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Chapter8(男童編)
Chapter8-④【立ちっぱなしのBad Boy】後編
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「なら俺みたいなマニアの為にこれを着ろ。
お前も他のゴーゴーと同じじゃ、詰まらんだろ。」
ナツキは袋を渡す。
「マジっすか。
勝手に衣装変えたら、オーガナイザーに怒られますよ。」
そう言いながらも、袋を受け取った。
「えっ、何でビキニにハリガタが付いているんですか?」
ワタルがニヤリと笑う。
「客を煽る為だ。
それを穿いて、尻を振って挑発しろ。
客が熱狂すれば、主催者は大喜びするぜ。」
マニアのワタルが拒む理由はなくなった。
「でも…、契約違反すると、今後の仕事に差し支えが…。」
揺らぎだした気持ちが手に取る様に分かる。
後一押しだ。
「あの中坊も、そんな地味な格好だからノリが悪いぜ。
お前の魅力で、楽しませてやれよ。」
袋の中を見ていた視線がミサキに移った。
煽り台の上のワタルを満足げに眺める。
一人だけ小さなビキニ姿だ。
アナルの膨らみにより、誰しも異物の存在を知った。
「あのビキニのゴーゴー、めちゃエロいよな。
俺さ、勃起しっぱなしだよ。」
背後から上擦った声が聞こえてきた。
「ワタルだろ。
前はパッとしなかったけど、最近はっちゃけちゃってさ。
俺もミッチー推しから乗り換えたんだ。
あー、あのケツマン犯してぇ!」
連れの反応に笑いが止まらない。
他のゴーゴーが縦ノリで煽る中、一人だけ腰をくねらせ、卑猥な挑発を繰り返す。
真下のミサキは突き上げ両手の隙間からワタルを見ていた。
「釣れたな。」
ナツキもビートに合わせ、腰を振りだす。
人が溢れるフロアだが、ぶつかる者はいなかった。
「何だ、あのマスクマン。
不気味過ぎる。
おい、笑ってるぜ。」
背中合わせのタケルが声を掛けてきた。
「俺もさっきから気になってた。
半透明でうっすら分かる素顔が余計に怖い。」
ミサキも頷く。
「丸でモーゼの奇跡だな。
奴の周りだけガラガラだ。」
「あのキテレツ振りはヤクでもやってそうだし。
誰も関わりたくないさ。」
見上げると、ビキニ姿のゴーゴーが尻を突き出し挑発してきた。
膨らんだアナルが淫靡に蠢く。
ミサキは唇に舌を這わすと、腰を前後に動かす。
「お前もさっきみたく、ちょっかい出すなよ。
マスクマンの喘ぎ声を聞きたいとか言ってな。」
「さっきは向こうが先に吹っ掛けてきたんだ。
あれは正当防衛さ。
それに俺はもうターゲットを決めたし。
何ならタケルがあのマスクマン犯してくれば。」
ミサキはジャンプスーツのフロントジッパーをゆっくり下ろす。
ゴーゴーの動きが止まり、ジッパーの行方を見守るのが分かる。
微かに亀頭が見える位置で指を離す。
ゴーゴーが舞台から降りた。
頃合いから、休憩だと踏む。
「ちょっと小便行ってくるよ。」
タケルに声を掛けると、便所へ向かう。
ミサキはフロアの便所を通り過ぎ、スタッフ用の通路に入った。
目深に帽子を被り、警備員に挨拶する。
「お疲れ。」
年配の警備員は手を上げるだけで、咎める事はない。
耳栓をしている警備員にとって、ここは最悪の職場なのだろう。
(つづく)
お前も他のゴーゴーと同じじゃ、詰まらんだろ。」
ナツキは袋を渡す。
「マジっすか。
勝手に衣装変えたら、オーガナイザーに怒られますよ。」
そう言いながらも、袋を受け取った。
「えっ、何でビキニにハリガタが付いているんですか?」
ワタルがニヤリと笑う。
「客を煽る為だ。
それを穿いて、尻を振って挑発しろ。
客が熱狂すれば、主催者は大喜びするぜ。」
マニアのワタルが拒む理由はなくなった。
「でも…、契約違反すると、今後の仕事に差し支えが…。」
揺らぎだした気持ちが手に取る様に分かる。
後一押しだ。
「あの中坊も、そんな地味な格好だからノリが悪いぜ。
お前の魅力で、楽しませてやれよ。」
袋の中を見ていた視線がミサキに移った。
煽り台の上のワタルを満足げに眺める。
一人だけ小さなビキニ姿だ。
アナルの膨らみにより、誰しも異物の存在を知った。
「あのビキニのゴーゴー、めちゃエロいよな。
俺さ、勃起しっぱなしだよ。」
背後から上擦った声が聞こえてきた。
「ワタルだろ。
前はパッとしなかったけど、最近はっちゃけちゃってさ。
俺もミッチー推しから乗り換えたんだ。
あー、あのケツマン犯してぇ!」
連れの反応に笑いが止まらない。
他のゴーゴーが縦ノリで煽る中、一人だけ腰をくねらせ、卑猥な挑発を繰り返す。
真下のミサキは突き上げ両手の隙間からワタルを見ていた。
「釣れたな。」
ナツキもビートに合わせ、腰を振りだす。
人が溢れるフロアだが、ぶつかる者はいなかった。
「何だ、あのマスクマン。
不気味過ぎる。
おい、笑ってるぜ。」
背中合わせのタケルが声を掛けてきた。
「俺もさっきから気になってた。
半透明でうっすら分かる素顔が余計に怖い。」
ミサキも頷く。
「丸でモーゼの奇跡だな。
奴の周りだけガラガラだ。」
「あのキテレツ振りはヤクでもやってそうだし。
誰も関わりたくないさ。」
見上げると、ビキニ姿のゴーゴーが尻を突き出し挑発してきた。
膨らんだアナルが淫靡に蠢く。
ミサキは唇に舌を這わすと、腰を前後に動かす。
「お前もさっきみたく、ちょっかい出すなよ。
マスクマンの喘ぎ声を聞きたいとか言ってな。」
「さっきは向こうが先に吹っ掛けてきたんだ。
あれは正当防衛さ。
それに俺はもうターゲットを決めたし。
何ならタケルがあのマスクマン犯してくれば。」
ミサキはジャンプスーツのフロントジッパーをゆっくり下ろす。
ゴーゴーの動きが止まり、ジッパーの行方を見守るのが分かる。
微かに亀頭が見える位置で指を離す。
ゴーゴーが舞台から降りた。
頃合いから、休憩だと踏む。
「ちょっと小便行ってくるよ。」
タケルに声を掛けると、便所へ向かう。
ミサキはフロアの便所を通り過ぎ、スタッフ用の通路に入った。
目深に帽子を被り、警備員に挨拶する。
「お疲れ。」
年配の警備員は手を上げるだけで、咎める事はない。
耳栓をしている警備員にとって、ここは最悪の職場なのだろう。
(つづく)
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