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Chapter6(港川編)
Chapter6-④【虹の彼方へ】後編
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「凄い勢いだな。」
背後から声を掛ける。
振り返る顔が強張った。
だが放尿は急に止まらない。
身動き取れない男の競パンをずり下ろす。
昨日からウケ一方だったので、タチとしての欲望が鬱積していた。
指に唾液を絡めると、人差し指をアナルへ突っ込む。
そこそこの締まりだ。
男は黙ったまま放尿を続けた。
チカラは中指も入れると、二本の指の間に空間を作ってみる。
「うおっ…。」
沈黙を続けていた口が開いた。
撓垂れていたペニスが徐々に上を向く。
小便が途切れ途切れになった。
「おらっ、ケツを突き出してみろよ。」
男のサングラスに映る己を見て、乱暴な性が目覚める。
チカラはTバックを脱ぎ捨てると、熱り起つマラで尻を叩く。
コンドームを見た男は安心したのか、背を仰け反らせた。
「東京でインストラクターしてますよね?」
競パンを穿いた男が聞いてきた。
「ああ、レッスンに出た事あるのか?」
チカラは膨らんだコンドームを外す事なくTバックに足を通す。
「一度だけ。
でも付いていけなくて、それっきりです。
難易度が高過ぎて。」
男がはにかんだ笑みを浮かべた。
「いつもエロいウェアでレッスンしてるから気になってたんです。
あっ、髪の毛剃ったんですね!
益々エロいです。」
男が饒舌に話し出す。
性欲が収まったチカラは眠くて仕方ない。
「荷物が心配だから戻るぞ。」
チカラはその言葉で察して欲しいと願った。
「コンドーム外さないんですね。」
シートの隅っこに座った男が股間を凝視する。
「ああ、ゴムは俺の一部だからな。」
サンオイルを手に取る。
何とかして、居座る男を追い出したい。
オイルを塗って横になれば、並みの神経なら退散するだろう。
「あっ、塗ります。
塗らせて下さい!」
男がボトルを奪い取った。
逆効果だった様だ。
諦めて、大の字に横たわる。
男の掌がオイルを伸ばす。
力加減が絶妙だ。
「俺、アラタっていいます。
マッサージ師なんですよ。」
チカラは納得し、身を委ねる。
ナツキが戻る迄、暇潰しに丁度いい。
「お前が勝手にやったんだ。
金は払わねぇぞ。」
ナツキの言いそうな言葉を真似てみる。
「勿論です。
イケメンの筋肉を解させてもらっているので、こっちが払わないと。」
おおらかな笑顔に気持ちも解れた。
「お前、連れの所に戻らなくていいのか?」
「ええ、一人旅なんです。
休みが不定期なので、一緒に行ける友人がいなくて。
何か月も前から予定を立てる事は無理だし。」
同じ境遇の男に親近感を覚えた。
「荷物はないのか?」
「今日、帰るんで、荷物は車の中です。
帰る前にちょっと寄ってみただけなので。
でもこんなイケメンに会えたんで、無理して良かったです。」
「そっか、フライトは何時だ?」
社交辞令とは分かっているが、顔がにやけてしまう。
「えーと、18時15分です。」
「なら、同じ便だな。」
「本当ですか!」
アラタの手に力が入った。
「ああ、三時にはここを出ようと思っている。」
「でも恋人と一緒なんですよね?」
「まあな。」
「羨ましいな。
こんな格好いい人と付き合えるなんて。」
溜め息を吐いたアラタの手が股間に伸びた。
(つづく)
背後から声を掛ける。
振り返る顔が強張った。
だが放尿は急に止まらない。
身動き取れない男の競パンをずり下ろす。
昨日からウケ一方だったので、タチとしての欲望が鬱積していた。
指に唾液を絡めると、人差し指をアナルへ突っ込む。
そこそこの締まりだ。
男は黙ったまま放尿を続けた。
チカラは中指も入れると、二本の指の間に空間を作ってみる。
「うおっ…。」
沈黙を続けていた口が開いた。
撓垂れていたペニスが徐々に上を向く。
小便が途切れ途切れになった。
「おらっ、ケツを突き出してみろよ。」
男のサングラスに映る己を見て、乱暴な性が目覚める。
チカラはTバックを脱ぎ捨てると、熱り起つマラで尻を叩く。
コンドームを見た男は安心したのか、背を仰け反らせた。
「東京でインストラクターしてますよね?」
競パンを穿いた男が聞いてきた。
「ああ、レッスンに出た事あるのか?」
チカラは膨らんだコンドームを外す事なくTバックに足を通す。
「一度だけ。
でも付いていけなくて、それっきりです。
難易度が高過ぎて。」
男がはにかんだ笑みを浮かべた。
「いつもエロいウェアでレッスンしてるから気になってたんです。
あっ、髪の毛剃ったんですね!
益々エロいです。」
男が饒舌に話し出す。
性欲が収まったチカラは眠くて仕方ない。
「荷物が心配だから戻るぞ。」
チカラはその言葉で察して欲しいと願った。
「コンドーム外さないんですね。」
シートの隅っこに座った男が股間を凝視する。
「ああ、ゴムは俺の一部だからな。」
サンオイルを手に取る。
何とかして、居座る男を追い出したい。
オイルを塗って横になれば、並みの神経なら退散するだろう。
「あっ、塗ります。
塗らせて下さい!」
男がボトルを奪い取った。
逆効果だった様だ。
諦めて、大の字に横たわる。
男の掌がオイルを伸ばす。
力加減が絶妙だ。
「俺、アラタっていいます。
マッサージ師なんですよ。」
チカラは納得し、身を委ねる。
ナツキが戻る迄、暇潰しに丁度いい。
「お前が勝手にやったんだ。
金は払わねぇぞ。」
ナツキの言いそうな言葉を真似てみる。
「勿論です。
イケメンの筋肉を解させてもらっているので、こっちが払わないと。」
おおらかな笑顔に気持ちも解れた。
「お前、連れの所に戻らなくていいのか?」
「ええ、一人旅なんです。
休みが不定期なので、一緒に行ける友人がいなくて。
何か月も前から予定を立てる事は無理だし。」
同じ境遇の男に親近感を覚えた。
「荷物はないのか?」
「今日、帰るんで、荷物は車の中です。
帰る前にちょっと寄ってみただけなので。
でもこんなイケメンに会えたんで、無理して良かったです。」
「そっか、フライトは何時だ?」
社交辞令とは分かっているが、顔がにやけてしまう。
「えーと、18時15分です。」
「なら、同じ便だな。」
「本当ですか!」
アラタの手に力が入った。
「ああ、三時にはここを出ようと思っている。」
「でも恋人と一緒なんですよね?」
「まあな。」
「羨ましいな。
こんな格好いい人と付き合えるなんて。」
溜め息を吐いたアラタの手が股間に伸びた。
(つづく)
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