153 / 236
Chapter8(男童編)
Chapter8-①【胸さわぎを頼むよ】前編
しおりを挟む
「頼みがある。」
神志那が珍しい言い方をした。
「業務命令じゃないんすか?」
「ああ、私用だから、断っても構わん。
その時は、トモヤに頼む。」
忌々しい名前を出されたら、引き受けない訳にはいかない。
「どんな事っすか?」
「今度、中嶋の店でラバーウェアを扱う事にした。
その宣伝も兼ねて、イベントを行う。
そこでゴーゴーをやってくれ。」
私用の意味を理解する。
「ゴーゴーって、何すか?」
「煽り屋だ。
身体をくねらせて、客を挑発するだけだ。」
そんな簡単な事かと思う一方、納得出来ない事もある。
「だったらバイトで充分じゃないんすか?」
その質問をぶつけてみる。
「ああ、普通のゴーゴーならな。
だが今回はラバーを着て、長時間踊り続ける。
並の体力の奴では持たん。」
その理由がかりそめである事をナツキは察した。
「何だ、結局お前にも声が掛かったのか。」
控え室にトモヤがいた。
「お前一人じゃ、心配なんだろ。」
相変わらず嫌味な野郎だと、逆に感心する。
そこへ神志那が入ってきた。
三人のマッチョを従えている。
「バイト三人に全身ラバーは無理だ。
キャットスーツはナツキが着ろ。
トモヤは…。」
「俺はこれを着ていいっすか?」
ナツキは神志那の言葉を遮り、腰に巻いたタオルを取る。
「おおっ、何処で手にいれたんだ?
中々のデザインだ。
内のラインナップにも加えんとな。」
神志那が食らい付く。
マコトから奪ったラバースパッツだ。
「それに内のグローブとソックスを穿け。
更に全頭マスクを被れば、オプションの宣伝にもなるな。
ならトモヤがキャットスーツだ。」
神志那はナツキのスパッツをカメラに納める。
早速、デザイナーと調整するのだろう。
イベントは小さなクラブを貸し切りで行われた。
ガラガラかと思っていたが、フロアはフェチで溢れている。
熱気と轟音が凄まじい。
ライトを浴びると、気分が高まる。
直ぐにぺニスシースが上を向く。
マスク越しの世界は格別だった。
大音響に合わせて腰を振る。
興奮した客も身体を揺らす。
中には身体を密着させ、キスしている者もいる。
ぺニスを持ち、腰を前後に動かす。
それに合わせて、眼下の客が拳を突き上げた。
自分の一挙一動に客が反応する。
多数の視線を浴び、オーガズムを感じた。
射精する時と同じ感覚だ。
ナツキはこの素晴らしい空間に没頭した。
隣で煽っていたトモヤの脚が縺れた。
この熱気の中、全身をラバーで覆われ、意識が朦朧としてきた様子だ。
トロンとした目で、ダラリと下がった腕はもう上がる事はないだろう。
「おいっ、休憩してこい。
お前が戻ったら、あの三人を順に行かす。」
トモヤの耳元で大声で叫んだ。
珍しく素直に舞台袖へ降りていく。
意地を張る気力もないらしい。
「ちっ、一服してぇな!」
両手を頭上で組み、腰を回す。
観衆の視線は全て自分に向いていた。
ラバーのベストとタイツ姿のマッチョ達も煽りに切れがない。
ナツキは特に散漫な動きの男に近寄る。
(つづく)
神志那が珍しい言い方をした。
「業務命令じゃないんすか?」
「ああ、私用だから、断っても構わん。
その時は、トモヤに頼む。」
忌々しい名前を出されたら、引き受けない訳にはいかない。
「どんな事っすか?」
「今度、中嶋の店でラバーウェアを扱う事にした。
その宣伝も兼ねて、イベントを行う。
そこでゴーゴーをやってくれ。」
私用の意味を理解する。
「ゴーゴーって、何すか?」
「煽り屋だ。
身体をくねらせて、客を挑発するだけだ。」
そんな簡単な事かと思う一方、納得出来ない事もある。
「だったらバイトで充分じゃないんすか?」
その質問をぶつけてみる。
「ああ、普通のゴーゴーならな。
だが今回はラバーを着て、長時間踊り続ける。
並の体力の奴では持たん。」
その理由がかりそめである事をナツキは察した。
「何だ、結局お前にも声が掛かったのか。」
控え室にトモヤがいた。
「お前一人じゃ、心配なんだろ。」
相変わらず嫌味な野郎だと、逆に感心する。
そこへ神志那が入ってきた。
三人のマッチョを従えている。
「バイト三人に全身ラバーは無理だ。
キャットスーツはナツキが着ろ。
トモヤは…。」
「俺はこれを着ていいっすか?」
ナツキは神志那の言葉を遮り、腰に巻いたタオルを取る。
「おおっ、何処で手にいれたんだ?
中々のデザインだ。
内のラインナップにも加えんとな。」
神志那が食らい付く。
マコトから奪ったラバースパッツだ。
「それに内のグローブとソックスを穿け。
更に全頭マスクを被れば、オプションの宣伝にもなるな。
ならトモヤがキャットスーツだ。」
神志那はナツキのスパッツをカメラに納める。
早速、デザイナーと調整するのだろう。
イベントは小さなクラブを貸し切りで行われた。
ガラガラかと思っていたが、フロアはフェチで溢れている。
熱気と轟音が凄まじい。
ライトを浴びると、気分が高まる。
直ぐにぺニスシースが上を向く。
マスク越しの世界は格別だった。
大音響に合わせて腰を振る。
興奮した客も身体を揺らす。
中には身体を密着させ、キスしている者もいる。
ぺニスを持ち、腰を前後に動かす。
それに合わせて、眼下の客が拳を突き上げた。
自分の一挙一動に客が反応する。
多数の視線を浴び、オーガズムを感じた。
射精する時と同じ感覚だ。
ナツキはこの素晴らしい空間に没頭した。
隣で煽っていたトモヤの脚が縺れた。
この熱気の中、全身をラバーで覆われ、意識が朦朧としてきた様子だ。
トロンとした目で、ダラリと下がった腕はもう上がる事はないだろう。
「おいっ、休憩してこい。
お前が戻ったら、あの三人を順に行かす。」
トモヤの耳元で大声で叫んだ。
珍しく素直に舞台袖へ降りていく。
意地を張る気力もないらしい。
「ちっ、一服してぇな!」
両手を頭上で組み、腰を回す。
観衆の視線は全て自分に向いていた。
ラバーのベストとタイツ姿のマッチョ達も煽りに切れがない。
ナツキは特に散漫な動きの男に近寄る。
(つづく)
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる