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Chapter7(防砂編)
Chapter7-①【ストーリー】前編
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神志那がナツキを店に連れてきた日を思い返す。
張りのある筋肉は縄が一番映える。
『やられた!』
サトシは唇を噛んだ。
だが神志那は一つは大きな間違いを犯していた。
神志那には店を出す時に出資してもらった。
その交換条件はテクニックの全てを教える事だ。
手法と関連する知識はひと通り伝えた。
だが最も大事な事は教えていない。
拘束者の資質だ。
確かにナツキの様な身体は見映えがいい。
しかしあの手の男は拘束した後の余韻が皆無だ。
涎を垂れ流し、悶え狂う。
それを見る事が縄師に達成感を与えてくれる。
その為には想像力が豊かな男が必要だ。
自分の置かれている立場を理解し、体現する。
頭の中で何十倍にもイメージを膨らませる事が出来る男がいい。
自分の施した縄により、拘束者が乱れる。
目の前の男は正にその条件に合致している。
筋量はナツキに劣るが、その乱れ方は縄師を充分に満足させてくれる筈だ。
スキンヘッドの頭を撫で回す。
男は顎を突き出し、サトシの指を欲した。
口に入る物なら何でもいいらしい。
身動き出来ない状態で必死に舌を伸ばす。
素晴らしい光景だ。
神志那に見せ付けたい欲求が沸き上がった。
携帯を取り、履歴の中から神志那の名前を探す。
先日、神志那も縛り会に参加すると連絡があった。
もしかすると前乗りしているかもしれない。
通話ボタンを押すと、呼び出し音が続く。
プライベート携帯なので、出る事の方が少ない。
切ろうと思った時、相手が出た。
「もしもし。」
低い声が応える。
「サトシです。
今、何処ですか?」
「もう少しで首都高に入る。
いつものホテルか?」
「はい、701号室です。
元気があれば、飲まないですか?
旨い肴がありますよ。」
「ああ、同じホテルだ。
後、一時間位で着く。
シャワーを浴びたら部屋へ向かう。」
「では待っています。」
「肴は…。」
ハンズフリーで話している様で、通話が切れた。
1時間後ならもう一楽しみ出来そうだ。
鍵を持つと立ち上がった。
夜になっても、一向に涼しくならない。
ムッとした夜風は弱々しい。
汗ばむ肌にスパッツが張り付く。
それはヒナタも同じで、薄いウェアに縄が浮かび上がる。
荒い呼吸を繰り返すヒナタは盛りの付いた獣と同じだ。
勃起したペニスがスパッツを持ち上げ、刺激を求めている。
突き刺さったディルドだけでは物足りない事は一目瞭然だ。
前方からジョガーがやって来た。
発展公園で、この時間に走っているのは仲間に間違いない。
ジョギングパンツは大きなサイドカットが入ったデザインで、睾丸が揺れているのが
分かる。
かなりの重量だ。
ヒナタの瞳が前方の獲物を捕らえた。
「待て。」
右手で制止する。
汗の引かない腕を舌が這う。
だが視線だけは前を向いていた。
男は徐々にスピードを落とす。
すれ違う直前で歩みを止める。
汗をたっぷり吸ったナイロンのパンツに竿と玉がくっきりと張り付いていた。
(つづく)
張りのある筋肉は縄が一番映える。
『やられた!』
サトシは唇を噛んだ。
だが神志那は一つは大きな間違いを犯していた。
神志那には店を出す時に出資してもらった。
その交換条件はテクニックの全てを教える事だ。
手法と関連する知識はひと通り伝えた。
だが最も大事な事は教えていない。
拘束者の資質だ。
確かにナツキの様な身体は見映えがいい。
しかしあの手の男は拘束した後の余韻が皆無だ。
涎を垂れ流し、悶え狂う。
それを見る事が縄師に達成感を与えてくれる。
その為には想像力が豊かな男が必要だ。
自分の置かれている立場を理解し、体現する。
頭の中で何十倍にもイメージを膨らませる事が出来る男がいい。
自分の施した縄により、拘束者が乱れる。
目の前の男は正にその条件に合致している。
筋量はナツキに劣るが、その乱れ方は縄師を充分に満足させてくれる筈だ。
スキンヘッドの頭を撫で回す。
男は顎を突き出し、サトシの指を欲した。
口に入る物なら何でもいいらしい。
身動き出来ない状態で必死に舌を伸ばす。
素晴らしい光景だ。
神志那に見せ付けたい欲求が沸き上がった。
携帯を取り、履歴の中から神志那の名前を探す。
先日、神志那も縛り会に参加すると連絡があった。
もしかすると前乗りしているかもしれない。
通話ボタンを押すと、呼び出し音が続く。
プライベート携帯なので、出る事の方が少ない。
切ろうと思った時、相手が出た。
「もしもし。」
低い声が応える。
「サトシです。
今、何処ですか?」
「もう少しで首都高に入る。
いつものホテルか?」
「はい、701号室です。
元気があれば、飲まないですか?
旨い肴がありますよ。」
「ああ、同じホテルだ。
後、一時間位で着く。
シャワーを浴びたら部屋へ向かう。」
「では待っています。」
「肴は…。」
ハンズフリーで話している様で、通話が切れた。
1時間後ならもう一楽しみ出来そうだ。
鍵を持つと立ち上がった。
夜になっても、一向に涼しくならない。
ムッとした夜風は弱々しい。
汗ばむ肌にスパッツが張り付く。
それはヒナタも同じで、薄いウェアに縄が浮かび上がる。
荒い呼吸を繰り返すヒナタは盛りの付いた獣と同じだ。
勃起したペニスがスパッツを持ち上げ、刺激を求めている。
突き刺さったディルドだけでは物足りない事は一目瞭然だ。
前方からジョガーがやって来た。
発展公園で、この時間に走っているのは仲間に間違いない。
ジョギングパンツは大きなサイドカットが入ったデザインで、睾丸が揺れているのが
分かる。
かなりの重量だ。
ヒナタの瞳が前方の獲物を捕らえた。
「待て。」
右手で制止する。
汗の引かない腕を舌が這う。
だが視線だけは前を向いていた。
男は徐々にスピードを落とす。
すれ違う直前で歩みを止める。
汗をたっぷり吸ったナイロンのパンツに竿と玉がくっきりと張り付いていた。
(つづく)
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