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Chapter7(防砂編)
Chapter7-⑤【湘南ハートブレイク】前編
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海水は思いの外、冷たい。
アナルがヒリヒリするが、心地好さが勝る。
ヒナタに借りたゴーグルをすると、海中に潜った。
湘南の海中は視界がない。
陽光を遮断し、先が見えない。
突然、目の前に人影が現れ、ぶつかりそうになる。
慌てて足を付き、海上に顔を出す。
ゴーグル越しの男は大層大きく見えた。
「荷物は大丈夫ですか?」
やっと出た言葉はその程度だった。
距離が近過ぎる事に戸惑う。
「ああ、隣にあんたの連れがいるから、平気だろ。」
男はニヤリと笑うと、タカユキの尻を引き寄せた。
アナルに指が侵入する。
「面白い事をまだ言ってなかったな。」
入り込んだ指が腸内を掻き回す。
タカユキは小さく頷く。
「あんたのそのガタイなら相当な筋トレしてんだろ。
そのあんたに小さなスパッツと紐タンク着せて、一緒にトレーニングすんだ。
互いに勃起させたマラを周りのオカマに見せ付けるんだ。
勿論、ハリガタは仕込んだままな。
あんたみたいな穴開き競パン穿いてるド変態には一石二鳥の露出トレだぜ。」
指が更に奥へ進む。
「嫌いじゃない筈だ。」
男は断定した。
タカユキは日頃の妄想を言い当てられて黙り込む。
だが実際にそんな事をする人も、する場所もないと思っていた。
「いい所があるんだ。
連れて行ってやるぜ。」
その言葉にタカユキは大きく頷いていた。
厚い唇が口を塞ぐ。
熱り立つマラを男に押し付け、弾力のある尻に指を伸ばす。
閉じる事を忘れたアナルに到達した。
指が吸い込まれる様に入っていく。
左右に広げると、吸引力が増していった。
「俺、ビール!
タカは何にするっすか?
って、また年を聞いてなかったっすよね。」
定食屋に入るなり、ヒナタが注文した。
「あっ、ウーロン茶を一つ。」
「まさか十代じゃないっすよね。
俺、22だけど、もしかして年下?」
ヒナタが顔を近付け、タカユキをまじまじと見た。
「あっ、いや、アルコールに弱い体質で…。
年は同じ22です。」
咄嗟に鯖を読む。
「何だタメか!
働いているから年上かと思ってた。
気を遣って損したよ。」
ヒナタは一気にジョッキを傾けた。
そんなに酒に強くない様で、剃り上げた頭皮迄真っ赤だ。
「何の仕事してんの?
俺もそろそろ就活しないとな。」
「空港でポーターしてます。」
「空港か、華やかそうだな。」
タカユキが職種を言うと、殆どの人が同じ感想を口にする。
だが実際は3K以外の何物でもない職場だ。
しかし敢えて否定はしない。
説明し出すと、愚痴が止まらなくなる。
「ヒナタ君の希望は?」
話をヒナタに戻す。
「出来れば縄師になりたいんだ。」
「なわし?」
タカユキには字面が浮かばない。
「これ見てみろ。」
差し出された携帯を覗き込む。
「えっ…。」
声が裏返る。
そこには縄で縛られた男が写っていた。
縄が筋肉に食い込み、きつく晒を巻かれた顔は歪んでいる。
だがモデルの恍惚さは犇々と伝わってきた。
美しい、それが正直な感想だ。
(つづく)
アナルがヒリヒリするが、心地好さが勝る。
ヒナタに借りたゴーグルをすると、海中に潜った。
湘南の海中は視界がない。
陽光を遮断し、先が見えない。
突然、目の前に人影が現れ、ぶつかりそうになる。
慌てて足を付き、海上に顔を出す。
ゴーグル越しの男は大層大きく見えた。
「荷物は大丈夫ですか?」
やっと出た言葉はその程度だった。
距離が近過ぎる事に戸惑う。
「ああ、隣にあんたの連れがいるから、平気だろ。」
男はニヤリと笑うと、タカユキの尻を引き寄せた。
アナルに指が侵入する。
「面白い事をまだ言ってなかったな。」
入り込んだ指が腸内を掻き回す。
タカユキは小さく頷く。
「あんたのそのガタイなら相当な筋トレしてんだろ。
そのあんたに小さなスパッツと紐タンク着せて、一緒にトレーニングすんだ。
互いに勃起させたマラを周りのオカマに見せ付けるんだ。
勿論、ハリガタは仕込んだままな。
あんたみたいな穴開き競パン穿いてるド変態には一石二鳥の露出トレだぜ。」
指が更に奥へ進む。
「嫌いじゃない筈だ。」
男は断定した。
タカユキは日頃の妄想を言い当てられて黙り込む。
だが実際にそんな事をする人も、する場所もないと思っていた。
「いい所があるんだ。
連れて行ってやるぜ。」
その言葉にタカユキは大きく頷いていた。
厚い唇が口を塞ぐ。
熱り立つマラを男に押し付け、弾力のある尻に指を伸ばす。
閉じる事を忘れたアナルに到達した。
指が吸い込まれる様に入っていく。
左右に広げると、吸引力が増していった。
「俺、ビール!
タカは何にするっすか?
って、また年を聞いてなかったっすよね。」
定食屋に入るなり、ヒナタが注文した。
「あっ、ウーロン茶を一つ。」
「まさか十代じゃないっすよね。
俺、22だけど、もしかして年下?」
ヒナタが顔を近付け、タカユキをまじまじと見た。
「あっ、いや、アルコールに弱い体質で…。
年は同じ22です。」
咄嗟に鯖を読む。
「何だタメか!
働いているから年上かと思ってた。
気を遣って損したよ。」
ヒナタは一気にジョッキを傾けた。
そんなに酒に強くない様で、剃り上げた頭皮迄真っ赤だ。
「何の仕事してんの?
俺もそろそろ就活しないとな。」
「空港でポーターしてます。」
「空港か、華やかそうだな。」
タカユキが職種を言うと、殆どの人が同じ感想を口にする。
だが実際は3K以外の何物でもない職場だ。
しかし敢えて否定はしない。
説明し出すと、愚痴が止まらなくなる。
「ヒナタ君の希望は?」
話をヒナタに戻す。
「出来れば縄師になりたいんだ。」
「なわし?」
タカユキには字面が浮かばない。
「これ見てみろ。」
差し出された携帯を覗き込む。
「えっ…。」
声が裏返る。
そこには縄で縛られた男が写っていた。
縄が筋肉に食い込み、きつく晒を巻かれた顔は歪んでいる。
だがモデルの恍惚さは犇々と伝わってきた。
美しい、それが正直な感想だ。
(つづく)
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