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Chapter8(男童編)
Chapter8-②【反抗期】後編
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「ナツキさん、社長がお帰りです。」
スタッフが呼びにきた。
「じゃ、またな。」
ナツキは煙草を揉み消すと、席を立つ。
「あっ、あの、連絡先を教えて貰えませんか?
良かったら…、ですが。」
ワタルも立ち上がる。
「携帯寄越せ。」
ナツキは最近やっと覚えた自分の番号を打ち込み、ワン切りした。
ゴーゴーならあの二人を知っていそうだ。
「最初にマスク被る時は相手してやる。」
そう言い残し、スタッフの後を追った。
「ガキは分かったか?」
クルマの中で神志那が聞いてきた。
「生意気そうな中坊っすよね。
はっきり顔を覚えたっすけど、奴が何を?」
ナツキは聞き返す。
神志那と中学生がどうしても結び付かない。
「奴が唯一、俺の思い通りにならんのだ。
このままだと死んでも、死にきれん。」
例え話にしても大袈裟だと訝しがる。
「まさかショタ専じゃないすっよね!」
まさかと思いながらも聞いてしまう。
「違う…。奴は息子なんだ。」
詰まらない冗談かと思った。
「むっ、息子って、結婚してるんですか?」
やっとの思いで、言葉を吐き出す。
「結婚はしておらん。
認知しただけだ。」
益々車内が重苦しくなる。
「名前はミサキ、今年14になる。
中学にも行かず、一緒にいたタケルという奴とクラブで遊び回ってる。
何とか中学、いや、高校位は卒業して欲しいんだ。」
大学中退のナツキには荷が重い話だ。
「って事はオカマ…、ゲイっすか?」
殊更明るく聞く。
「ああ、残念ながら、俺の血を引いたらしい。」
神志那が低いトーンで答えた。
ナツキは早く車内から脱出したいと願う。
「で、一つ頼みがある。」
『ほらっ、来た。』と内心思う。
『こんな面倒な話、俺には無理だ。
これこそトモヤに頼め。』
両肩の重みに押し潰されそうだ。
半透明のマスクマン同士が唇を重ねる。
ラバーの味がするだけだが、それが余計に欲望を掻き立てた。
奇異な性癖を持つ者だけが得られる特別な感情だ。
「今日も顔を見せてくれないのですか?
見れないとなると、余計に見たくなります。」
煙草に火を点けたナツキにワタルが聞く。
ナツキはホテルを指定し、全頭マスクを被り待機していた。
「まあな。その方がお前も興奮するだろ。
俺はこの半透明が素顔なんだ。」
「たっ、確かに。
それが素顔だったら、めちゃ欲情しちゃいます。」
震える掌がナツキの頭を撫でる。
丸で宝物を扱う様に。
「おらっ、自分でジッパーを下げて、跨がってこい。」
煙草を咥えたまま言う。
「うっ、うっす!」
煙の中にワタルが入ってきた。
コンドームの必要のないぺニスシース付きのスパッツは頗る便利だ。
良く考えたなと、感心する。
下げたジッパーから中に溜まっていた汗が流出した。
濡れたぺニスシースをアナルが覆う。
「おおっ…。」
声を漏らすワタルの腰に手を掛けると、一気に引き寄せる。
「うおぉぉう!」
体内にラバーを感じたワタルは仰け反り、快楽を表した。
(つづく)
スタッフが呼びにきた。
「じゃ、またな。」
ナツキは煙草を揉み消すと、席を立つ。
「あっ、あの、連絡先を教えて貰えませんか?
良かったら…、ですが。」
ワタルも立ち上がる。
「携帯寄越せ。」
ナツキは最近やっと覚えた自分の番号を打ち込み、ワン切りした。
ゴーゴーならあの二人を知っていそうだ。
「最初にマスク被る時は相手してやる。」
そう言い残し、スタッフの後を追った。
「ガキは分かったか?」
クルマの中で神志那が聞いてきた。
「生意気そうな中坊っすよね。
はっきり顔を覚えたっすけど、奴が何を?」
ナツキは聞き返す。
神志那と中学生がどうしても結び付かない。
「奴が唯一、俺の思い通りにならんのだ。
このままだと死んでも、死にきれん。」
例え話にしても大袈裟だと訝しがる。
「まさかショタ専じゃないすっよね!」
まさかと思いながらも聞いてしまう。
「違う…。奴は息子なんだ。」
詰まらない冗談かと思った。
「むっ、息子って、結婚してるんですか?」
やっとの思いで、言葉を吐き出す。
「結婚はしておらん。
認知しただけだ。」
益々車内が重苦しくなる。
「名前はミサキ、今年14になる。
中学にも行かず、一緒にいたタケルという奴とクラブで遊び回ってる。
何とか中学、いや、高校位は卒業して欲しいんだ。」
大学中退のナツキには荷が重い話だ。
「って事はオカマ…、ゲイっすか?」
殊更明るく聞く。
「ああ、残念ながら、俺の血を引いたらしい。」
神志那が低いトーンで答えた。
ナツキは早く車内から脱出したいと願う。
「で、一つ頼みがある。」
『ほらっ、来た。』と内心思う。
『こんな面倒な話、俺には無理だ。
これこそトモヤに頼め。』
両肩の重みに押し潰されそうだ。
半透明のマスクマン同士が唇を重ねる。
ラバーの味がするだけだが、それが余計に欲望を掻き立てた。
奇異な性癖を持つ者だけが得られる特別な感情だ。
「今日も顔を見せてくれないのですか?
見れないとなると、余計に見たくなります。」
煙草に火を点けたナツキにワタルが聞く。
ナツキはホテルを指定し、全頭マスクを被り待機していた。
「まあな。その方がお前も興奮するだろ。
俺はこの半透明が素顔なんだ。」
「たっ、確かに。
それが素顔だったら、めちゃ欲情しちゃいます。」
震える掌がナツキの頭を撫でる。
丸で宝物を扱う様に。
「おらっ、自分でジッパーを下げて、跨がってこい。」
煙草を咥えたまま言う。
「うっ、うっす!」
煙の中にワタルが入ってきた。
コンドームの必要のないぺニスシース付きのスパッツは頗る便利だ。
良く考えたなと、感心する。
下げたジッパーから中に溜まっていた汗が流出した。
濡れたぺニスシースをアナルが覆う。
「おおっ…。」
声を漏らすワタルの腰に手を掛けると、一気に引き寄せる。
「うおぉぉう!」
体内にラバーを感じたワタルは仰け反り、快楽を表した。
(つづく)
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