、呼び寄せる。
「あれっ、ナツキさん少し感じが変わりましたね。
髪の毛があるし、話し方も微妙に違いませんか?」
ワタルがまじまじと見た。
昼行灯と思っていた男がナツキの小さな変化に気付く。
『使い方によっては役に立つかもな。』
神志那の元を離れ、話し方を真似たり、ラバースーツを着る必要がなくなった。
いささかラバーには飽きていたのだ。
着るのに何十分も掛かる面倒臭さに辟易していた。
着終わった後のメンテナンス等、自分でやった事はない。
究極のエロスは究極の煩わしさを伴った。
息苦しさを感じるだけなら、全頭マスクで充分だ。
マンネリ感を拭い切れずにいたナツキにとって、いい潮時だった。
「バイトって、ここでですか?」
赤い照明がワタルの顔に陰影を作る。
不安さを一層強調した。
『これで度胸があれば文句ねぇのにな。』
「お前、イベントの即売会でラバースーツ買えなかっただろ。」
「はい、あまりに高いので諦めました。」
「だったら着せてやるよ。
しかも金払ってな。」
「えっ!」
不安な表情に淫靡さが交じる。
「裸になれ。」
ナツキの指示にワタルは服を脱ぐ。
脂肪の乗った筋肉には小さ過ぎるビキニだ。
「それもだ。裸と言っただろ。」
その言葉にワタルは中嶋を見た。
第三者の視線が気になるのかと思ったが、そうではないらしい。
ワタルは中嶋を挑発する様にビキニをゆっくり下ろす。
ビキニに引き摺られぺニスが下を向く。
薄い生地に亀頭が浮かび上がった。
『もしかしてこいつは度胸がない振りをしてるだけなのか?』
「折角デジカメ持ってきたんだ。
撮ってやれよ。」
中嶋が慌てて、カメラを構える。
オドオドした表情の消えたワタルはレンズに向かって股間を突き出した。
後頭部で両手を組むと、二頭筋が大きく膨らんだ。
半開きの口から赤い舌が伸びる。
ファインダーを覗く顔が赤く染まっていく。
ナツキはレジ脇に置いてある潤滑油に手を伸ばす。
『どうせこの後はオイル塗れになるんだからな。』
首筋でボトルを握る。
ドロッとした液体が大胸筋の狭間へ流れ込む。
そこを通過した液体は臍を抜け、ビキニに達した。
オイルの染み込んだ生地が肉体と同化していく。
亀頭の割れ目も浮き立つ血管も透けて見える。
真っ赤に染まった中嶋の顔から生真面目さは消えていた。
ナツキはワタルの背後に立ち、素早くてラバーマスクを被せる。
「おおっ!」
マスクが顔に張り付き、別人の様だ。
中嶋はシャッターを押す事も忘れ、無機質な表情に見惚れていた。
「ふっ、ふっ、ふう…。」
呼吸が荒くなったワタルが身悶える。
欲求の捌け口を必死に探していた。
ナツキは次に着せるラバーに視線を定める。
「おらっ、手が止まってるぞ。
チラシ作るんだから、しっかり撮れ。
60万がパアになるぞ。」
その声で中嶋がリブートした。
(つづく)
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