妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

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Chapter6(港川編)

Chapter6-⑫【シャワーの後だから】後編

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男の後ろ姿が地下道のトイレに消えた。
ヒナタもトイレに入るが、誰もいない。
一つ閉まった個室の扉を押してみる。
鍵は掛かっておらず、スッと押し込めた。
直ぐ目の前に男の顔があった。
呆けた面がサングラスに映り込んだ。
男が素早く鍵を閉めた。
饐えた臭いが鼻を衝く。
「俺のファンらしいな。
連れはどうした?」
外したサングラスが額に乗る。
右目の下の黒子が汗で光っていた。
「やっぱリュウジさんっすよね。」
憧れの人を間の前にし、膝がガクガクと震える。
掌の汗を服で拭くと、股間に伸ばす。
弾力のある反発が押し戻してきた。
腰砕けのヒナタはしゃがみ込むと、スパッツの上から舌を這わす。
そして両手をアナルに回し、異物を押し込んだ。
「おおっ、いいぞ。
もっと強く押してくれ。」
リュウジが後頭部を引き寄せた。
ヒナタは唾液を亀頭に注ぐ。
それにより一層浮き立って見えた。
ヒナタはスパッツに手を掛け、下ろそうとする。
 
「それはまだ早いな。
もう少し露出を楽しんでからだ。」
ヒナタの手を上から押さえた。
「でっ、でも…。」
「露出は一人でするより、相方がいた方がスリルがある。
お前も付き合え。
そうしたら最後にやらせてやる。」
リュウジは下がったスパッツを引き上げた。
「ろっ、露出っすか?」
声がひっくり返る。
「そうだ。お前も好き者だから、直ぐにハマるぞ。
どんなの着てみたいか?」
「あの…、初心者なので、比較的地味目なものを…。」
声を絞り出す。
「連れにはボロキレ着せて、自分は地味目か。
勝手だな。
だったら、これを着ろ。」
リュックから出したショートスパッツを広げた。
アニマル柄の小さなスパッツだ。
泳ぎの練習時に穿く事はあるが、流石に街中では躊躇われる。
「ほら、早く脱げ。
お前用にハリガタも買ったんだ。」
巨大なディルドが頬を叩く。
「さっ、流石にそれは無理っす。
マジ、初心者なので…。」
興味はあるが、実際その大きさを目の当たりにすると腰が引ける。
腕と大差ない大きさに怖じ気づく。
「まあ、素人にはハードルが高いか。
仕方ない、俺の入れてるのと交換するか。
こっちの方がお前も楽しめるだろ。
何てったって俺の温もりがたっぷりだからな。」
リュウジが卑猥な笑みを浮かべた。
饐えた臭いが増していく。
その正体がやっと分かった。
 
ヒナタは街行く人が全員自分を見ている気がした。
スパッツの股間は立体的な縫製になっていて、勃起したマラが非常に目立つ。
しかもアナルに入れられた異物の所為で亀頭がパンパンに張っている。
ディルドを入れたまま外を歩くなんて初めてだ。
こんな非常識な事を自分がしている。
その事実が高揚感を高めていく。
「とりあえず電車に乗るか。
座ってる奴に勃起を見せ付ける気分は最高だ。」
リュウジは地下鉄の改札に向かった。
吊り輪を持つ手が震える。
下ろして股間を隠したいが、リュウジの視線がそれを許さない。
目の前に座る男がヒナタの顔と股間を交互に見た。
その視線で先走りが溢れ出る。
顔を真っ赤に染めて、目を瞑った。
火照った身体が羞恥で震える。
だがそれは決して不快ではなかった。
 
 
(つづく)
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