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Chapter8(男童編)
Chapter8-①【胸さわぎを頼むよ】後編
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「気合い入れてやれ!
バイト代払わんぞっ!」
男は一瞬、ポカンとした後、「うっす!」と声を張り上げた。
轟音の中、何を言われたか分からないが、叱責された事は理解したらしい。
ナツキを真似て、両腕を上げて腰を回し出した。
他の二人に比べ、大胸筋が立体的だ。
ベストのフロントジッパーが閉まり切っていない。
背後から剥き出しの大胸筋を掴む。
張りのある弾力が押し返してきた。
男のタイツのアナルジッパーを下げる。
押し込まれていた大殿筋が、解放を喜ぶ様に飛び出してきた。
流石のナツキも疲労感は否めない。
だがラバーに包まれた下半身は別だ。
固さを増したぺニスシースがアナルを狙う。
真下の客達がその行動に気付いた。
歓声が一際高まる。
ナツキは拳を突き上げ、歓声に応える。
汗が潤滑油代わりとなり、簡単に進入していく。
男の腰使いが激しくなった。
頭上に伸びていた手を掴む。
腹の上に乗せ、身体を反らす。
晒し者になった男のタイツから零れた液体が床を濡らした。
「休憩してこい。」
手首を離すと、男に言う。
足元が覚束ない様子で階段を下りていく。
暫くしてトモヤが戻ってきた。
ナツキは入れ替わりに舞台袖へ向かう。
休憩室に充満したザーメン臭を胸一杯に吸い込む。
疲労感が抜けていく。
気力が再び漲る。
臭いの発生源は直ぐに分かった。
濃厚な饐えた臭いはどんな栄養剤より効く。
ベンチに男がぐったり座っていた。
「おっ、お疲れ様です。」
男が声を絞り出す。
足首に付着したザーメンが生々しい。
ナツキは口のジッパーを開けると、煙草を咥える。
視線を犇々と感じた。
「マスク…、取らないんですか?」
「ああ、ラバーは俺の一部だからな。」
本当は神志那の命令だ。
理由は言わなかったが、イベント中は常時着用を言い渡されていた。
「私用と言っときながら、面倒な注文しやがって。」
そう言いながらもナツキは忠実に守っている。
「ラバーのイベントがこんなにキツイとは思わなくて。
高額なので飛び付いたのですが、サウナで踊っている感じです。
趣味は仕事にするもんじゃないですね。」
男が弱音を吐く。
「趣味か。
何て名前だ?」
ナツキは別の質問をする。
「ワタルです。」
「そんなしんどかったら、ここで止めてもいいぞ。
今迄の時給は払ってやる。
内はブラックじゃねぇから、安心しろ。」
ナツキが吐き出した煙が天井に上っていく。
ザーメンとヤニの混ざった臭いは一番の好物だ。
「いや、もう平気です。
少し休んで、大分楽になりました。
最後までやらないと、この支給品が貰えない契約なんです。」
ワタルが閉まってないベストの胸元を掴んだ。
「それに…。」
「それに、何だ?」
ナツキは先を促す。
「それにそのラバーマスクが欲しくて。
イベントの最後に即売会があるんです。
関係者だと、割引が大きいらしくて。
ここで辞めたら、割引がなくなっちゃうんで。」
ワタルが悪戯っ子の様に笑った。
(つづく)
バイト代払わんぞっ!」
男は一瞬、ポカンとした後、「うっす!」と声を張り上げた。
轟音の中、何を言われたか分からないが、叱責された事は理解したらしい。
ナツキを真似て、両腕を上げて腰を回し出した。
他の二人に比べ、大胸筋が立体的だ。
ベストのフロントジッパーが閉まり切っていない。
背後から剥き出しの大胸筋を掴む。
張りのある弾力が押し返してきた。
男のタイツのアナルジッパーを下げる。
押し込まれていた大殿筋が、解放を喜ぶ様に飛び出してきた。
流石のナツキも疲労感は否めない。
だがラバーに包まれた下半身は別だ。
固さを増したぺニスシースがアナルを狙う。
真下の客達がその行動に気付いた。
歓声が一際高まる。
ナツキは拳を突き上げ、歓声に応える。
汗が潤滑油代わりとなり、簡単に進入していく。
男の腰使いが激しくなった。
頭上に伸びていた手を掴む。
腹の上に乗せ、身体を反らす。
晒し者になった男のタイツから零れた液体が床を濡らした。
「休憩してこい。」
手首を離すと、男に言う。
足元が覚束ない様子で階段を下りていく。
暫くしてトモヤが戻ってきた。
ナツキは入れ替わりに舞台袖へ向かう。
休憩室に充満したザーメン臭を胸一杯に吸い込む。
疲労感が抜けていく。
気力が再び漲る。
臭いの発生源は直ぐに分かった。
濃厚な饐えた臭いはどんな栄養剤より効く。
ベンチに男がぐったり座っていた。
「おっ、お疲れ様です。」
男が声を絞り出す。
足首に付着したザーメンが生々しい。
ナツキは口のジッパーを開けると、煙草を咥える。
視線を犇々と感じた。
「マスク…、取らないんですか?」
「ああ、ラバーは俺の一部だからな。」
本当は神志那の命令だ。
理由は言わなかったが、イベント中は常時着用を言い渡されていた。
「私用と言っときながら、面倒な注文しやがって。」
そう言いながらもナツキは忠実に守っている。
「ラバーのイベントがこんなにキツイとは思わなくて。
高額なので飛び付いたのですが、サウナで踊っている感じです。
趣味は仕事にするもんじゃないですね。」
男が弱音を吐く。
「趣味か。
何て名前だ?」
ナツキは別の質問をする。
「ワタルです。」
「そんなしんどかったら、ここで止めてもいいぞ。
今迄の時給は払ってやる。
内はブラックじゃねぇから、安心しろ。」
ナツキが吐き出した煙が天井に上っていく。
ザーメンとヤニの混ざった臭いは一番の好物だ。
「いや、もう平気です。
少し休んで、大分楽になりました。
最後までやらないと、この支給品が貰えない契約なんです。」
ワタルが閉まってないベストの胸元を掴んだ。
「それに…。」
「それに、何だ?」
ナツキは先を促す。
「それにそのラバーマスクが欲しくて。
イベントの最後に即売会があるんです。
関係者だと、割引が大きいらしくて。
ここで辞めたら、割引がなくなっちゃうんで。」
ワタルが悪戯っ子の様に笑った。
(つづく)
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