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Chapter7(防砂編)
Chapter7-⑦【Clavis-鍵-】前編
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「こちらがジムエリアになります。」
「ダンベルは何キロ迄あるんだ?」
「50キロ迄用意してあります。」
「まあ、ぼちぼちだな。」
スタッフが見学者を連れて入ってきた。
「結構、繁盛してんだな。」
見学者の声にタクヤが視線を向ける。
あの茶髪の男だった。
ショートのスパッツにラバーぽい黒いタンクトップを着ている。
あの格好で町を歩くなら、ここではどんなウェアを着るんだかと、タクヤは笑いを噛
み殺す。
「お陰様で、リニューアルしてから繁盛しております。」
「ドレスコードはあんのか?」
茶髪がタクヤ達を見ながら聞く。
「全裸以外なら、どの様なウェアでも構いません。」
スタッフが答えた。
その視線はタクヤ達から外れない。
「おらっ、終わったら、前屈してストレッチしろ。
大腿の張りを意識するんだ。」
態と大声で言う。
「はいっ!」
タカユキは言われるままに前屈した。
背後に立つ茶髪からディルドが丸見えの筈だ。
「今日、入会すれば、今から使えるのか?」
背後から声が聞こえた。
「はい、今月は日割りとなりますので、本日からお使い頂けます。」
「なら、後で受付するから、試しに使わせてもらうよ。」
「ではロッカーへご案内します。
ウェアはお持ちですか?
ケツワレのレンタルもありますが。」
「大丈夫だ。
ウェアなら山ほど持ってる。
全裸にはならないからさ。」
タクヤは二人が出て行ったドアを見詰める。
『コウスケの前にあの茶髪に仕掛けるか。』
燻っていた嫉妬心に煙が立ち込めた。
露出好きの男は同じ癖を持つ男を求める。
タカユキは絶好のターゲットに間違いない。
『こいつを餌にすれば、食らい付くのは時間の問題だ。』
その為にはスクワットが必須になる。
コウスケはパワーラックを睨み続けた。
非友好的な視線を察したのか、パワーラックを陣取ってた年配者が移動した。
「おいっ、ラックが空いたぞ。
次はスクワットだ。」
タクヤはニヤリと笑うと、タカユキの尻を思い切り叩く。
大きな殴打音はロッカーにも届く筈だ。
茶髪はこの音の意味が直ぐに理解するだろう。
ディルドを突っ込んだまま行うスクワットはスリル満点だ。
アナルを締め続けないと、ディルドが出てしまう。
大腿に負荷を感じながら、同時に括約筋も鍛えられる。
Mにとってはこの上もないトレーニングだ。
青いスパッツを穿いた茶髪が戻ってきた。
肩にバスタオルを掛け、物色している。
殴打音の発生源を探している様子だ。
『何だ、意外と地味だな。』
男の格好を見て、タクヤは腑に落ちない。
パワーラックの後ろにあるベンチにタオルを置いた。
露になった股間を見て、納得する。
『そうこなくちゃな。』
フロント部分がメッシュになっていた。
ゴムのリングに締め上げられたぺニスは血管迄丸見えだ。
あれなら全裸と変わらない。
「おい、始めるぞ!
バーを担げ。」
振りかざした右手を尻に打ち付ける。
派手な音に茶髪が反応した。
肉付きの良い大殿筋が赤く染まる。
タクヤの笑みを見て、茶髪も口角を上げた。
(つづく)
「ダンベルは何キロ迄あるんだ?」
「50キロ迄用意してあります。」
「まあ、ぼちぼちだな。」
スタッフが見学者を連れて入ってきた。
「結構、繁盛してんだな。」
見学者の声にタクヤが視線を向ける。
あの茶髪の男だった。
ショートのスパッツにラバーぽい黒いタンクトップを着ている。
あの格好で町を歩くなら、ここではどんなウェアを着るんだかと、タクヤは笑いを噛
み殺す。
「お陰様で、リニューアルしてから繁盛しております。」
「ドレスコードはあんのか?」
茶髪がタクヤ達を見ながら聞く。
「全裸以外なら、どの様なウェアでも構いません。」
スタッフが答えた。
その視線はタクヤ達から外れない。
「おらっ、終わったら、前屈してストレッチしろ。
大腿の張りを意識するんだ。」
態と大声で言う。
「はいっ!」
タカユキは言われるままに前屈した。
背後に立つ茶髪からディルドが丸見えの筈だ。
「今日、入会すれば、今から使えるのか?」
背後から声が聞こえた。
「はい、今月は日割りとなりますので、本日からお使い頂けます。」
「なら、後で受付するから、試しに使わせてもらうよ。」
「ではロッカーへご案内します。
ウェアはお持ちですか?
ケツワレのレンタルもありますが。」
「大丈夫だ。
ウェアなら山ほど持ってる。
全裸にはならないからさ。」
タクヤは二人が出て行ったドアを見詰める。
『コウスケの前にあの茶髪に仕掛けるか。』
燻っていた嫉妬心に煙が立ち込めた。
露出好きの男は同じ癖を持つ男を求める。
タカユキは絶好のターゲットに間違いない。
『こいつを餌にすれば、食らい付くのは時間の問題だ。』
その為にはスクワットが必須になる。
コウスケはパワーラックを睨み続けた。
非友好的な視線を察したのか、パワーラックを陣取ってた年配者が移動した。
「おいっ、ラックが空いたぞ。
次はスクワットだ。」
タクヤはニヤリと笑うと、タカユキの尻を思い切り叩く。
大きな殴打音はロッカーにも届く筈だ。
茶髪はこの音の意味が直ぐに理解するだろう。
ディルドを突っ込んだまま行うスクワットはスリル満点だ。
アナルを締め続けないと、ディルドが出てしまう。
大腿に負荷を感じながら、同時に括約筋も鍛えられる。
Mにとってはこの上もないトレーニングだ。
青いスパッツを穿いた茶髪が戻ってきた。
肩にバスタオルを掛け、物色している。
殴打音の発生源を探している様子だ。
『何だ、意外と地味だな。』
男の格好を見て、タクヤは腑に落ちない。
パワーラックの後ろにあるベンチにタオルを置いた。
露になった股間を見て、納得する。
『そうこなくちゃな。』
フロント部分がメッシュになっていた。
ゴムのリングに締め上げられたぺニスは血管迄丸見えだ。
あれなら全裸と変わらない。
「おい、始めるぞ!
バーを担げ。」
振りかざした右手を尻に打ち付ける。
派手な音に茶髪が反応した。
肉付きの良い大殿筋が赤く染まる。
タクヤの笑みを見て、茶髪も口角を上げた。
(つづく)
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