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Chapter7(防砂編)
Chapter7-⑥【Big Boys Cry】前編
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「俺の画像は気に入ったか?」
タカユキが席に座るのを待って、感想を行く。
「本当にあんな格好でトレーニング出来る所があるんですか?」
身を乗り出して、小声で聞いてきた。
「なけりゃ、あんなの撮れないだろ。」
殺して笑う。
興味がなければ、ここに来ることはない。
勝算は高まるばかりだ。
タクヤは目の前の整った顔立ちをまじまじと見る。
『猿顔のコウスケとは大違いだ。』
相方とは倦怠期に入っていた。
互いに新鮮さを感じなくなり、マンネリのプレイでは興奮はしない。
おざなりの相互オナニーは時間の無駄だ。
乳首を摘まみ、ひたすらペニスを扱く。
早く射精して欲しいと願いながら。
付き合い始めの頃はコウスケの遅漏を知り、一晩中楽しめると喜んだ。
だが今は苦行でしかない。
コウスケと最後にキスをしたのは何時だろうか?
次第に外での放出回数が増えていく。
新しい刺激が欲しかった。
眼前のイケメンは極上の刺激を与えてくれそうだ。
コウスケにSFがいる事は薄々感じていた。
先月のジムの休館日だ。
普段使わない店舗に行ってみた。
見慣れぬマッチョ達に新鮮さを覚える。
その中に、一際派手な男がいた。
茶髪の男が白いロングスパッツを穿いている。
真っ黒に焼けた肌に白いスパッツが鮮やかだ。
だがそのスパッツに見覚えがあった。
コウスケがお気に入りで愛用していた物だ。
一度、穿かせてくれと頼んだ事がある。
「お前みたいな大男に貸したら伸びちまう。
却下だな。」
即座に断られた。
だが今穿いている男は自分と大差ない体格だ。
単に同じブランドかもしれないと、隣のベンチにダンベルを運ぶ。
前を通る時、男の股間を凝視する。
『間違いない!』
股間に浮かぶ染みに見覚えがあった。
その一つがドクロに似ている。
「股間の染みがドクロなんて、お前にぴったりだな。」
依然、コウスケをからかった記憶が甦った。
鏡越しに男を観察する。
異常な程、汗を掻いていた。
ノーパンで直穿きしたスパッツに竿が浮かんでいる。
びしょ濡れのスパッツは汗だけの所為ではなさそうだ。
ダンベルを挙げる際にブリッジして、弓なりのペニスをアピールしていた。
如何にもコウスケが好きそうな露出癖のある男だ。
「どうしたんですか?
急に黙ってしまって。」
その言葉で忌々しい記憶から解放された。
「いや、いい男だと思ってな。
見惚れていたんだ。
モテるだろ?」
タクヤは顔を近付け聞く。
「いえ、全然です。
仕事が忙しくて、出歩かないし…。
そのタンクトップ格好いいですね。
バルクがあるから、そんな大胆なデザインでも格好良く着こなして。
羨ましいです。」
タカユキが剥き出しの筋肉に張り付いた小さなタンクに食い付いた。
「あんただってかなりの筋力だ。
そんな野暮ったい服着てたら、筋肉が泣いてるぞ。
これから行く所で着せてやるからな。」
大胸筋を交互に膨らませて見せる。
タカユキの視線が左右を追うのを見て、勝算は確信に変わった。
(つづく)
タカユキが席に座るのを待って、感想を行く。
「本当にあんな格好でトレーニング出来る所があるんですか?」
身を乗り出して、小声で聞いてきた。
「なけりゃ、あんなの撮れないだろ。」
殺して笑う。
興味がなければ、ここに来ることはない。
勝算は高まるばかりだ。
タクヤは目の前の整った顔立ちをまじまじと見る。
『猿顔のコウスケとは大違いだ。』
相方とは倦怠期に入っていた。
互いに新鮮さを感じなくなり、マンネリのプレイでは興奮はしない。
おざなりの相互オナニーは時間の無駄だ。
乳首を摘まみ、ひたすらペニスを扱く。
早く射精して欲しいと願いながら。
付き合い始めの頃はコウスケの遅漏を知り、一晩中楽しめると喜んだ。
だが今は苦行でしかない。
コウスケと最後にキスをしたのは何時だろうか?
次第に外での放出回数が増えていく。
新しい刺激が欲しかった。
眼前のイケメンは極上の刺激を与えてくれそうだ。
コウスケにSFがいる事は薄々感じていた。
先月のジムの休館日だ。
普段使わない店舗に行ってみた。
見慣れぬマッチョ達に新鮮さを覚える。
その中に、一際派手な男がいた。
茶髪の男が白いロングスパッツを穿いている。
真っ黒に焼けた肌に白いスパッツが鮮やかだ。
だがそのスパッツに見覚えがあった。
コウスケがお気に入りで愛用していた物だ。
一度、穿かせてくれと頼んだ事がある。
「お前みたいな大男に貸したら伸びちまう。
却下だな。」
即座に断られた。
だが今穿いている男は自分と大差ない体格だ。
単に同じブランドかもしれないと、隣のベンチにダンベルを運ぶ。
前を通る時、男の股間を凝視する。
『間違いない!』
股間に浮かぶ染みに見覚えがあった。
その一つがドクロに似ている。
「股間の染みがドクロなんて、お前にぴったりだな。」
依然、コウスケをからかった記憶が甦った。
鏡越しに男を観察する。
異常な程、汗を掻いていた。
ノーパンで直穿きしたスパッツに竿が浮かんでいる。
びしょ濡れのスパッツは汗だけの所為ではなさそうだ。
ダンベルを挙げる際にブリッジして、弓なりのペニスをアピールしていた。
如何にもコウスケが好きそうな露出癖のある男だ。
「どうしたんですか?
急に黙ってしまって。」
その言葉で忌々しい記憶から解放された。
「いや、いい男だと思ってな。
見惚れていたんだ。
モテるだろ?」
タクヤは顔を近付け聞く。
「いえ、全然です。
仕事が忙しくて、出歩かないし…。
そのタンクトップ格好いいですね。
バルクがあるから、そんな大胆なデザインでも格好良く着こなして。
羨ましいです。」
タカユキが剥き出しの筋肉に張り付いた小さなタンクに食い付いた。
「あんただってかなりの筋力だ。
そんな野暮ったい服着てたら、筋肉が泣いてるぞ。
これから行く所で着せてやるからな。」
大胸筋を交互に膨らませて見せる。
タカユキの視線が左右を追うのを見て、勝算は確信に変わった。
(つづく)
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