妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

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Chapter7(防砂編)

Chapter7-③【湘南 My Love】前編

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便所の鏡の前でタカユキが立ち尽くす。
運良く、ベビーベッドのある広目の個室が空いていた。
「これは流石に…。」
続く言葉が出てこない。
「いやっ、めちゃ似合ってるっす。
何処から見てもコンテストビルダーっすよ。
ちょっとポージングしてみて。」
スパッツを穿いたタカユキを煽てる。
「こっ、こうか?」
頬を染めたタカユキが両腕を広げ、力瘤を作った。
「凄い筋力っすね。
羨ましいっす。
そんだけの筋肉はやっぱ見せ付けないと罪っすよ。」
「そっ、そうかな?」
タカユキは一層胸を張った。
「だって努力してその筋肉を手に入れたんでしょ?
その努力は他人に称賛されるべきっす!」
ヒナタはタカユキの股間が膨らむのを見逃さない。
後、一押しだ。
「じゃあ、最後に誠意を見せてもらうっすよ。
嫌でも我慢している所を見せてくれれば、競パンの件はなかった事にしてもいいっ
す。」
ヒナタはタカユキのスパッツに手を掛けた。
 
「さあ、力を抜いて…。
そう、もう半分入ってるっすよ。
後は一番太い所を通過しちゃえば楽勝っす。」
「うっ…。」
手摺りを掴むタカユキの腕に血管が浮かんでいた。
背を仰け反らせ、突き出したアナルは綺麗に剃毛してある。
ヒナタは焦る気持ちを抑えて、ゆっくり進入させていく。
ここで萎えたら、全ての計画が台無しになる。
欲情したタカユキをゲイビーチで見せびらかすのだ。
「さあ、想像してみて。
アナルにこのぶっ太いハリガタが入っているんすよ。
そしてハリガタを突っ込んだまま電車に乗っている自分の姿を…。」
サトシの物言いを真似てみる。
「おおっ…。」
タカユキは自らアナルを押し付けて、ディルドを飲み込んだ。
 
始発駅で急行に乗る。
着席指定の特急に乗ったら、楽しみが半減するからだ。
まだ混んでいない車内でターゲットを探す。
『いた!』
メッシュのタンクトップとショートスパッツを着た男が一人座っていた。
バルクのあるマッチョは格好の的だ。
大きなヘッドフォンをした男は足でリズムを刻んでいる。
『間違いなく仲間だ。
もしかして行き先も同じかもしれないな。』
男のサンダルを見てヒナタは思う。
ヒナタは男の斜め前の吊革を持つ。
必然的にタカユキが男の前に立った。
まだ席が空いている。
それなのに目の前に人が立ったので、男は訝しげな視線を上げる。
タカユキの顔を見定めた後、徐々に目線を下げた。
丁度正面にある股間で動きが止まる。
男の口が小さく開く。
ヒナタは手の中でリモコンを操作する。
緩やかな低音が唸り出す。
男は左右を見回したが、直ぐに音源を察した様だ。
眼前の下半身を凝視した。
スパッツの中で半起ちだったペニスが、瞬く間に膨らみだす。
タカユキの表情に羞恥と快楽が混じり合う。
男が足を組むと、膝が股間にぶつかる。
タカユキがピクンと震えた。
緩解音と共に電車が動き出す。
電車が揺れる度に膝が当たる。
その頻度が次第に増していった。
 
 
(つづく)
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